乗れるメタルギア。

壊れゆく建物からの脱出に、僕らはメタルギアREXを使う。僕らは初めて、メタルギアを操作できる。メタルギアの脚は重く、ゆっくりとしか進めない。しかし、その機銃が、レーザーが、ミサイルが、月光をあっという間に倒してしまう。あれだけ苦労していた月光を、いとも簡単に倒していく。

今まで溜め込まれていたストレスを解放するとき、人は快感を感じる。倒せなかった月光を一網打尽にできるそれは、僕に十分なそれを感じさせた。

後ろから月光が来て囲まれたときも、雷電が助けてくれる。月光に狙いを定めて撃たなくても、その巨体を進めるだけで月光は倒れていく。

いわばこれは、チートプレイである。機体は硬く、攻撃は超強力である。爽快感は十分にあるんだけど、ゲーム性は無くなってしまう。だからこのパートは、一瞬の間に通り過ぎる。もっとメタルギアに乗っていたい、という感情を残したまま、次のACTへ進む。

巨大なもの同士の戦いはワクワクする。それはウルトラマン然り、ゴジラ然りである。人は、遥かに大きいものを見ると感動するらしい。それは、山であったり、海であったり、星であったりもする。

「デカさ」という感動万能調味料を使ったということは、これはもう終盤に入っているのだろう。スネークを守ってくれていた人たちが、どんどんいなくなっていく。これから敵の総本山に入っていく。さらに仲間を失うことになるかもしれない。

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