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育児のライセンス

先日3歳の女の子が育児放棄により殺害される事件がありました。
(個人の見解ですが、本人の意図がどうあったか知りませんが殺人事件と認識しています)

事件そのものについては今後事実関係が明らかになっていくでしょうから、
そのことは書きません。
今回は育児について思っていることを書きたいです。

わが子を傷つけたくなる衝動

我が家の息子は2018年に生まれて現在2歳。
本人自体は健康そのもので食欲も旺盛、順調にすくすく可愛く元気に育っていて言うことなしです。
だったら育児が楽だったか、というと、振り返って、そんなことはねーな、と思います。

他所のお子さんはわからないのですが、というか近くで同じ子がいなかったのですが、我が家はところかまわず「きーっ!」って金切り声みたいな高音を出すのが本当に悩みで。
原因もわからないし、一時期どこも外出したくない時期がありました。

(こちらのツイートを発見した時、初めて同じ経験をされている方を見つけ感動しました。)

あと当然ながら、赤ちゃんは言葉も話せないし、通じないので、意思疎通ができないことのイライラも…。
こういう時、夫婦で話し合ったり、両親に相談したりサポートを受けられる状況にありましたが、ちょいちょいむしゃくしゃすることがありました。
そういう時、「あぁ、こういう状況が長く続くと子供を傷つけたくなってしまうのかも…」と思い、児童虐待のリスクは誰にでもあるんだな、と初めて自覚しました。
初めて、です。子供を育てるまでは「虐待なんて最低!お前が○ね!」って思ってました。

人は人の命を預かりなれていない

人が人の生活の世話をする機会ってそういう仕事につかない限りはそうそうありません。(医療者や介護職、ベビーシッターなど)
急に吐いたら、寝てるときに呼吸が止まったら、頭ぶつけたら、…って考えだすともう止まらなくなるし、愛情ゆえに、子供にはすり減らされます。

見出しに書いた通り、人は人の命を預かりなれていないのです。

そう考えれば、育児を一人に任せるなんて無茶言うなボケ、と当然に考えるはずです。
医療におけるチーム医療じゃないですが、育児もチームで取り組むべきです。
パパとママ、協力が得られるなら、ジジとババ、僕の場合職場の先輩ママさんたちなど、もう頼れる人にはどんどん頼り、甘えるべきです。
そして甘えられる社会であってほしいと切に願います。

「私が子供育てたときは一人でやってたわよぉ~」とかおっしゃる老害の皆様には「そういう武勇伝はSNSに書いとけ!頼ることを否定するな!」と言いたい。こういう輩には敵意を覚えますね。

保育士さんの存在

もうちょっと言うなら、保育士さん。
専門のお勉強をされて、資格を持ち、我々の大事な子供たちを預かってくれる大事な存在です。
専門のお勉強をして、それを資格として示して初めて仕事に就けるんです、パパやママがしていることはすごく専門性が高いことなのです。
それを急にやれと言われてできるはずがないんです。

だから、頼りましょう、甘えましょう。
それは怠惰ではなく、後ろめたい行為でもないのです。
わが子と自分が幸せであるために当然の行為なのです。

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