最近観た映画２（洋画）

自分用の感想メモ。映画批評は難しくてできません。。してみたいです・・・。

※ネタバレ含みます。

『ビューティフルボーイ』

ティモシーシャラメが眩しい。世の中には「ポジティブ」な人と「ネガティヴ」な人がいると言われているけど、ひとには誰でもその両面とそのふたつだけでは言い表せない性格を持っていて、いつ何時も「ポジティブ」でいられる人などいない。

だからこそ、暗い人、暗さを正直にさらけ出せる人が人間として本物な気がした。薬物を肯定することは一生ないけれど、薬物でもしないとやってられないという窮屈な気持ちはどんな人にも感じることのできる感情。ただ、共感は難しい。

『ステイコネクテッド』

もっと静かな世界で暮らしたい。情報社会、うるさい。これから大変だ、もっと。

『クーパー家の晩餐会』

"THE・クリスマス"の幸せという感じの中に、みんなのリアルな苦悩。FOMO 取り残される恐れ。

途中、おじいちゃんがカフェの娘に気持ちを伝えるシーン、ありきたりなシーンでわかりやすい場面なのに、なぜかなにも考えずに涙が出て止まんなくなった。なんで泣いてるのか自分でも感情よくわかんない状態で泣いてた。おじいちゃんと若い娘なのに、ひそかに想いあっていたふたり、そしてお互いに伝えきれずにいたふたりをみているようで、味わったことない感情だった。この関係が美しい。

軍人の彼氏の落ち着きが全宇宙の少女にとって理想的。笑

『ポリーナ、わたしを踊る』

とてもよかった。この映画を解説する言葉がない。わたしは、解説できる語彙力を持ってない。ただただ、圧巻。

でも、人生ってみんなこうなんじゃないかなと。
意志を強く持って生きていくこと。
逆境にめげても、打ち負かしていく。

主役のアナスタシア・シェフツォワのダンスが秀逸。逆境のなかで、暗闇に立ち向かうダンサーを演じる妙手。

『フランシス・ハ』

終わったとき、この気持ちで映画を観終えることができてよかった…と誰もが考えてしまうような。自分に置き換えてしまい、結構本気で感じてしまう。
突然溢れ出る行動力。そのくせタイミングの悪さで、「やんなきゃよかった」と後悔し、全然思い通りにいかない生活に絶望し。でも、くよくよしてなかった。いつも変人で、すごく前向き。というか、前しか見えていないのか。

大きな夢を持って生きることの重さと楽しさ。みたいな、ありきたりなストーリーかに思いきや、それもひしひしと伝わるけどでも、なんかうーん、このなんというか、「幸せとかそういうのはよくわかんない」っていう主人公によって、こっちも深く考えないような、だけど、なにかどの映画よりも深刻で信大なリアルを伝えられてる。というのも、もしかしたらまたちょっと違うのかな。難しいことは考えずに観てるんだけど、だから浅そうに観えるんだけど、本当はとても深い映画。

『キング』

絵画の一枚一枚が、繋がって完成したような映画。

全体が暗いベールに覆われてるようで。光と闇が対照的で。シーンの一枚一枚が絵画のよう。ふと浮かんだのは、カラヴァッジョの『聖マタイの召命』の構図…

本当なら、「雲の綺麗な澄んだ青空」もこのフィルターのせいで黒く意味ありげになっている。フランスへの包囲攻撃で、城に火の矢を放つシーン、強烈。

心では平和を求めるヘンリー王。身近にこそ潜む裏切り、欲に負ける人間の恐ろしさ。王、社会、政治、ビジネス、戦争の話以上に、家族や身内の恐ろしさがじわじわと滲みてくる。

『ソーシャルネットワーク』

マークザッカーバーグが訴えられたときの話。
初めの方で、サイトをハックして、女の子たちを比較するゲーム作った時点でもう無理だ。。。シンプルに嫌だ。。。。。（終）

『ココ・シャネル』

"ココ・シャネル"になるまでの話で、なってからはサッと。
愛人関係になってしまったボーイが、かっこよすぎる。だから、ボーイが死んだときの悲しさは、常になにかに立ち向かい強くいるからこその悲しみだった。強くいるからこそ深く悲しむことができたのだと思う。

父親がひどくて、だから自分は結婚しないというのは理解しつつ、だからといって愛人になるの気持ちは理解できなかったけど、(そうか、愛人である人は、相手の家族のことなんて考えないか。自分のことしか考えないか。)、自分の暗さと深さ、エレガントさを貫いて生きるかっこよさは尋常じゃない。

昔からクールで芯があってカッコ良かったから、初め、居酒屋での踊り子時代とか、先の見えない感はあまり感じなかった。変わらぬ信念があれば、導かれる未来はきっと同じだったのでは。自分を貫く信念がとても惹かれる。人と違うということが、タブーとされている一方で、だからこそわかりやすい時代でもあったか。

オドレートゥトゥのココ最高に好き。世界中にある「美」を意味する言葉をかき集めててかき集めてやっと表現できるかというような美しさ。かわいさ。かっこよさ。そして、ボーイ、、色気が凄まじい。ボーイ・・・