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針の穴を通すようなこと 2024.04.15

朝5時起床。仕事へ。忙しいが今日は早く帰らねばならない。色々な仕事を振り切って、退勤。心斎橋へ。今日は折坂悠太のライブがあるのだ。

18時の開場には間に合わず。チケットは300番台だったので、後ろの方かと思っていたら、僕が着いた時には800番台が呼ばれていて、しかも待機がたくさんいる。人をかき分けてなんとか入場して、空いていたコインロッカーに荷物をねじ込んでビールを飲む。
完全スタンディングのビッグキャット。こんなにミチミチに人の入ったライブは久しぶりかもしれない。隣に立つ人の息づかいや体温が伝わるような距離。開演までソワソワする人々の中にいて僕もまたソワソワとした時間を過ごす。

19時になり、開演。折坂悠太がステージに上がり、「春になって新しい出会いや別れがある時期だと思います。そんな中でも楽しくやり過ごせる時間になれたらと思います」というような口上からライブは始まった。
ドラム、ギター、コントラバスとのバンドセットだった。しっとりと情感を込めて歌ったかと思えば、エレキギターに持ち替えて激しくかき鳴らしたりと、変幻自在な折坂悠太を目の当たりにする。試行錯誤中の新アルバムから曲を披露してくれたりと、嬉しいサプライズも。
僕が最近よく聴いていた「さびしさ」や「針の穴」がライブの中でも結節点になるような位置の曲だったので、震えながら聴いたし、泣いた。
「戦争しないです」「すべての子供を守ろう」といった直接的なメッセージにも心打たれる。こうやって口に出していくことの、大切さ。

終演後に合流したさちさんとも「音楽ってすばらしいですね……」という感想をしみじみと言い合えてよかった。物販では手拭いを買った。
明日は誕生日なので、前日にお祝いをもらったような気持ちで帰る。

ライブの余韻を反芻しながら赤垣屋で飲んでから帰る。家に帰ってからもずっと折坂悠太の曲を聴いて、いつのまにか眠っていた。


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