【財務分析Vol.13】 ユニバーサルエンターテインメントの「投資利益」

すらまっぱぎ!うっちーです(@Life_is_UpToYou)
インドネシアからお送りいたします。

財務諸表をみればその会社がわかる。

未来分析実践活用編
Vol.13 『株式会社ユニバーサルエンターテインメント』

※ユニバーサルスタジオジャパンの会社じゃないです

理念:すべては「楽しい!」のために
ビジネスカテゴリー:機械

▶身近に潜むアミューズメント

今回はふと、日本にとっては”当たり前”に溶け込んでいるアミューズメント「パチンコ」その機械を製造している会社が気になったので取り上げてみる。(本当はUSJをやろうと思ってました。)

やったことある人ない人様々だと思いますが、駅地下にはコンビニより多いんじゃないかと思うほど、日常に溶け込んでいます。人間はそれが当たり前になると気にならなくなるらしいです。海外にはパチンコはないので、外から見れば異常性があると思われる方も多いはず。

いい立地に構え、なかなか閉店したりしない、現在の日本の”当たりまえ”にアプローチをしていく。

▶ユニバーサルエンターテインメントの財務分析

参考:https://gurafu.net/jpn/universal-entertainment

収益性 ★
安全性 ★★★
生産性 ★
成長性 ★★

売上は年々上昇傾向にあるが、利益は依然ほぼ0に近い状況です。ホームページ上にのっている、セグメント別分析資料を見ると、売上高をすべて食いつぶしている海外の統合型リゾート(IR)事業での運営が費用負担として大きいことが見て取れます。

また遊技機器は高原価率をキープしている。パチンコ店が人を引き付け、そして不正なく、さらに分析まで行われるための機器の性能は、高性能高収益であり、それが故にパチンコ店はいい立地にてあり続けることができるという結論に結びついているようです。

フィリピンのOKADAマニラは一度行ったことがあるが、まだまだ開発中の状態で異世界空間を作り出すというレベルにはないと感じました。

大型施設や設備先行投資型の場合、しっかりとした事業計画がないと苦しくなるため、今後の動きや施策には目を向ける必要がある。

現状安全性は比率分析上問題なさそうです。あくまで現状ですが。

安全性をどうかな?と判断するざっくりとしたポイントは、下記の二つだけ。※本当にざっくりです。

①流動負債(グラフ赤)より流動資産(グラフ緑)の方が大きいかどうか。

⇒すぐに払わなきゃいけないものが、すぐに払えるか?

②固定資産が(グラフ青)が固定負債と純資産(残り)で賄えているかどうか?

⇒なかなかお金に変わらないものを、返済期日がない・長いものの中で運用できているか

▶未来予測

各種指標を用いて、現状データからの未来予測をおこないました。

利益率は変えず売上成長だけ主観にて入れています。

この未来予測を行った結果、この売上構成のままかつ、固定費の生産性が同じであった場合、もっと巨額の投資活動を続ける必要があります。(OKADAマニラ開発等)そうなると現金が確実に不足し、大きな財務活動をすることになります。調達方法によっては株価が下がることにもつながりますし、安全性をゆがめることになるかもしれません。

※予測上借入比率15倍

投資利益を回収するための収益構造を爆発させる起爆剤となる策略はあるか。

この未来予測を覆して成長するためのキーとなりそうです。

過去の資料である財務諸表から結果を読み取り、その原因を考え、要因分析し将来の施策を考えると、その企業の動向をつかめるようになります。

一緒に財務の観点から物事を把握できるよう頑張りましょう!

参考
財務分析項目について下記サイトがすごく便利です!是非活用してみてください。

財務諸表ハック|各種企業財務チャート、複数社比較も簡単にできるXBRL財務分析ツール
財務諸表ハックは、XBRLをベースに企業財務情報を財務分析チャート、帳票に展開するWebアプリです。
www.tukuttemiru.biz

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