大人が今、古着のキャラスウェットを買っておいた方が良い理由。
おはようございます、異常にスウェットが好き過ぎる女、エミッコです。
本日はその中でも特に、自分がハマりにハマってずぶりと沼っている「キャラものスウェット」を大人世代に推したい!というお話をば、深堀りさせてください。
有名キャラのスウェットは、もはや「定番」と扱って良い
歴史の長い有名なキャラクターもの=子供の頃から親しんでいる。だけに、「キャラクター=子供のもの。大人が着ちゃいけないんじゃないか?」とか「今、たまたまちょっとブームなのか?」とか、諸々不安になるお気持ちは重々お察しいたします。
が、よくよく考えるとですね、これらの老舗(?)キャラものプリントのスウェットって、新品の大人ブランドでも、実は結構コンスタントにリリースされていると思うのです。
大人ブランドどころかラグジュアリーブランドだって───天下のGUCCIだってミッキーをやってたり、リカルドティッシ時代のジバンシィのバンビも、めちゃくちゃカッコ良かった。
───ということはつまり、大人がキャラものを着る。ということは、すごく真っ当な行い(?)なのですよ。
それに、こうして毎年どこかしらでディズニーやらスヌーピーやらの有名キャラもののお洋服が生産されているということはつまり、もはや有名キャラものプリント=定番。と扱って良い。
チェックやボーダーのお洋服が毎年どこかしらで生産されているのと同じように、「チェック/ボーダー/ドット/キャラ」ぐらいの感じで、「定番の柄」として認識して良いと思うのです。
それでも尚、「キャラものって着たことないなあ」という方が多いはず。2年前までの私もしかり。
したらば問題はどこにあるのかというと、
「どんな雰囲気のものなら良いのか」「どう着れば良いのか」
というところではないでしょうか。
大人がキャラものを着るなら、どんな雰囲気のものが良いのか。
そんなわけでまず、「どんな雰囲気のものなら良いのか」について。
今までもなんとなくお話ししてきた内容ですが、なにせ今回は”深堀り”回なので、もっとしつこく紐解くと───
私自身、2年ほど前に友人の影響で「ミッキー着たい!」となった時に、(それまで古着なんて着たことなかったので)新品のミッキーを色々と探したんですよ。
でも、さらぴん(関西弁。まっさらのピンピンの新品、的な。)のミッキーは、なんだか40代にとってはちょっとチープというか、一歩間違うとキャラヲタク的な痛みが出てしまうような、そんな気がいたしまして。
逆に「おっ、これなら良いかも。オバチャンでも着られるかも。」と思ったやつは、全部「ヴィンテージ風」にデザインされたモノばっかりだったわけです。
なぜピカピカのまっさらプリントのミッキーはダメで、ヴィンテージ風なら良いと思ったのか。
もはや感覚の話になっちゃうのですが、
・ピカピカのまっさらプリントミッキー:
小さな子供が親から買い与えられてテンション上がるやつ。つまり子供服のイメージ。
なので、親の世代である自分が着た時にとてつもない違和感を覚える。
・ヴィンテージ風のミッキー:
単純に「ダメージや風合い、こなれ感のかっこよさ」が「子供服のイメージ」を上回る。
それにオシャレ上級者が着てそうな感じだし、何かイケてる。
───あら私の思考ってめっちゃミーハーですやん。
という結果になりましたが、きっと近いイメージをお持ちの方も少なくないはず。だってだからこそ、大人世代の素敵ブランドさんたちは「さらぴんミッキー」ではなく、わざわざヴィンテージ加工を施した「ヴィンテージ風ミッキー」をリリースされるのだろうし。
とそんなわけで、つまり、大人が着るなら「ヴィンテージっぽい風合いのやつ」が良い。という結果になりました。
で、もうここからは口をすっぱくして申し上げているやつですが、「どうせヴィンテージの風合いのモノ着るなら、リアルヴィンテージ、いかがですか~?」という話になります。
せっかくなら、「加工」より「リアル」を推したい理由。
大人世代が今から着るなら、リアルヴィンテージ!そうしつこく申し上げるのには、一応いくつか理由があります。まず箇条書き。
①今ならまだ買いやすい(一部のレアなヴィンテージを除く。)
②タンスの肥やしにしている間にも価値が上がる
③全く同じモノが二つとない
(・・・並べてみると、キャラものスウェットに限らず古着全般に言えることがほとんどだわ。と気付いてしまいましたが、このまま突き進みます。)
では、ひとつひとつ深堀っていきましょう。
①今ならまだ買いやすい(一部のレアなヴィンテージを除く。)
買いやすい。ときっぱり太文字で書いておきながらアレですが、実は今、キャラものは高騰の最中にあるようです。
古着全般に言えることですが、古着って基本的に
今日が一番安い。
というのが常識です。
なぜなら古着は、今から増やすことが出来ないから。
新品のお洋服なら完売しても再生産出来ますが、人気のある古着を今から再生産するとなると、デロリアンに乗って過去に遡らねばなりません。
むしろ捨てられたりタンスの奥底で忘れられたりして、時とともに個体数は減る一方。増えることは絶対にないのです。
そうすると何が起こるかと言うと、年々「希少価値」なるものがつき、お値段が上がるわけです。
既にその現象が顕著に起きているものは───有名なところだと、リーバイスのジーンズ。古いものほど希少価値が上がり、古いものにしかない風合いやディテールを好むコレクターの方々がたくさんいらっしゃり、「100万円?安いじゃん。」みたいなことになるわけです。
リーバイスと並列して語るのはさすがにちょっとアレですが、キャラものスウェットも「高騰の波」に乗っかりつつあるのは間違いなく。
いかんせんどんなに人気が上がっても絶対数は増やせないので、結果、1枚1枚の価値=価格が上がることになっちゃうのです。
私がよく着ているグレーのミッキースウェットも、購入から2年ほどで相場が倍ほどに。今、私が購入した価格で置いていらっしゃる古着屋さんはほぼ皆無だと思います。
が!それでも、今ならまだ4ケタプライスで置いていらっしゃるお店がそこそこあります。今ならまだ買いやすい。
けど、「いつかそのうち買おうかしら。」と言いながら数年経ったら、「2万円弱が相場。」みたいなことになっている可能性、結構高いのです。
・・・て脅すわけではありませんが、これがリアルな古着の価格のつき方。
今なら、大人ブランドの「ヴィンテージ風」な新品を2~3万円で買うよりも、リアルヴィンテージの方が買いやすい。
でもいずれはこれが逆転して「頑張ってもリバイバルの新品しか買えないわ~」という状況になってゆくわけです。
そうそう、既にそんな風になっているのが、見出しでカッコ書きした「(一部のレアものスウェットなヴィンテージは除く)」でありまして。
例えばそれが、1960年代くらいのPEANUTSスウェット。
この子達はもはやコレクタブルアイテムになっておりまして、オリジナルでサイズ・コンディションの良いものだと10万円を平気で超えてくる。
さすがにあと数年でミッキーがここまでになることはないけれど、とにかく古着の場合は、「今は一番安い。」をキモに銘じて、「良いな。」と思ったら早めにゲットした方が相当オトク!なのです。
②タンスの肥やしにしている間にも価値が上がる
前述の通り、個体数は絶対に増えずむしろ減る一方。
なので、もし着なくなってタンスの肥やしにしてしまったとしても、なんと肥やしが勝手に肥えてゆく(価格が上がっていく)というマジック。これは嬉しい。スゴい。
きっと現行の新品のお洋服の中でも、何十年後かにはこんな風に価値が上がるものもあると思うのです。
けれどそれは、早くても30年後くらい。私だと70歳前後くらいになった頃です。
意図的に30年間肥やし続けるのはなかなかの試練ですが、うっかり5年肥やしてしまったものが買い値の倍で「欲しい」と思ってくれる人のものへ嫁いでくれるなら、なかなかの肥やし投資(?)です。
(あっ。もちろん、肥やさないで長年愛用していただくのが一番なのですよ!)
③全く同じモノが二つとない
先にご紹介したミッキースウェットなどは、わりと量産されていたものです。なので今でもまだある程度出回っていて、まだ買いやすいわけで。
なのですが、古着の場合は、同じプリント・同じボディの色・同じサイズ表記だったとしても、現存するカタチは全て違う。
例えば、
・首のリブのゆるみ(場合によってはリブが外れていることも。)
・プリントの割れ方
・縮み方
・伸び方
・ペンキやオイルなどの染み・ダメージ
・破れた箇所のリペア跡
・毛羽立ち方
・生地の薄さ
などなど・・・
本当に一枚一枚個性が違うので、自分の手元に来てくれた子に対してとても愛着を持てるんです。同じようで違う、みんな素敵なオンリーワンなのです。
ちなみに、古着スウェットのご提案サービスもしておりまして。
そうなんです。
お一人お一人のワードローブやお好みに合わせた「古着スウェットご提案企画」も、3月は開催中。
外資系ラグジュアリーブランド・コレクションブランドやラグジュアリーセレクトショップからヴィンテージショップまで、様々なジャンルのショップでお仕事をしてきた経験を活かした、エミッコならではの目利きで
30代・40代〜の大人の女性が、キレイに、スタイリッシュに着られる古着
をご提案するサービス。
中でもスウェットのご提案サービスは私の一番人気企画なので、気になってくださった方はぜひぜひ、お気軽にInstagramに DMくださいませ〜。
というわけで。
ふう。気付けばすっかり長くなっておりましたので、今日はこれぐらいにしとこ。
また今度、「大人はどんな風にキャラものを着れば良いのか」についても書いてみたいと思います。
ほな!
Instagramでは、40代のリアルな ”大人古着” MIXコーディネートや、大人が古着をキレイに着るコツなどを日々発信中。
ぜひ併せてご覧ください。
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