マガジンのカバー画像

potegraph

216
内と外 写真にちょびっと ココロの内を添えて 開け放す
運営しているクリエイター

#エッセイ

わたしなりの枕草子:戀ノ章

春は桜で決まりでしょ 枝垂りながら 裾を揺らすヴェニーズワルツ それはそわそわと鼻先くすぐる始まりの予感 出会いを運んできたのはおしゃべり好きな小鳥たち まずお友達からって今は昔感匂うテンプレだけど そうね、どうぞよろしく 夏は海っきゃないじゃない ビーサン脱いだら波までそのまま一直線 うかうかしてたら素足があっちっちの笑える熱さ スイカの浮き輪でぷかり漂う 空と海の境につけた目印は島影 帰り道はかわりばんこにバドワイザーを飲むの 足取りが重いのは、はしゃぎ過ぎただけじゃな

はちみつにレモン多め 

今はもう利用していないfacebookです。 懐かしい人の名前を「虫眼鏡窓」に入力したこと ありますか?? 同窓生を見つけたり、幼馴染を見つけて 交流の再開につながるかもですね。 私、 元カレの名前を検索したことがあります。 元気そうでした。 なんにも、 なーんにも始まりません。 始めなければ始まりませんから。 あたりまえですね。 DM送ったところで なんのはなしですかジ・エンド。 私の苗字も住まいも変わってるっていう前に とっくに忘れられてるでしょう。 ちょっぴり

今、ここから先、終わりを見ても

最近「終わる時」を意識することが多くなった。 「老い」が身近にあるなって。 今すぐ自分の身体がどうこうって状態ではないのよ。 とても精力的にお仕事されてた方が 「店じまい」を意識してらっしゃるとか。 熱心にダンスサークルに参加していた方が コロナをきっかけに足が遠のき、 風のうわさでは痴呆症になってしまったとか。 一番大きいのは 病気で倒れ、家に1年のうち 数回帰ってこられるかどうか、になってしまった実父の姿だな・・。 「終わるときは必ず来る」と決められているのに 少

まわってくのがお金だけじゃないのなら

すっごい今更ですが 10周年おめでとうございます。 読後しばらくこの記事を閉じることが出来ませんでした。 「無料が無双」「無料しか勝たん」だったワタクシの 目から鱗が落ちた瞬間でした。 ここから先の内容は言葉もきつく、 読んで気分を害される方も多いかと思います。 でも、思ったことを自分なりに書いてみました。 誰のことを言ってるんだろう、みたいな詮索は無しで、 「あくまでもイメージです」と読んでいただけたら 幸いです。 この街に引っ越してきたわけ それは単純そのもの。

なんか違ってなんかいい しみじみ感じた用法・用量からの考察

実際に面と向かって 「なんのはなしですか」と言われたことがある。 「ばかですか?」と言い返したかったが我慢した。 調べておいてくれ、と言われた案件について 説明を始めた途端そう言われたからだ。 上司のお前が言い出したことだろう。 頼んだことを本人が忘れていやがる。 いつかそっくりそのまま返してやる、と思っているのだが 未だチャンスには恵まれていない。 リアルなんのはなしですかは困難を極めるのだ。 話は面白いけど、聞き上手ではないって人いる。 たいてい向こうから話が始まりガハ

写真の置き場

使い勝手がよく、ゆるりと写真の展示ができた「coten」だが、 5月15日での閉鎖が決まっている。 その後の写真の公開をどうするかを決めていない。 しばらくはnote一本だ。 撮った写真をバンバンあげてnoteを更新しているか。 正直なところ最近の自分に関して答えはNO。 更新自体はしている。 4月に入ってからの投稿は20日まで毎日続いていた。 でもそれまでとは写真とnoteの関わりが少し違っている。 そういう意味でのNOだ。 「とにかく写真のアップだ!!」そんな意気込みは

物語の始まりはラストから

初めて小説が売れたのは 中学生のときだった。 ・・・って言うとなんか カッコイイ!!! 正しくは 投稿コーナーに掲載され 「ご褒美」の図書券をもらったというだけのこと。 自分の描く絵に納得の行かない絵描きが サイコーの自画像をキャンバスに残し忽然と姿を消した、 という掌編小説だった。 部活にはげみ、志望校は安全圏、 なんの問題もなく過ごしていた中学生時代。 報われないなんて状況は何一つないくせに描いたのは 「何かと引き換えに希望するものを手に入れる」結末。 単純に厨二

お手紙を【再掲】

姑が亡くなったとき、 孫1号(次女の子)は小学3年生でした。 学校があるので葬儀に参列することがかなわず、 手紙を次女に託したのでした。 花や姑の好きだった歌の本や洋服と一緒に 棺に入れられた手紙。 その内容は私たち大人には知るすべもない。 「なんて書いたんだろうねぇ」って 気になる気になる気になる木~。 でもこれは聞かないでおこうって決めました。 親や周りの大人って 子供のことを何でも知っておきたいと ついつい思ってしまう。 「何て書いたの~~?教えてよ~~」って

横濱で桜を見上げてた

特急踊り子号の車窓に ぽんっぽんっと桜が現れては消え まるで桜色の川と並走しているみたいだった。 そんな桜の景色とはしばしお別れ。 深く深く潜った地下鉄に横浜駅で乗り換える。 みなとみらい線元町・中華街駅から地上へ。 元町のどのあたりに出たのかわからず、 ぽかーん。 しばらくして自分が元町の端っこにいるんだとわかった。 交番の向こうに1本の桜。 シドモア桜とな。 自分の知っている場所を探しながら歩く。 元町・中華街駅からからJR石川町へ。 元町の端から端まで。 石川

ありがとうのきもち💛 4月

画像を使っていただきました。 今回は「#不自禁」の気持ちを共有できたと勝手に思ってます。嬉しい!(#^.^#) 自分のスキなことがそのまんま ザクザクお金になれば言うことないよねぇ。 でも、好きなことを仕事にできても 全てを「好きにやっていい」わけじゃないから、 そんな人たちでもどこか「なんだかなぁ」って ひっかかりは生まれるんだと思う。 「これで生きていく」と言えるプロフェッショナルはほんの一部。 私たちのほとんどは「生きていくための仕事」に従事する。 正直あんまりワク

「始まりは」 #シロクマ文芸部

始まりは久しぶりにあった先輩の言葉。 「ずいぶん体型が変わっちゃったねぇ・・、運動してる?」 背が低く、スリムやせっぽちだった私が 立ち仕事から遠のいた途端ぶんぶくれ。 ご指摘どおりの運動不足。 ただでさえ車生活、ゴミ捨てすら車で行くんだもの。 「ダンスよダンス!!何曜日なら夜時間つくれるの??」 言われるままその日のうちに ダンスサークルに連れていかれ、即入会。 次の週のレッスンにはネットで買ったおニューのシューズを 持ってってました。 社交ダンス歴、今10年め、ずっと

情景をひもとく

「いとエモし。」を次女に教えてもらって買うまで👇 届いた「いとエモし。」 ぱらぱらっとページをめくり、 自分の知っている話、好きな歌で 手がはたと止まります。 解釈はワタクシのものです。 今でいう「エモい」と私の中で認定された 大好きな和歌のうちの一首です。 気持ちを抑えている状況とか、 でも隠しきれないとか、 限られた文字数の中にいっぱい 物語が詰め込まれてる気がしているのです。 この本では その物語部分をしっかり 「エモく」言語化されています。 「そんな気がする」

今日じゃなくてもいい

この記事はマガジンを購入した人だけが読めます

御朱印いただきに歩いた

沼津へ行ったときに御朱印もいただいてきました。 暑い暑い日でした。 この神社へは「山王通り」という大きな道を歩いたのですが、 まあ、日差しを遮るものもなく、へとへとになりました。 道中歩いて駅やお買い物に向かう私らよりずっと年上の方々を 見かけました。 普段からこういう暮らしなんだろうなぁ。 つくづく私ら歩かな過ぎだと実感しました。 ここからはまったくの余談なのですが、 「コロナ禍で書きおきの御朱印を渡すようになった」という 神社がありました。 5類相当に落ちた変更になっ