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【カジュアル面談】求職者様を惹きつける魅力設計の方法とは?

「面接官としての経験はあるんだけど、どうしても感覚で判断してしまう」
「良い!と思って採用をした方が、思った以上に活躍をしてくれていない」
「面接の中で、求職者の方に自社の魅力を伝えたいのだけど、うまく伝わっていない気がする」

と感じたことがある方は多いのではないでしょうか?

上記の中で、前者2つは「見極め」に課題があり、後者1つは「惹きつけ」に課題があります。いずれも面接/面談で実施すべき事項ではあるのですが、これらの本質を理解して実施することは非常に難しいです。

ここ最近ポテンシャライトから発信を増やしているCX(Candidate Experience)の中にあるIX(Interview Experience)。IXはカジュアル面談/1次,2次面接の振る舞いを指します。

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上の図の水色の部分ですね。言うまでもなくCXの中で非常に重要であるカジュアル面談/1次,2次面接について、少しでも知識を入れて臨むことによって、大きな成果を得られることもあります。

今回は、IXの中で「惹きつけ」にスポットを当てて解説していきたいと思っています。

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(1)前提:面接は「見極め」と「惹きつけ」に分かれる

前提としてりかいしたいのは面接には「見極め」と「惹きつけ」が存在することです。

「見極め」:いわゆる「選考」のこと。当ポジションにマッチするかを質問を用いて見極めること。

「惹きつけ」:いわゆる「口説き」のこと。選考とは意図が異なり、自社に好意を持ってもらうよう惹きつけること。

面接官経験がある方はこの2つの事柄を自然と取り組んでいるかと思います。意図的に分けている方もいるでしょうし、自然と実施できている方もいるかもしれません。

「惹きつけ」を先に説明したいと思います。


(2)「惹きつけ」とは

闇雲に自社の魅力を相手に伝えても意味がありません。事例を踏まえてお話しすると、

「魚好きな人にお肉を推す」
「インドアな人にアウトドアの提案」
「痩せ型が男性が好きな女性にボディービルダーの男性を紹介」

明らかに違和感がありますよね。「いやいや、山根さん。こんなズレてる人いるのですか?」と突っ込みをいただいてしまうかもしれません。

ただ、下記はどうでしょうか?

「職務内容を重視する人に事業内容の話をずっとしてしまう」
「仕事に没頭したい人に働き方改革の話をしてしまう」
「とにかく働き方を変えたい人に対して、ミッション/ビジョンの話をずっとする」

これってありそうじゃないですか?というかあります。ほとんどの企業様で日々起きてしまっている事象です。

この違和感はどうすれば消えるのか?


(3)まず求職者の「軸」を確認しましょう

「軸」を言葉の変換すると、

- 今回の転職活動で絶対抑えたいこと
-  転職理由

です。
つまり、その求職者が今回の転職活動において大事にしたい「価値観」と同意です。ここをまず確認しなくてはなりません。

ただ、「貴方の軸は?」と聞くのはストレート過ぎます。
そのため、

「今回はどんな背景で転職をご検討されているのですか?」
「(カジュアル面談を想定)当社のどのあたりに興味をお持ちいただいたか簡単に教えてください」

ここでいただいた回答が「軸」と近しいです。そして「軸」を分類する際は4Pがわかりやすいかと思います。4Pとは、求職者が会社に魅力を感じる項目を4つに分類したものです。リンクアンドモチベーション様が提唱したものと認識しています。ご紹介します。

Philosophy:
 理念/ビジョン
Profession:
 職務内容/事業内容
Person
 働いている人/社風
Privilege:
 人事制度/福利厚生 

「軸」を聞いたときに、目の前にいらっしゃる求職者様はどこに分類されるのかは把握しましょう。ちなみに、4Pだと分類としては粗いこともあり、ポテンシャライトが提唱している採用ブランディング23項目も参考にしていただけると良いかもしれません。

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4Pとはまた異なる概念になりますが、企業の魅力を細分化したものになります。


(4)ポテンシャライトの惹きつけ内容を事例として紹介

皆さんと同じようにポテンシャライトも採用活動をしています。そして、惹きつけ内容を整理しています。その一部をご紹介したいと思います。

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上記はPhilosophyの一部分です。ポテシャライトは現在、Mission/Vision採用をしておりますので、ここの部分の共感は必須にしています。そして各メンバーがPhilosophy部分を魅力的に語ることができるよう準備をしています。

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上記はProfessionの一部分です。事業内容や職務内容の特徴について記載をしています。ポテンシャライトはある程度特徴があるポジショニングですのでこの部分は多く記載できています。

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上記はPersonの一部分です。働いているメンバーに加え、文化的な部分を記載しています。「御社の社風ってどんな感じですか?」という質問は回答しにくいですよね。ただ、文言化できていると回答がしやすくなります。

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上記はPrivilegeの一部分です。正直申し上げると「働き方」「人事制度」を求めてポテンシャライトにジョインをしてほしくありません。将来的に整えていくつもりではありますが、常勤13名の現状においてここを第一に考えられるとつらいです。
ただ、見ての通り「制度」ではないのですが、「入社前研修」や「合宿部」などやる気がある方を支援するような制度は多数準備しています。そして、「使用ツール」においてもWeb業界で使われているような、トレンドなツールが多いため、不自由はあまりないのかなと個人的に思っています。

少し長くなってしまいましたが、「魅力の整理/分類」は非常に大事です。このあたりまで準備しておくと、もはやカジュアル面談はこわくありません。


(5)カジュアル面談が良かった/悪かった とどう振り返るの?

面談の準備をして、実際にやってみて、うまくいった/うまくいかなかった、と反省は多々あるかと思います。ただ面談の点数が出力されるわけでもないし、自分がうまくいったと思っても、求職者様がどう感じているかが大事でしょ。

という際には、「面接サーベイ」を実施すると良いかと思います!何度か僕のnoteで公開させていただきましたが、下記イメージです。

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上記は面接サーベイの内容の一部ですが、こんなイメージです。最後の質問は、

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NPSのような形にしています。ちなみに今のところポテンシャライトは良い成果は出ていて嬉しく思います(下記結果)。

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(まだ7名回答ですが、、)

(6)より上級者向け:「惹きつけは情景をイメージしてもらう」

今回は「惹きつけ」についての内容をご紹介してまいりましたが、より上級者の方向けの話を少しします。

本noteの内容を振り返ると、

 - 選考は「見極め」と「惹きつけ」がある
 - 「惹きつけ」をするためには求職者様の「軸」を把握しよう
 - 「軸」は4分類ある
 - 4つの「軸」別に惹きつけ内容を作成してみよう
 - サーベイを用いて振り返りをしよう

です。すごく良い感じにきているのですが、より上級者の方は「話し方」「伝え方」を意識することが最終ステップかと思います。その手法としては「情景」をイメージしてもらうことです。

事例を用いて説明します。

<普通の例>

ポテンシャライトの仕事内容はベンチャー企業の採用支援です。採用戦略立案、媒体設計、書類選考の実施、日時調整をしたりしています。企業の人事と同じ業務ができるから面白いんです。しかも複数者並行できるので、力もつきます。

<情景を用いた事例>

ポテンシャライトの仕事内容はベンチャー企業の採用支援です。
2〜30名規模のベンチャー企業様の採用戦略の立案をします。この規模のベンチャー企業様は大体経営陣とのミーティングをするのですが、相手方のCEO、COO、pote代表の山根、そして私の4名で狭い部屋でミーティングをするのですが、これが本当にヒリヒリします。前職では1年に1〜2回あったような大事な商談ってあったじゃないですか?1週間くらい前から準備しないと公開処刑になってしまうような、アレです。アレが週に何度か訪れるんです。コミュニケーションを1度でもミスしてしまうと、ヒリヒリ感が増すので準備は必須ですよ。うちの新卒メンバーは自主的にミーティングロープレを創業メンバーに依頼をしていたりします。
そして、媒体設計は…

書いていてあまり良い事例ではないなと思ってしまったのですが、何となく伝わりますでしょうか?イメージとしてはドラマを見ているような感じですかね。

ちなみに僕が選考において「創業メンバーの小原さんを誘ったときってどんな感じだったんですか?」と聞かれたらこんな感じで回答をしています。

確かある冬の日だったかと思います。
僕が小原を誘って、渋谷のタワーレコードカフェに行ったんです。僕が先にお店に着いて、窓際の広めのソファー席に座って。周りには何名かお客様がいましたが、静かな店内だったと思います。
小原がそのあと来て、注文を済ませて、いつも通り話をしていたのです。僕はすぐに話を始めたいタイプですので、注文を済ませたあとすぐに、PCを開いてある資料を見せました。その資料は「起業をするにあたってのPL」です。賃料から光熱費、2人の給与と社会保険料、売上計画から利益計画まで作成をしており、小原に見せました。
「え?これは…?」と予想通り唖然とした表情を小原は一瞬見せたのですが、何のことかを理解したようで、話を進めました。
そこからは未来の話を…


一部内容は事実と異なりますが、これが「情景」をイメージさせた惹きつけです。イメージしやすいですよね。


長文をお読みいただきましてありがとうございました!
今回はCXに内包されるIXにさらに内包をされる面談の「惹きつけ」について記載しました!

「見極め」についてはまた別途書きたいと思いますので、お楽しみに!(楽しみにしていただけている方は…)


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