甘さと辛さ

私はいわば世間でありふれた貧困層の人間である。

一応、資格をもっていて働けば最低限の暮らしをすることができる。
しかし、貯金の為に実家暮らしの27歳の女だ。こんな話は某ウイルスや衰退する自国では珍しくない。

でも私はその中でも自分を無能だと思っている。無能な自分に絶望して、お金が欲しいと思っても肝心の能力がないので今の生活を続けている。

頭が悪く、低能、コミニュケーション下手という三拍子揃った人間である。
おまけに身体が強くないので、病気になり休職して退職したこともある。当然、収入ゼロなので病気が治れば就職活動が待っている。
そこで味わった気持ちは地獄にいる気分で苦しかった。
求人情報の仕事内容を見るたびに自分の適性、能力外を突き付けられる。特に某ウイルスで世の中はハイスピードで変わっていく。ルーチンワークや単純作業はAIに淘汰され価値は失われていく。価値が高く評価されてきた士業も仕事を奪われる未来が見える。まさに、弱肉強食、競争社会である。


時代はクリエイティブ、問題を解決し、新たな利益を生み出す人材を求めている。そこから外れた人間は貧困に転落だ。
これはアメリカや欧州諸国といった資本主義社会では当たり前のことだが、今まで残業で給料を上げていたり、定型的な仕事についていた多くのものはついていけない。ニュースで今までの時代を何十年と生きてきた世代は気の毒だ。年金だけでも暮らしていけず、仕事を探すが見つからない。


某ウイルスの存在は、本当に格差社会を肌で感じさせてくれた。ありがた迷惑な存在だ。

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