大学の授業って博物館、小説、曲とか似てるよなと思った

今私は大学院生修士2年である。あと半年で卒業するわけだが、ふと大学の授業で学んだのは何かなと思った。

まあ、メインは数学とかコンピュータのことだけど、そういう授業は知識を得るのがメインで特別印象に残ってはいない。

数ある授業の中で特に覚えているのは、私の場合、博物館関係の授業で、実際に美術館に行ったとき学芸員の方が話していた以下2つのようなことである。

  • 博物館の楽しみ方は自由であること。どんな順番で見てもいいし、キャプションをじっくり読みながらでもいいし、読まなくてもいい。とにかく自由。

  • 博物館側の人間としては、見る人に一つでも良かったと思えるような作品(展示)があればそれだけで幸せなこと。

一つ目に関しては、ある意味当たり前なのかも知れないが、博物館、美術館というのはどこか玄人向けな場所な気がしていて、でも自由に見ていいんだよとオフィシャルに言ってくれてどこか安心したのを覚えている。

二つ目に関しても一つ目と同じような安心を感じた。博物館に行くと展示がたくさんあって全部飲み込めないというかお腹いっぱいになることが多い。でもその中でも、一つでいいから自分の気に入った作品を見つければいいんだと思えた。そして、それはどんな理由でもいい。例えば、絵の意味はよくわからなくても色使いが素敵とか。

大学の授業で160単位くらいたくさん授業を取ったけど、これしか飲み込めていない。大学の授業も博物館と一緒で一つでも良かったのが得られればそれで十分なのかと思った。

これは小説とか曲とかと一緒で、小説も特にこのシーンが好き!とかあるし、曲もこのフレーズがお気に入り!とかある。なんとなく、大学も博物館も小説も曲も(他にも諸々)共通点がある気がした。

要は、何事も全部呑み込めなくても、ある一部分でも好きな所とかを見つければいいのかなって思った。

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