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[コミュニケーション力の向上] スマートフォンの音声認識のすゝめ

「山根さん、コミュニケーション力はどのように上げれば良いでしょうか?」

昨日メンバーからこんな質問をもらいました。
さまざまな手法があるかと思うのですが、山根の中ではスマートフォンの「音声認識機能」を使ってのトレーニングが最も良いと感じています。

皆さま、音声認識機能は使ったことはございますでしょうか?僕は、スマホにこの機能が誕生してからヘビーユーザーではあるのですが、本ブログも音声認識で書いています。その他には社内のSlackの返信、メッセージの返信などは歩きながら音声認識で文章を書いていることが多いです。それが故に誤字脱字も発生してしまうのが悩みの種ではありますが。

話を戻して、なぜスマートフォンの音声認識機能を使うことが、コミュニケーション力を上げる施策となり得るのか?簡単に説明していこうかと思います。


0. 音声認識機能ってどんな感じ?

そもそも、スマートフォンの音声認識機能をどのように使うのかをご存知ではない方も多いかと思います。僕はiPhoneなのですが、基本的には文字入力をする画面においては、音声認識機能のボタンは常時発生しています。

僕はiPhoneのメモ帳を用いて文章を書くことが多いですが、下記のような形でこの右下のボタンをクリックすると、音声認識が開始されます。

また、スマホのGmailのアプリや、FacebookのMessenger、Slackなども文章を書こうとするとスマホのキーボードが出てくるかと思うのですが、そこに常時このボタンが出てきます。

つまり、「音声認識機能を使うためのアプリ」を用いるのではなく、日々皆さまが使用しているアプリにおいて文字入力をする用途の場合には、常時使うことができるとご認識ください。


1. どんなときに使うのか?

本ブログの趣旨とはややズレますが、この音声認識機能を使うシーンについて少しだけご紹介します。

1つはブログ執筆です。
僕は週に1〜2本ほどブログ執筆をしていますが、そのうち7割程度は音声認識を用いて書いています。狂ったようにPCのタイピングをして執筆することもあるのですが、体感値としては音声認識のほうがブログ作成は3倍程度 早い印象です。

次にメンバーへのフィードバック。
僕も立場上、自分で業務をやるよりはメンバーへのフィードバックをすることが多いのですが、フィードバックを濃いめに記載しようとするとすごく時間がかかります。ただ、メンバーには思ったことを全て伝えてあげたい、その場合は音声認識機能を使うと本当にすぐできます。少し話は飛躍しますが、Slackなどに搭載される音声の「録音」機能も最近使ってはいますが、文字で伝えたい時は音声認識機能を使っています。

他には、さまざまなメッセージの返信。
メールやSlack、Chatwork、Messenger、LINEなど多岐にわたるメッセージツールを使用していらっしゃる方が多いかと思うのですが、その全てにおいて音声認識機能はもちろん使えます。ライトに返信したい場合や、きちんと質問への回答をしたい場合などは、使うとすごく便利です。

用途の話ではないですが、歩きながら文字入力ができるのは個人的にはものすごく画期的です。「歩きスマホ」と言われていますが、歩きながらスマートフォンばかりに目を向けるのはやはりよろしくないかと思うのですが、音声認識を使えば視野も開けますし、危険ではないのかなと思っています。


2. なぜ音声認識がコミュニケーション力の向上に役立つのか?

では、音声認識機能を用いることが、なぜコミュニケーション力の向上につながるのかを記載していきたいと思います。

 2-1. 文字入力より口頭のほうが論理的ではない

メールやメッセージなどで論理的に文章を書けない方は、さすがにビジネスでは通用しにくいかと思います。ただ、「文字入力」と比較すると「口頭」でのコミュニケーションのほうが論理的に伝える事は難しいです。なぜならば、文字は「考えて」書くことができます。一方で、口頭では、考えながら話すことはできますが、スピードが求められますし、話途中に言い換えることもできたりするので、文字入力以上に論理性を求められることはありません。誤解がないように申し上げると、「結論から言いなさい」「論理的に説明してくれ」と言われる事はもちろんあるかと思いますが、口頭で説明するほうが文字入力よりも様々な要素を用いてカバーすることができます。

何が言いたいかと言うと、音声認識機能を使うと自分の「口頭」でのコミュニケーションが如実に表現されます。正直、僕も初めて音声認識を使って自分の「口頭」でのコミュニケーションを入力された「文字」で見たときに愕然としました。自分の「行動」でのコミュニケーションは、ここまで論理的ではないのか、話している内容がはちゃめちゃだな、おそらく話すスピードや話す量によってカバーしていたのだなと感じました。

つまり、「口頭」でのコミュニケーションは、話す際に様々な「雑音」が発生しています。「文字」で文章を書くのであれば、間違いなくその「言葉(雑音)」は入れないであろう、という内容も音声認識だと多く表現されています。この雑音については、当社の社内でもよく社員にフィードバックをしている内容ではあります。「話が長い」と言われる社会人の大きな特徴としては、この「雑音」がとてつもなく多いです。おそらくこの雑音を0にすることによって10分間で説明していた内容が、2分間で終わるのではないか、そのくらいの温度感かと思います。
話を戻すと、音声認識機能を使うと自分のコミュニケーション力のなさを痛感すると思いますし、この雑音についてもたくさん気づくことができるかと思います。ちなみに、本ブログを執筆するにあたり僕も音声認識で記載しているのですが、相変わらず僕のコミュニケーションも雑音が多いなと反省しています。

 2-2. 自分のコミュニケーションを自分でフィードバックすることができる

前項で少し記載しましたが、自分が「口頭」で話をした内容が文字でアウトプットされます。つまり、自分が話した内容について自分で確認することができるのです。
おそらく皆さま、自分が話している内容を録音したり録画したりして、それを確認して改善点を探した経験があるかと思うのですが、もし仮に録音録画したとしてもほとんどは見返すことってありませんよね?僕はほとんどありません。なぜならば面倒だからです。自分の1時間のウェビナーや商談を、1時間をかけて振り返ることは骨が折れる業務ですし、生産性が高いと言える業務ではないと思い、断念してしまうことが多いかと思います。

一方で、ブログ執筆やメッセージ返信について、音声認識で記入をした「直後」に自分が口頭で音声入力した内容を確認します。そして確認した内容を修正しすぐにアウトプットします。つまり、自分が口頭で話をした内容にすぐに自分でフィードバックをすることができるため、自分のコミュニケーションの癖が多く見つかりますし、そして前述した雑音も発見できますし、何より自分が「口頭」でアウトプットした内容をすぐに自分でフィードバックできる体験はこれまで僕はなかったです。これを繰り返すことによって、永続的にコミュニケーション力を上げることができるのかなと個人的に思っています。

 2-3. 細かい文法上のミスが見つかる

すごく基本的なことになりますが、主語と述語、そして補語など、小学校の国語の授業で学んだ基本中の基本を、「口頭」でのコミュニケーションでうまく表現できていないことが意外にも多いです。

皆さま、今在籍している会社の中で最も話が長い人をイメージしてみてください。その方の話を音声認識で文言化してみると、話の構成がはちゃめちゃであることが多いです。そして主語述語がよく分からなくなっていることも予想されます。そして、その方のコミュニケーションにおける癖も見つかりますし、細かい文法上のミスのオンパレードになっているかと思います。偉そうにこのブログを書いていますが僕もこのブログを執筆するにあたっても、細かいミスが散見されます。
誤解がないように申し上げますと、僕はライターではありません。そのためライターさんよりも文章を書くのが上手とは言えないかと思うのですが、コミュニケーションにおける自分なりのテクニックは多少なりとも持っているつもりです。そのため、自分なりにコミュニケーションの鍛錬をするには音声認識はすごく良い施策であると言えるかと思います。


3. 特にマネージャー以上の方にはオススメ

僕は20代後半の頃から割とフィードバックをする機会が増えたのですが、フィードバックをする側になると、フィードバックをいただく事が極端に少なくなります。それまで「山根さん、何言ってるかわからないよ」とフィードバックをいただいていた側から、「〇〇さん、結論から話しましょう」とフィードバックをする側になります。そうなると、自分のコミュニケーションに対して振り返る機会が極端に減って、気づけばコミュニケーション力が下がってしまう事も多いかと思います。むしろ、コミュニケーション力が下がるマネージャー以上の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ポテンシャライトを設立してから5年半が経過しましたが、僕が最もフィードバックをいただくのはお客様であり、メンバーからももちろんフィードバックをもらうこともあるのですが、自分自身でさらに能力を上げるためにはこの音声認識機能を使うのは本当にお勧めです。特に年齢が上がると話が長くなる傾向にありますし、年齢が下のメンバーからコミュニケーションにおけるフィードバックをもらう事はほぼなくなると言ってもいいと思います。

今日はテクニック系のブログになりますが、こんな感じで締めたいと思います。


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