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宛名のない手紙

       へ

前略

もう あなたは覚えてないでしょう。
でも 私は今でも鮮明に記憶している、、、

、、いや 忘れたくても忘れられないでいるのです。
31年前の春のよるの出来事。。。

あの時 アナタと出遭わなければ
綺麗な花を胸に
素敵な彼の人あのひとと出逢って
可愛い実を結ぶことができたかもしれないのに。

だから 今でもアナタの事を恨んでいます。
だから 今だに とても哀しいのです。

かと言って
あの日の出来事を嘆いてばかりいても
仕方ないし、悔しいし、つまらない。

何と言っても
非常にしゃくに障るじゃない、、、

、、だったら とことん咲いてやろうと思うのです。

徒花あだばなとして。
徒花いたずらばなとして。

季節はずれに凛と咲き誇り
実を結べずに はかなく散る、、

はたから見たら意味は無いのかも知れない。
でも 私にとっては大きな意味がるのです。

嘆きながら道半みちなかばで枯れるよりも
懸命に生きて
最期さいごは心穏やかに土にかえりたい。。。

その時 初めてアナタをゆるす事が出来る気がするのです。
そうしたい とせつに願っているのです。

かしこ


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こちらの企画に宛てて書きました( ´ ▽ ` )



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