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アンパンチより怖い

1年前くらいに、↓がTwitterで話題になりました。
「アンパンチ」で暴力的に? 心配する親も…メディアの暴力シーンは乳幼児にどう影響?
https://news.livedoor.com/article/detail/16912313/
これ見たときにあほか、と思ったものです。
が、息子と一緒にアンパンマンを見るようになって1年以上たちますが、アンパンチよりもこれ悪い影響与えそうだな…と思っている存在がいます。
それは…アンパンマンのライバル、ばいきんまんです。
まぁ、ばいきんまんが子育てに良い影響を及ぼす、という方はいないと思いますが、日頃思っていることを書きたいと思います。

ばいきんまんの行為は何なのか

多分、日本人が持つばいきんまんのイメージってこんな感じでしょうか。
・アンパンマンのライバル
・人に暴力をふるう(ハンマーで殴る、人を投げ飛ばすetc)
・人を騙す
・人を誘拐する
・人の食べ物を盗む
一般社会にいたら完全に犯罪者ですよね(苦笑

正直これだけやりまくってる無法者がいる中で、アンパンチが取り上げられてる時点で、僕的には「ふっ、にわかが…」って感じです。

ただ、僕が今回話題にしたいのは行為そのものではなく、その行為に対するアンパンマンの世界の認識です。

上記の内容を、一般的な大人は「犯罪」と呼ぶでしょう。
けど、アンパンマンの世界では、違うのです。

これらは、「いたずら」なのです。

アンパンマンと育児

え、え、まじで?ってなりません?
でも実際、数々のキャラクターがいたずらと言っているのです。
僕の好きなキャラクターの一人、忍者のニャンジャはある回でこう言います。

「ばいきんまん、いたずらはやめるニャ!」 ※カワ(・∀・)イイ!!

おいおいおい、こいつ今しょくぱんまんのワンボックスから
食パンぶんどろうとしてたんだぜ?
しかも食パンがないとわかるや否やワンボックスぶん回してたんだぜ?

これ、いたずら???

うわーまじかーってなりました。
と同時に、ちょっと怖い、と思ったのが「こういうことをしてもいたずらで済まされるんだ!」って息子が学習したらどうしよう、ということ。

アンパンチを覚えたところでそんなんはいつかは落ち着く。
けど、認識や考え方って、割と染みついたら取れない気がして。

息子はまだ文章や文脈を読み取れる年齢ではないので、ただただアンパンマンを楽しんでいます。
いつまでアンパンマンに興味を持ち続けるかはわかりませんが、視聴の過程でその認識が彼の中で育つことについて、一抹の不安を感じます。
かと言ってアンパンマンを見せない、という選択肢はありません。

我が家はアンパンマンなしに育児はありえない、です。

息子が生まれてから、アンパンマンに何度も助けられているし、アンパンマンがいなかったらどうにもならなかった場面、結構ある、まじで。
「助けて、アンパンマン!」という劇中のセリフ、あれは登場人物のものではなくてパパママのものだと思ってます。

それに、息子の認識はアンパンマンだけで育つものではないので、家族とアンパンマンが協働して許される行為は何か、許されない行為は何か、しっかり伝えていかないと、と思っている次第です。

ばいきんまんのいいところ

これだけだとばいきんまんがかわいそうなので。
ばいきんまんはすごくチャレンジ精神が豊富です。
アンパンマンをギッタンギッタンのボッコボコにするために常日頃から智謀知略()を張り巡らし、クリエイティブな発想でロボットを開発し、日夜アンパンマンにバトルを挑んでいます。

先日、息子の誕生日に手紙を書いたんですが、
 カレーパンマンみたいにピリッと刺激的で、
 しょくぱんまんみたいにイケメンで、
 ばいきんまんみたいに何事もあきらめず、
 アンパンマンみたいに勇気とやさしさを持った子に育ってね。
と書きました。
※微妙に文面違うかも。

個人的に、アンパンマンよりばいきんまんの方が、一緒に仕事したら楽しいんじゃないかと思ってます。

結局、行為をどう解釈して伝えるかで、良くもなるし、悪くもなる。
大人はわかるけど、子供に伝えるのは難しいですね。

余談ー息子はアンパンチをするのか?

めたくそされますよ。
最近息子は乾杯にハマっているんですが、
1回目「かんぱーい!」
2回目「あんぱーい!」
3回目「あんぱーんち!(そして飲みかけのコップをガツンとぶつける)」
って感じですw

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