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2018年3月15日(木)/中国出張

ビールを何杯飲んだだろうか。おかげで眠気もすっ飛んで元気である。6時出発。神田駅で乗り換え、モノレールに乗り込む直前にパソコンがない事に気付く。中央線の網棚に置き忘れた。駅員にたずねると電車を止めることができないので終点の東京駅に行ってみてはどうかと案内される。ここは東京か。ここで生きる人は皆、都市のノイズに耳を塞ぎながら独りでいる。ぼさっとしていると都市のスピードに着いて行けずに挫折しそうになる。東京は自から選んだ道を肯定するも否定するも自由な環境を僕らに常に与えてくれている。それを冷たいと感じるか、または温かいと感じるかだろう。停車中に駅員が忘れ物を取りに行ってくれる優良対応は僕のローカルにはあった。僕はそれを温かいと感じるが、何もしてくれない東京も俄然温かいだろう。東京駅に停車中の電車で無事パソコンを見つけ、モノレールに乗って羽田へ向かう。チェックインを済ませ、9時前出発。少し遅れて13時プートンに到着。ここからタクシーで設計事務所へ向かう。高速に料金所が無い。だだっ広い平坦区間に集合住宅が建ちまくっている。面白いことにそれらは皆南を向いて建っている。南を向いていないと売れないらしい…

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14時設計事務所着。食堂でローカルチームと昼食を済ませ、15時から会議室で打ち合わせをする。マスターアーキテクトの意見の伝達、説明から始まる。か打ち合わせでは中国語のみでのやり取りで、台湾出身のスタッフが必死に翻訳をしてくれている。身振り手振りで声を荒げながら続いた打ち合わせは19時で終了。疲れた。夕飯はローカルチームの代表に案内され高価そうなレストランで中華料理をいただく。クセの強い紹興酒で乾杯。飲みやすいと言う人もいるだろうが、僕には薬品の匂いのするウイスキーのように感じる。苦手だ。代わりにビールをいただく。上海での乾杯の文化は、お酒を飲む度に誰かと目を合わせてからグラスをかかげてから飲む。似たような文化だと、バルセロナでは乾杯の時に相手の目を見ていないと失礼とされる、なんてこともある。窓の無い個室の円卓で食事をするなど、これら全てから食とコミュニケーションの密接な繋がりが感じられる。打ち合わせの時のピリついた空気は何処へやら、すっかり打ち解けた僕等は良い感じに酔っ払いながらホテルへ向かう。今日は良く眠れそうである。夜半就寝。

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