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パンケーキ×成仏

7/8(月)
天気:晴れ

コンビニでなんとなく惹かれて買ったパンケーキが、あまりにも美味しくなかった。

メープルシロップもマーガリンも挟まってないし、生地がどうにも変な食感。

そんで生地に味がついてるんだけど、すんごい身体に悪そうな甘み。

純粋な砂糖でもない、THE・添加物!って感じの味わい。

ダメだ!このままじゃ食えない!

いや厳密には食べられるんだけど、僕のポリシー「美味しく食べる」には反してしまう。

さてどうしたものか....、

まあまずは味変に頼ってみる。

家にあったチョコレートを挟んでパクリ。

うーーーん

ひとことで表すと、チョコに失礼、だな。

パンケーキの人工的な甘みのせいで、チョコの甘みまでもがウソっぽくなり

負の相乗効果が生まれてしまった。

ダメだこりゃ。

小手先の工夫じゃどうにもならんらしい。

ってことで僕は、その忌々しいパンケーキを冷凍庫にぶち込んだ。

キンキンに冷やして凍らせればなんとかなるんじゃねーか?

(そして3時間後....)

ちょっと期待に胸を躍らせながら取り出してみると

見た目は特に変化なしだけど、いちおう冷えて硬くなってはいる。

よし、これならワンチャン。

頼む、美味しさよ、きてくれ!パクリ。



.....でええぇぇぇぇぇぇええい不味ぃぃ!!!


僕の願い、届かず。


美味しくなるどころか、むしろちょっと凍らせたことで、食感が最悪なことに。

元々パンケーキってパサパサだけど、それを超える食感の悪さ!

うーん、音で例えるとすればなんだろな。

パザパザ?パハサパハサ?

とにかくイヤ〜な感じだった。

ちなみに味はなんにも変わらん、ダメだ!


ハァ、もうこれしかないか。


「ジジジジジジジジジ」

トースターのつまみをグイイッとひねる。

もうこれ以上僕をうんざりさせないでくれよパンケーキくん。

僕はパンケーキを、カンカンに熱したトースターに鎮座させた。

さあて護摩行の始まりだ。

灼熱の中で、邪な味を取り払うんだ!!

僕は腕を組み、トースターの前で仁王立ち。

真っ赤なトースターを厳しい眼差しで見つめるその姿はまるで地獄を司る閻魔大王。

閻魔こと僕は、その時がくるまで静かに待った。

そしてついに

「チン!」

鳴ると同時にバカッと開き、サッとお皿に移す。

おぉ、これは良い....とても良い!

表面はうっすら焦げ、芳ばしいにおいがプンプン。

かなり期待がもてる。

さあ、運命の実食。

(心臓の鼓動)

パクリ。


これは....!?



美味しくないクッキー!?

食感はクッキーのようで、これまでのパンケーキの状態よりも食べやすくなっていた。

でも味は一緒!

なんにも変わらない、もはやおなじみとなった人工的な甘み。


ダメだった。

僕は、美味しくないパンケーキを成仏させることができなかった。

申し訳なく思う。

次に出会ったときは、絶対に美味しく味わってやるからな。


いや、もう買わねえわああ!!!

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