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おうちコンサルティング。

ゲイドルのぽたろうです。
スチームオーブンレンジを購入しました。

パナソニックの「NE-BS1600」という機種で、10万を超える買い物でした。

他の機種とも悩んで、高い買い物なので躊躇しましたが、これ一台で温めるは勿論のこと、焼く、揚げる、煮る、ゆでる、炊く、蒸すといった調理が出来るということで、ワクワクしながら毎日を過ごしています。

年初に同じくパナソニックの電気圧力鍋「SR-MP300」も購入しましたが、材料を入れるだけで手の込んだ料理が出来て、こちらも満足しています。

おうち時間が増えてゆとりが生まれる一方で、自粛疲れともいえるストレスも感じている人もいるかもしれません。
そんなときに、家電を暮らしを楽にするツールとして考え、家事をビジネス視点でコンサルティングしてみてはいかがでしょうか

ビジネスの世界では、部品調達やシステム導入など、物を購入する際に費用対効果が重視されるとともに、相見積もりをして比較検討するのが慣習となっています。
金額が上がれば稟議や決裁までの手順が増え、手間隙をかけて吟味する。
正直なところ(根回しなども含めて)面倒臭いなあと思っている人もいると思いますが、この費用対効果という考え方はバカに出来ません。

今回、私が購入したスチームオーブンレンジの例でいきましょう。

約12万で購入しました。
電子レンジの寿命は10年くらいとのことなので、365日×10年(3650)で割ってみると、1日あたりの金額は以下となります。

120000 ÷ 3650 = 32.87(円)

32円、と聞くと安く感じるから不思議ですね。
1日1〜2回くらい使うことを考えると、この時点で買っちゃいそう。
この手の計算は、物を売るときの手段としてもよく使われます(笑)。

更にスチームオーブンレンジを使うことでのメリットを考えます。
メリットには定量的なメリットと定性的なメリットがあります。

<定量的なメリット>
・自炊で食費が抑えられる
・調理が自動化され料理にかける時間が減少する

<定性的なメリット>
・無添加志向やヘルシーを後押しする機能での健康増進
・出来立ての味をおいしく食べられることでの満足度アップ

外食や惣菜購入が減ることで、食費や健康面でのメリットが、また、調理の自動化や出来立てのおいしさが満足度向上につながっています。

時短家電、全自動調理家電というキーワードが認知されてきていますが、時短を考える時には原価計算の考え方を取り入れてみてはいかがでしょうか。
本来なら費やしていたであろう人件費をいくら削減できるか考えてみる。
具体的な効果を人件費として数値で表現することで見える化するのです。

アルバイトをしている方であれば時給でもいいでしょう。
また、社員の方で原価が公開されているのであれば、その単価をもとに算出してみましょう。

システム開発の現場では人月単価をもとに見積もりが行われ、1時間あたりのコスト(賃率)から作業時間数をかけて利益率を算出したりします。
コストといっても自身の給料だけでなく、ビルの賃料や各種保険料、間接部門の給与など、企業では思った以上にコストがかかっており、原価の高さと給与とのギャップに驚くことも。以上、余談でした。

それでは、時給1200円で考えてみましょう。
時短効果により、自炊にかける時間が1日10分減ったとします。
スチームオーブンレンジなどの調理家電は調理をスタートしてから、出来上がりまでべったり張りついておく必要がないので、時短効果は大きい。
仮に10分としても、時給1200円(60分)としたときの、10分のコスト削減効果は以下となりますね。

1200 ÷ 60 × 10 = 200(円)

そして、コスト削減効果の200円から、実際の費用を引くとどうなるかといいますと。

200 - 32.87 = 167.13(円)

実際には電気代などの維持費や(故障した場合は)修繕費などがかかるので、もう少し金額は下がるでしょうが、これだけみるとスチームオーブンレンジという10万円を超える買い物が利益をもたらすわけです。

また、もう1つの見方も出来ます。
先ほどの計算で1日あたりの削減効果は、200円でした。
スチームオーブンレンジの購入費用から割ると以下のようになります。

120000 ÷ 200 = 600(日)

600日、つまりは2年足らずで購入費用がペイ出来るという訳です。
穿った見方をすれば、201日目以降は利益を生み出しているともいえます。

このような考え方はルンバのようなロボット掃除機やアーロンチェアのような椅子にも有効です。
ルンバによって部屋を片付ける習慣がつく、アーロンチェアで生産性が上がる、腰痛が解消されるという効果は、購入までの金額だけをみていては踏ん切りがつかず、訴求効果としてはいまひとつです。

商品購入による価値と費用対効果の具体的な数値を組み合わせる。
政府が大好きな総合的な判断ということの本質は、定量的、定性的な効果の両側面から物事をとらえるということではないでしょうか。

最近、本を良く読むようになって思うのは、ビジネス書で得た経験は必ずしもビジネスでのみ有効ではない、ということです。
仕事での考え方を私生活にも応用して、どんどん家事を効率化して、本来、自分のやりたいことに時間を費やすべきではないか、というのが「おうちコンサルティング」の考え方です。

さて、言いたいことは以上ですが、この辺の考え方をとことん突き詰めているのが経済評論家の勝間和代さんだと思っています。
マニアックなブログでは、徹底的なまでに突き詰めて素人には近寄りがたいような感じさえありますが、ITにも強く積極的に取り入れていく姿勢が、物凄く共感できます。

効率や合理性を求める一方で、家事の時間を大切にしたりする柔軟性の持ち合わせていることから、家で長い時間を過ごすという現在の生活にとてもフィットしているような気がします。

今日の結論です。
スチームオーブンレンジは高かったけど後悔してない。ぜったい。


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