【財務分析 Vol.22】 Starbucksの「マーケティング・ブランド」

すらまっぱぎ!うっちーです(@Life_is_UpToYou)
インドネシアからお送りいたします。

このブログでは、"当たりまえ"を破壊して
新しい"当たりまえ"を作った会社を、主なモデルとして取り上げています。
テーマは"Think Different"です。(Apple)

読んでいただいた方が少しでも、ビジネスモデルのおもしろさとか、
会社の基盤であり結果を表す数字を、楽しいものと思ってもらえたら嬉しいです。

財務諸表をみればその会社がわかる。
未来分析実践活用編
Vol.22 『Starbucks』※Starbucks Japanのデータ参照

理念:人々の心を豊かで活力あるものにするためにーひとりのお客様、一杯のコーヒー、そしてひとつのコミュニティから
ビジネスカテゴリー:小売業

▶カフェ=コーヒー?

日本のカフェの発祥は、1888年(明治21年)にオープンした「可否茶館」と言われ、「コーヒーを飲みながら知識を吸収し、文化交流する場」となっています。

個人の時間(勉強など)に不思議と使われる。一人で来るということが共通認識化の中にあるからこそ、”場所”として選ばれやすいのだろう。

また主婦や学生などにとっての、ゆっくりおしゃべりするための”場所”としても活用される。

いまではWi-Fi完備の上、ネット時代において安心できる”場所”ともいえる。(特に海外在住の人にとって日本は電波環境が本当に苦しいため)

カフェは約150年前からの創り上げられた”当たりまえ”により「一杯のコーヒーでも飲みながら、知識を吸収また交流する場所」としてきました。

周りに合わせる習性を持っている人間にとって、そのものに対するイメージというのが行動を決めます。ラーメン屋は一人で入れるけど、焼き肉は入りづらいというのも同じ心理ですね。(最近は焼き肉LIKE!など一人焼肉しやすいお店もありますが)

▶Starbucksのマーケティング・ブランド

ブランドには大きく4種類あります。その中の一つである『マーケティング・ブランド』の代表格が【Starbucks】です。

要するに、Starbucksに行けば「どういう価値が提供されるか??」がわかるということとなります。

そうです、季節にあわせた限定ドリンクや自分の好みに合わせて変えられるホイップの量や、レジで聞かれる名前などですね。(インドネシアでも同じです。)

一人一人のお客様へ特別な”空間”や”想い”を持ってもらうために、徹底的におこなっている施策ですね。

これがあるから、コーヒーが350円などの値段でも売れるんですね。かたやマクドナルドが100円なのに比べても納得できるかと思います。

ドトールや他のコーヒーショップよりも高値で売れるのも、この”ブランド”に起因しております。Appleといい、アメリカの会社はブランドを高めて価値をあげるのが本当に上手いですね。。。

では、なぜこんな統一してサービスをおこなえて、全世界共通のブランドが提供できているのか。

それは「一切フランチャイズをおこなっていないから」に他なりません。こんだけ多店舗展開していながら、全部直営店。利益ファーストになりがちなフランチャイズを使わないことで、会社が本当に提供したい価値に”ブレ”を出さず一貫したサービス提供につながっているんですね。

これが、Starbucksによるサービス平準化という”当たりまえ”

※フランチャイズについては、【Vol.1セブンイレブン】【Vol.12KUMON】など、あわせてみてみてください。https://note.com/potatocat7/n/n5fcf4805c312

▶Starbucksの財務分析(Starbucks Japan 2014)

キャプチャ


収益性 ★★★★
安全性 ★★★★
生産性 ★★★★
成長性 ★★★★

注目すべきは売上総利益率。常に73%くらいとなっていることが見て取れる。売上総利益が表す意味はなんだったでしょうか??是非【Vol.21】にてPLの要素を解説してるので、見てみてくださいね。

ちなみに”ドトール”の売上総利益率は”60%”が平均です。

画像2

空間やサービスを高めることで、ファンを作り提供数を増やすという効果を生んでいます!生産性上げてますね。

是非、フランチャイズにて多店舗展開していて、かつ安価でパーソナルスペースを狭めているドトールを分析して比べてみてください!上記情報があれば簡単にエクセルなどで比較ができます。(販管費なども併せてみてみてくださいね)

反対のビジネスモデルを取っている二社を比べると違いが見えておもしろく感じると思います!!

~まとめ~

”場所”と”特別”を突き詰めて平準化したStarbucksのブランドは、今後も多く人々の心を豊かにし続けることだろう。

「カフェ」の形は今後ももっと変わっていくことが予測される。ホリエモンこと堀江貴文がスタバのことを”WeWorkの完成形”と称したようによりコミュニティとして活用価値は高まるだろうし、『カフィス』といった「カフェ×オフィス」のスタイルも出てきている。

純粋に美味しいコーヒーを職場や自宅で楽しみたい人には、持ち帰りに特化してくれたサービスがあれば嬉しいだろうし、「×」の幅はいくらでも考えられる。

時代のニーズと共にどのような変化をしていくことができるか。


過去の資料である財務諸表から結果を読み取り、その原因を考え、要因分析し将来の施策を考えると、その企業の動向をつかめるようになります。

一緒に財務の観点から物事を把握できるよう頑張りましょう!


参考

財務分析項目について下記サイトがすごく便利です!是非活用してみてください。

財務諸表ハック|各種企業財務チャート、複数社比較も簡単にできるXBRL財務分析ツール
財務諸表ハックは、XBRLをベースに企業財務情報を財務分析チャート、帳票に展開するWebアプリです。
www.tukuttemiru.biz


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