”幅広くお任せします”は魅力ではない? 「一人目人事・一人目セールス」など、「一人目ポジション」の採用における求人作成ノウハウを公開!
こんにちは、株式会社ポテンシャライトです🙋♂️
本日は、掲題の通り「一人目ポジション」の採用におけるよくある失敗例と、その改善方法について最近感じたことをご紹介をさせていただきます!
シード期〜シリーズAで採用を開始していくフェーズの企業様や、新規事業ポジションの採用をされている企業様にぜひご覧いただきたい内容となっております。
※本ブログの内容は音声でも発信しておりますので、「聞く派」の方はぜひご視聴いただけたらと思います⏬
それでは、参ります!
1. ”一人目ポジション”の求人でよく使われる表現
まずは、一人目ポジションでよく見る求人票の内容をいくつか記載させていただきます。
みなさまも一度は目にしていたり、場合によっては求人票に記載されているというものがあるのではないでしょうか?
私も仕事柄様々な企業様の求人票を見てきたのですが、立ち上げフェーズのポジションのほとんどは上記のような打ち出しをされているように感じます。
キーワードとしては、「幅広くお任せします」「上流の戦略設計から組織作りまで関わることができます」といったところでしょうか。
2. ”幅広くお任せします”ではなにがだめなのか?
結論から申し上げますと、上記は全て「一人目ポジション」の魅力であって、その会社のそのポジションならではの魅力ではないからです。
つまり、立ち上げフェーズのポジションであればどの企業であったとしても、「幅広く業務を担当する」ことができますし、「上流から実行フェーズまで経験できる」ことがほとんどです。
(というか、役割が限定される1人目ポジションなんてないですよね)
こうなると求人内容での差別化ができないため、会社やプロダクト、在籍する社員といったハード面での魅力勝負になってしまいます。
ちなみに、気になったのでとある採用媒体で一人目ポジションの求人をランダムに30社分調べてみたところ、そのうちの17社が上記のような「一人目ポジション」の魅力の訴求に終始してしまっておりました。
では、一人目ポジションでは「立ち上げフェーズ」以外に訴求できる魅力はないのでしょうか?
突然ですが、当社では、各企業やポジションの魅力を打ち出すためのフレームワークとして「6PCGM+Tech」という概念を提唱しております。
▼6PCGM+Techについての詳しい説明はこちら
ここが本記事で最もお伝えしたい箇所なのですが、「一人目ポジション」では、「phase」だけではなく、「profession」と「person」についても言及すべきだというのがこの記事の肝所です。
では、「profession」と「person」に言及するとはどういうことか?
次の章で詳しく解説してまいります。
3. 一人目ポジションでは、「person」と「profession」について言及せよ
3-1. ”person”について
「一人目ポジション」の採用であったとしても、現在兼務などでその業務を担っている方はいらっしゃるかと思います。(COOが兼務で担っている、など)
その方のスキルやキャラクターや経験のバックボーンをもとに、「どの部分を担って欲しいか」「どんな活躍を期待するか」を伝える方法をおすすめします。
※上記のように、現在の組織で比較的賄えていること、緊急で困っていることを赤裸々に書き出すのも方法としておすすめです。
3-2. ”profession”について
「profession」は職務内容を指しております。
つまり、「入社後になにを任せたいか」に関する項目とお考えください。
ここからは、私の業務範囲である「一人目人事の採用」を例に3ステップでご説明してまいりますが、エンジニアであってもマーケターであっても考え方は変わりありません。
ステップ① 任せたい業務を棚卸しする
上記の通り、ここからは「一人目人事」の採用を例に記載してまいります。
「一人目人事」のポジションで任せられる可能性がある業務は概ね以下でしょうか。
まずは、この任せる可能性のある業務を全て書き出すことから始めましょう。
ステップ② 任せたい業務の優先度「高・中・低」を決める
例えば以下のような形です。
全てを任せたい気持ちをぐっと堪え、「特に任せたい業務」と「必須ではない業務」を切り分けてみてください。
ステップ③ 優先度に沿った求人票の打ち出しを行う
例えば、上記のような募集であれば、「一人目人事」よりも「一人目リクルーター」の方が、求めるスキルに沿った方からの応募があるかもしれません。
任せたい業務を具体化することで、ただ”幅広く任せます”というふわっとした求人から、”今までの経験をどういかせることができるのか”を候補者に具体的にイメージしていただける求人になるはずです。
4. 上記を踏まえ、一人目人事の求人票を作成してみる
ここからは、上記を踏まえてよくある一人目人事の求人例と、それを改善した例を作成してみます。
どちらが入社後のイメージが沸くか、ぜひ候補者の気持ちになってご覧いただければと思います。
▼A案(よくある求人例)
上記の求人も決して悪くないのですが、業務の濃淡が見えないためにどうしてもふわっとした求人になってしまい、他社との差別化がつきにくくなってしまいます。
上記の求人を、今回ご提案した手法で書き直してみると下記のようになります。
▼B案(修正後)
いかがでしょうか。
「よくある求人の例」に比べて、任せられることや入社後の業務内容がぐっとイメージしやすくなったのではないでしょうか。
ちなみに、私の場合ですと、採用のご支援をしている経験から「B案」であれば活躍できるイメージができるのですが、「よくある求人の例」ですと具体的になにを任せられるイメージができず、求人として魅力に感じづらい印象です。
5. まとめ
長くなってしまったので、今回のポイントを2点にまとめます。
幅広く任せたいという気持ちは本音だと思いますし、表現としても非常に使いやすいワードだと思います。
しかし、多用しすぎるとどうしてもふわっとした求人になってしまうので、その気持ちをぐっと抑え、一人目ポジションこそ具体的な打ち出しをすべきだと考えております。
以上、いかがでしたでしょうか?
求人票だけではなく、スカウト文面を作成する際などにもぜひご参考にしていただけると嬉しく思います。
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