【財務分析 Vol.19】 極楽湯の「勝負の固定資産投資」

すらまっぱぎ!うっちーです(@Life_is_UpToYou)
インドネシアからお送りいたします。

このブログでは、"当たりまえ"を破壊して
新しい"当たりまえ"を作った会社を、主なモデルとして取り上げています。
テーマは"Think Different"です。(Apple)

読んでいただいた方が少しでも、ビジネスモデルのおもしろさとか、
会社の基盤であり結果を表す数字を、楽しいものと思ってもらえたら嬉しいです。

財務諸表をみればその会社がわかる。
未来分析実践活用編
Vol.19 『極楽湯ホールディングス』

理念:「ゆ」から世界を新しく
ビジネスカテゴリー:サービス業

▶スーパー銭湯の起こり

昔で言えば、風呂は”銭湯”

きっと昔ながらのいい雰囲気だったり、コミュニティの一つとして、地域活性化や文化として設けられていたのだろう。

テーマは身近、コミュニティなどとなりそうです。

そして登場したのが”健康ランド”

風呂あり、くつろげる場所あり、岩盤浴などのオプションもあって一日入れて約2,000円。睡眠スペースのような場所もあり、遠出旅行する方などにも使い勝手良い施設として利用されてきた。

こちらのテーマは、簡素版旅館といったところでしょうか。

こういった中満を持して現れたのが、”スーパー銭湯”です。

実はわたしも極楽湯が近所にあって、学生時代は週一回ペースでいってました。(ぬる湯がおすすめ)この銭湯と健康ランドの中間のような立ち位置をとることで、『安い・近い・短い』を実現し、さらに綺麗な館内による女性客の来やすさというのも助長しています。

このちょうど良さがいままでにない”当たり前”を作り、生活に豊かさをもたらしています。

ぬる湯で一時間二時間、裸の付き合いで話し込むこともよくありました。

▶極楽湯の財務分析

収益性 ★
安全性 ★★
生産性 ★★★
成長性 ★★

売上原価率なんと90%!!人件費にかかる部分や、多様化する消費者ニーズによるサービスのバラエティアップなどで、大きな苦戦を強いられている様子が伺えます。

投資活動での大きなマイナスから新規出店などの施策を打っていると予測すると、そこへの改築やオープンに向けた費用かさんでいると推察できます。

順調な増収の陰に潜む、大きな薄利ビジネスのリスクをどのように改善していけるかが、今後の見どころと言えるでしょう。

また大きな投資による固定資産の増大が、キャッシュを蝕みBSの形を逆転させている。CCCをマイナスに保てているが、今回の投資からの利益を早々に利益化させていくことができなければ、経営は苦しいものになっていく可能性を秘めています。

有形固定資産がかかるビジネスは、『Vol.13ユニバーサルエンターテインメント同様』今の世の中難しく思えます。

勝負の行方は、湯けむりの中で揺らめいている。。。

~まとめ~

日本人の文化の一つである”お風呂”ビジネス。人々の心に寄り添うものあり高齢化社会において、その需要はさらに伸びてくる可能性は大いにある。

ただこの素晴らしい文化を広げるべく、外国人の方が気兼ねなく利用できたり刺青禁止を辞めたりと時代の流れも汲んでいく必要があるようにも思える。

またサブスクリプションモデル変えていくことで、より人々の生活に合うサービスに変わっていくと考える。

「ゆ」の新しい世界を作り続けてほしい。


過去の資料である財務諸表から結果を読み取り、その原因を考え、要因分析し将来の施策を考えると、その企業の動向をつかめるようになります。

一緒に財務の観点から物事を把握できるよう頑張りましょう!

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参考**

財務分析項目について下記サイトがすごく便利です!是非活用してみてください。

財務諸表ハック|各種企業財務チャート、複数社比較も簡単にできるXBRL財務分析ツール
財務諸表ハックは、XBRLをベースに企業財務情報を財務分析チャート、帳票に展開するWebアプリです。
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