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結婚って、すごい

結婚って、すごい。
言い過ぎかもしれないが、
結婚してから、悩むことがなくなった。

私は、高校生から大学、大学院と悩むことが日常のような性格だった。とことん暗い性格なわけではないが、いわゆる青春の1ページのようなイベントごとは苦手だったし、いまも大人数で飲み会があったとしても愛想笑いを駆使して行かない。それは、人が嫌いというよりも、むしろ将来起こりうるであろう後悔をしたくないからである。

しかし今、私は悩むことがとことん減ったと感じる。現に、久しぶりに会った父に「明るくなったね」と言われた。本当にその通りだと思う。本も映画も、変な偏りのある見方(格好つけたような中二病的な見方)ではなく、真っ直ぐに感動しているし、衝撃を受けているし、泣いている。この間、夫と映画『SPY×FAMILY』を見て、「超面白かったね〜!」と目を輝かせてしまったくらいだ。以前の私であれば、「こんなの有り得ない」「中身ない」と一蹴していたように思う。普通に楽しめばいいのに。格好つけるなよ。

という感じで、私は中二病が来るのが遅かったようだ。このような「気づき」は、多くの人は高校生、大学生あたりで迎えるのだろう。私は今まさにこの時期なのだ。おそらくその理由は、夫との性格の相性などもあるだろうが、つまるところ私の学生時代に芽生えてしまった劣等感が原因のように思える。

私は今、とても楽しい。本や映画がとても楽しい。格好つけのアクセサリーではなく、自然と好きなものを選択できている。そしてそれを真正面から素敵だと思えている。他の人からは「好きなんだから当たり前でしょ」といわれそうな発言だが、私にとってそれは非常に意味のあることだ。

“結婚は人生の墓場”という言葉がコモンセンスになっている日本、そしてGender Equalityの時代において、結婚に関する発言はことばを選ぶ必要があるけれど、私はただ自分自身のことを慎重に考え、支えてくれるパートナーがいることは、とても幸せなことだと思う。結婚という形でなくとも、定義できない関係性であっても、素敵なことだと思う。

今日は、歯医者の定期検診だった。あの独特な、まな板の鯉の雰囲気が大嫌いでたぶん一生慣れないが、ただ何となく幸せだ。

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