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謎にお腹壊したあと  

仕事中
急におなかぎゅるぎゅる。
「あれ?コーヒー飲み過ぎたかな?」
汚い話なのです。
腹下した話です。お食事中の方、いえ、そうじゃなくてもごめんなさい。

コーヒー飲み過ぎてお腹ゆるむことはたまにあるのだけど、
ちょっと程度がひどくてね。
そのまま早退しちゃった。
横になっていたらどんどん苦しくなる。
掌底腹から喉にむけてあてられるとこんな感じ?
ぐはぁ・・

腹を波打つように襲ってくる無限掌底。
つわりみたいでつらぁ・・。
絶対つわりじゃないけど、あれもつらかったと思い返して余計つらくなる。
ずっと寝てるだけの態勢ってのも腰に来る。
痛いとかおえぇ、とか、汗ばんでキモ・・とか
もう何も感じたくない。
眠ればそれを感じずにすむ、眠れ眠れ、とひたすら目をつぶっていた。
コールドスリープのショートコースないかしら。
デイサービス的に。
しばらく眠らせといてと切に願った。

ま、2,30分でおえって目が覚めるんだけれども。

だんなが冷凍うどんを温めてくれた。
5本だけ、ちゅるるって食べた。

その晩、今度は
明るさではたと目が覚めた。

庭は真っ暗なのにあかりだけが窓をすり抜けて部屋に入っていた。
そこにランタンが置かれたように壁の一部が
光を湛えている。
この光は誰が届けてくれたのかしら。
障子を開けたらまっすぐ目の前にまぁ、お月さん!

少し遠慮がちにお月さんは言ったの。
「私の力はここまでですが」って。

無条件に差し込む陽光の力からはほど遠い。
でも確かに私は
あなたの光を受け取っています。
私は答える代わりにお月さんの光を浴びた。
ヨガのポーズは知らないから、ただぼーっと月を見てるに過ぎない。
ドビュッシーもベートーヴェンもいない。

ざんざん降った雨の音。
冷凍うどんの袋を破く音。
うどんのつゆが
鍋の淵を伝ってたてた音。
「できたよ」と呼ぶ声。
昼間聞いた音が頭の中に満ちてきた。

生きてるんだな、自分。

私が満月だと思って見ていたその月は
次の晩「ストロベリームーン」と呼ばれてた。

🍀4日目♪
どんな6月でしたか???




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