【財務分析 Vol.34】 ディズニーの「本業発展型」

すらまっぱぎ!うっちーです(@Life_is_UpToYou)
インドネシアからお送りいたします。

このブログでは、"当たりまえ"を破壊して
新しい"当たりまえ"を作った会社を、主なモデルとして取り上げています。
テーマは"Think Different"です。(Apple)

読んでいただいた方が少しでも、ビジネスモデルのおもしろさとか、
会社の基盤であり結果を表す数字を、楽しいものと思ってもらえたら嬉しいです。

財務諸表をみればその会社がわかる。
Vol.34 『オリエンタルランド』

理念:「自由でみずみずしい発想を原動力に すばらしい夢と感動 ひととしての喜び そしてやすらぎを提供します。」
ビジネスカテゴリー:サービス業

▶まさに夢の国

ディズニー、私も好きです。少なくとも年に一回は行きたいと思うし、少年のようにはしゃいでしまう不思議な力があそこにはありますね。だから必然的に楽しい思い出や素敵な思い出しか残っていないです。

またスタッフ含め一貫し、徹底したサービス展開はそこにいる者全員を同じ空気間・温度感にしてくれます。全く知らない人と手を振りあったり、頭にグッズをつけたり、Tシャツをそろえたり、、、。

会場に一体感をもたらし、日常生活の”当たり前”を取り除く魔法がそこにはあると感じます。(だからこそ、グッズが売れます。)

そしてあの創り上げられた世界観は、以前「Vol.20 リンクバル」にて取り上げた『コト消費モデル』の代表格と言える。

他の遊園地にはない”特別”な体験を提供すること、全員が同じ方向を向いて突き進む力の強さが、ビジネスや経営といった視点で考えても重要なことがわかります。

▶オリエンタルランドの財務分析

キャプチャ

収益性 ★★★★★
安全性 ★★★★★
生産性 ★★★
成長性 ★★★★

ディズニーと言えば、あの広大な地域に多彩なアトラクションを展開している。そのことから「Vol.13 ユニバーサルエンターテインメント」で取り上げたような、固定資産投資先行型のBSの形として安全性に欠きそうな状態になっていると予測していました。しかし五年前の2015年の時点で、固定比率はほとんどトントン、2019年では綺麗な形を成していることがわかります。

その理由は本業の利益を表す営業利益率で25%と高水準であるためとわかります。『夢の国』と名付けられる”当たり前”の外にある体験は、高付加価値であることを証明しています。だからこそ、値上がりを続けていても客足はほとんど緩まることはありません。

流動資産を見ても大幅に増えているのがわかり、その内容は「現預金」によるものと有価証券報告書をみるとわかります。

強固な財務体質を作ると共に、高収益化を展開しているオリエンタルランドは向かうところ敵なしのように見えます。

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CFを見てみても2019年度で攻め型へ転換しており、人々を楽しませるための施策に手を打っていると予測できます。好調だからこそ、いま何ができるかを考えることが重要であり、いまに満足せず強固な財務体質を活かしての次なる手を打っていく姿勢は、見習うべくポイントとなりそうです。

本業成長型で売上利益を伸ばし続けるオリエンタルランド、超収益化で資本回転率が”1”を超えるはくるのか。。。。

(セグメントがありますが、私はトータルで本業と捉えています。)


~まとめ~

どうぶつの森にハマるのはバーチャルの世界に異次元さを感じながらも、社会性があり、つながりがあり、リアルの世界観と近いところにあると考えられます。

そしてそのような世界観をリアルの世界で映し出しているのが”ディズニー”だと私は感じています。

CMで流れていたような、年をとってもその想いが紡がれていく様子は、感動を生む夢の体験ですね。


過去の資料である財務諸表から結果を読み取り、その原因を考え、要因分析し将来の施策を考えると、その企業の動向をつかめるようになります。

一緒に財務の観点から物事を把握できるよう頑張りましょう!


参考
財務分析項目について下記サイトがすごく便利です!是非活用してみてください。

財務諸表ハック|各種企業財務チャート、複数社比較も簡単にできるXBRL財務分析ツール
財務諸表ハックは、XBRLをベースに企業財務情報を財務分析チャート、帳票に展開するWebアプリです。
www.tukuttemiru.biz


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