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最短距離でeスポーツライターになるには

最近、eスポーツライターになりたい! という声をよく聞きます。
仕事柄、色々な記事を書いたり見たりしてきたので、
その方法を考えてみました。

※前提として、この記事では
商業メディアでeスポーツライターとして記事を書くこと
を目的とします。

・最短距離でeスポーツライターになる方法

いますぐeスポーツライターになるには?
という問いに答えるとするなら、

「イベントレポートを書くこと」


ではないかなと思います。

ここでの「イベント」は、各種eスポーツ大会に限りません。
むしろ○○発売イベントやちょっとしたトークショウなど、
日本全国で行われている
ありとあらゆる“小~中規模イベント”をイメージしています。

中でも、
これからライターを目指す人にとって狙い目は、
誰でも無料で参加できるイベントです。
たとえば、ユービーアイソフトのUBIDAYなどがそれにあたるでしょうか。
無料ですから、参加までのハードルはとても低いですよね。

取材場所では、プロのライターも同じ空間にいます。
プロと同じ体験をしながら、
「自分だったらこう記事にする」を考えること。
これがまず大事です。

・なぜ「イベントレポート」なのか?

イベントレポートを書くとなぜいいのか。
理由は以下です。

・ライターとしての基礎のちからが鍛えられる
・実際の記事と比較しやすい
=完成原稿が実績となり仕事に直結しやすい!

いわゆる「イベント」は、
方向性や開催目的がはっきりしている場合がほとんどです。
内容がブレることは滅多にありません。

ですから、イベントレポートの目的は
「イベントの内容を的確に、簡潔に伝える」
ことに集約されます。
これは、どの商業メディアでも変わらないと思います。
(もちろん100%ではありません)

大事なのは、読者を意識した記事づくりです。
・多くの情報から大事な情報を抜き出すこと。
・それを、人に伝わる言葉で表現すること。
これはライターでは基礎となるスキルですが、
イベントレポートを書くと自然と鍛えられていくと思います。

またここからがポイントですが、
もし同じイベントのレポートが
どこかの商業メディアに掲載された場合、
自分の作った記事と何が違うかの比較ができます。

これは私自身、
ライターなりたての頃にとても勉強になったのですが、
同じ体験を他の人がどう記事にしたのかを見ると、
「あの出来事をここに持ってくるのか」
「あの話をこうまとめるのか」
などなど、発見することがたくさんあると思います。

当時の私も「そう書くのか!」と納得することが多くあり、
他の人が書いた文章の“いいところ”を吸収していった自覚があります。

「プロの文章との比較」をすればするほど、
どんどん実力が付いていくはずです。

・で、仕事になる

今までの話をまとめると、要は

1.自分が好きな(メディア取材がある)イベント、大会などに行く
2.イベントについての自分なりのレポートを書いてみる
3.実際に掲載されたメディアの記事(できれば複数)と見比べてみる
4.自分の原稿と何が違うのか(優れている点、足りない点)を分析する

こんな感じかと思います。
それでもし、「あれ、自分の原稿の方がいいよね?」となったら……。

5.その原稿を元手に商業メディアに売り込んでみる

今は大手も含めて、どの商業メディアの人に話を聞いても
「ライターが育たない」
「若手がいない」
「人手が足りない」

というようなことが繰り返されています。
これはチャンスです。

なので、原稿を見て
「あ、ぜんぜん書けるじゃん」と編集に思われたら勝ちです。
最初の一発目でこれが成功したなら、
いきなり仕事としてのライターデビューになります。
そして、バックボーン関係なく実績十分と判断されて、
次から、どんどん仕事の依頼が来る(といいな)と思います。

この編集と繋がるという最初の一歩が成功すれば、
あとは編集と相談しながら内容を磨いていくのみです。

eスポーツの企画を持ち込んだり、
積極的にeスポーツ取材を提案してみるのもいいでしょう。
提案が通れば、すでにあなたはプロのeスポーツライターです。
その実績を元手に、どんどん仕事の幅を広げればいいのです。

もちろん、これが100%正しいと言う気はまったくありません。
あくまで私が考えうる可能性を述べたまでで、
他にも色々な意見があると思います(むしろ知りたい!)。

eスポーツについては私自身、
まだまだ勉強しないといけないなと思っています。
この記事の内容について何か思うところあれば、
「それは違う」、「こんな方法もある」、
あるいは、「こんな原稿どうですか?」などでも構いません。
いろいろと教えていただければと思います。

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