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中山礼都をどう起用するか?

球春到来!ってことで久々の投稿です!

今回は中山礼都について。世間的には秋広の陰に隠れておりますが、ファンの間では大注目の存在です。簡単なプロフィール載せておきます!

40 中山 礼都 内野手 右投左打 
生年月日:2002年4月12日(19歳)
経歴:中京大中京高~巨人(2020年ドラフト3位)
生年月日:2002年4月12日

昨年イースタンでは3割超えの打率をマークして今日も猛打賞、ポテンシャルでは若き日の坂本勇人に劣らない魅力があります。中でも目を引くのがそのミート力、空振りの少なさや体勢を崩しながらも芯に当てられる力があるところは特に期待できます。

そんな中山は誰もが開幕一軍、開幕スタメンを期待し、かつての坂本や最近で言えば村上宗隆のような成長曲線を思い描くことでしょう。しかし皆さん、どこかにうっすらと疑問を抱えてはいないでしょうか。

中山礼都、どこで使うの?

巨人の現在の二遊間はというと、トップに坂本勇人が君臨し、その他にも吉川尚輝、廣岡大志、若林晃弘、湯浅大等々たくさんの選手がひしめき合っています。つまり現状、トッププロスペクトだからといって安易に"空けられる"状態ではありません。

このような環境の中、中山礼都がレギュラー定着までどのような道筋をたどればいいか、本記事では考えていきたいと思います。

①ショート

1つ目は王道、ショートで使っていくという考え方です。この場合当然ライバルは坂本勇人です。いくら中山が将来有望とはいえ、1、2年で坂本をしのぐような実力まで跳ね上がるとはかなり考えづらい。そうなると中山がレギュラーを掴むのは坂本の力が衰えるor他ポジションにコンバートされるタイミングとなります。

坂本は今年で34歳ですが、まだまだショートをやる意欲があるように見えます。なにせこの男、10年以上巨人のショートを守り続けているのですから。若手が突き上げてきていても簡単にポジションは譲りません。またチーム事情としても、サードには岡本和真がハマり、ファーストも中田翔や秋広優人を使っていきたいという状況でコンバートも考えづらい。以上の理由からまだ数年は坂本がショートを守ると考えられます。

その中でショート1本で中山がやっていると実戦の機会がどうしても少なくなってしまい、そこが懸念されます。守備固めや坂本の休養日のスタメンは考えられますが、打席数はそれほどもらえません。坂本がショートから退く日を待っても中山はまだ22~23歳でしょうし、ちょうどいいとも考えられます。

しかし、イースタンで3割を打ち2軍レベルを脱しつつある選手がそこから2年も3年も2軍生活や1軍の守備固めをするのは少々物足りない気がします。(しかもそもそも2年3年で坂本がショートを退くのかという点も甚だ疑問でしょう)

②セカンド

そんな中もう1つの選択肢として、セカンドで使っていくことも考えられます。とはいえセカンドも俊足巧打かつ名手の吉川尚輝、燕から来たりしプロスペクト廣岡大志をはじめ、若林、北村、湯浅、増田、、、とライバルを挙げればキリがありません。(個人的には吉川尚輝で固定してほしいですが、頑なにセカンドは競わせる文化があるようです)

しかしショートと違うのは、絶対的な存在がいない点です。去年もセカンドスタメンに名を連ねた選手は8人にも上り、レギュラーと呼べる選手が確立していない状況です。もちろんそこそこの実績がある選手が多く、特に吉川尚輝は守備では球界No.1の菊池に匹敵し、打撃も1軍で十分通用する力をもっています。しかしセカンドをまだ競争させている現在の環境を踏まえると、中山にもレギュラー獲得のチャンスがあるのです。

セカンドだとしても仮にスタメンに定着できれば、1軍でまとまった打席数をもらうことができます。これはとても大きなことでしょう。前述もしましたが高卒2年目でレギュラーというと2008年の坂本勇人、そして2019年の村上宗隆がぱっと浮かびます。周りに守られながらも必死のプレーで打率2割そこそこをキープして1年走りきる。この経験が高卒2年目でできるとものすごい財産になると思うのです。早いうちに1軍でレギュラーで出ることを経験してスーパースターへの階段を駆け上がることが、セカンドなら可能です。

しかし1点懸念されるのは、セカンドで2、3年出場した場合ショートに戻れるのかという点です。セカンドとショートでは守備時の体の使い方、特に足の使い方が違うようです。落合中日時代のアライバコンビが突然のコンバートで苦しんだことはあまりにも有名ですが、セカンドになれてしまった場合ショートに戻れない可能性があります。現にアマチュア時代はショートだった山田哲人や菊池涼介も、現在はセカンドですっかり定着しています。

まあセカンドでも若くして定着できれば十分凄いのですが、坂本勇人の後継者との呼び声が高いだけに、ショートの後釜にハマってほしい思いは強いですよね。

最後に

以上つらつらと書いていきましたが、未来予想なんてのはまあ外れるものです。シーズン途中に誰が活躍するか、何が起こるかなんて分かりませんし、1年後、2年後、3年後の二遊間に誰がいるかは全く分かりません。

それでも私が感じているのは、中山礼都の才能を無駄にしてはいけないということです。福留や柳田を彷彿とさせる小さいテイクバックからの力強いスイングや、吉田正尚のような空振りの少なさ、バットコントロールをみると何としてもこの才能を1軍で見たい、そして球界を代表する選手に育ってほしいという思いがこみ上げてきます。

一方チームを見渡せば、巨人のショートを守り15年目を迎えようとしている坂本や、セカンド候補として吉川尚輝、廣岡、北村、若林、湯浅、、、とたくさんの有望な選手がいるわけです。こんな状況の中あなたが監督なら、作戦コーチなら、中山礼都をどう起用しますか?どう育てていきますか?


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