見出し画像

感情が揺らぐVR体験「Typeman」

年々ノミネート作品のクオリティーも体験がどんどん進化していく英国の映画祭Raindance Immersive。

XRでの演劇は実に多種多様。生粋の演劇を主軸としたもの、ロールプレイを主軸としたもの。前者は没入感が少々薄く、後者は人によってはハードルが高いものがあったりするものです。

待機部屋の案内中

「Typeman」ではそのどちらでもなく、特にロールプレイをせずとも体験そのものと役者が引き込んでくれ、リードしてくれる作品となっております。

主人公である「Typeman」に出会い、一緒に時間を過ごすー。
2020年度のノミネート作品「Scarecrow」と同様、主人公の住む世界に触れながら仲良くなっていきます。

似た様な構成ではあるものの、両作品とても違う形でVR演劇を体現しており「Typeman」では特にVRChatにいる事を忘れてしまうほど没入感が強く、私自身久しぶりに「楽しい」、「嬉しい」と言う感情に感化され途中で泣いてしまいました。
(「Scarecrow」でも泣いているので涙もろいだけなのかもしれません)

終了後のセット撮影

「Scarecrow」の体験では「未開拓の可能性」を感じたのですが、今回の「Typeman」では「可能性の先にあるもの」を感じました。

近年のVRChatのアップデートでワールド制作の進化も早く、ありがたいことに私自身翻訳と言う形で普段からたくさんの素敵な体験に携わらせていただいています。ですがそんな私でも「Typeman」はセットも演出もとても「シームレス」過ぎてどこからがアバターなのか、どこからがワールドなのか、まったく分かりませんでした。
なんなら途中から作品に没頭しててそんなことどうでも良くなっていました(笑)

作品自体はネタバレ完全NGなため、具体的な事や体験中の写真は掲載できませんがもし「Typeman」を体験できる機会があれば是非行かれることを強くお勧めします。

Typemanと記念撮影

言葉を飾らずに言うのであれば、誰かが「楽しい」、誰かが「辛い」、誰かが「素敵」と言葉いらずに体で表現しているのを見て、これほど心が動くのものなんだなぁと感動する体験でした。

短時間で素敵な夢を見た気分でした。Typeman、そしてスタッフの方お疲れさまでした!

I'm happy to be able to say「I was there」:)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?