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混成チームワークの化学変化丨甘味屋餡子


高校サッカーの世界では、地方の過疎化や学校の統廃合、離島にある学校等、諸々の事情で選手が11人そろわないことも珍しくない。

前回のコラムで触れたようにサッカー協会が定める最低人数である7人で試合に出場する場合もある。
しかし、統廃合が決まっていた場合はまた事情が異なる。学校が新入生の募集を停止してしまい、新入生が入らず11人に満たなくなる場合もあるのだ。
全国高等サッカー選手権大会では、この場合は統合先や同じ区域の学校との合同チームが認められる。
実際に、2009年の高校サッカーで中津工業高校と中津東高校の合同チームが大分県代表として全国大会の切符を手にしている。

同じ全国の高校サッカー部を対象としたものでも、大会が変わればそのレギュレーションも変わってくる。
インターハイの鹿児島県大会では蒲生・伊佐農・霧島・高特支の4校による合同チームが組まれた例もある。
彼らは週に1回しか集まって練習できなかったが、時間以上に11人いてプレイできる喜びや貴重さを知っているだろう。
基本的にはどのサッカー大会も学校同士による対決を主旨としているが、昨今状況にある程度対応しているようである。

「ケーキを海底のポストへ投函」(ケーキ投函)も劇団Q+の有志メンバーによるユニット公演である。
中心になるのは劇団Q+の役者達だが、第2回公演からオーディションや外部での共演等、様々なご縁から客演の方に参加していただいている。
他の劇団で普段からお芝居をしている方もいれば、あまり演技経験はないが公演に出たいと言ってくださった方など、そのバックグラウンドは様々だ。
客演の方を積極的に迎える理由は、先に述べたサッカー部のような事情ではなく、普段いない方を迎えて、それによる大きな化学変化を起こしたいのだ。
人数は劇団Q+のメンバーでフォローできない訳ではないし、その人数にあわせた構成にすればいいだけだ。しかし、それでは劇団Q+の稽古場で見ている風景やこれまでの公演と余り変わらないものになってしまう。それはそれで安定したものになるかも知れないが、ケーキ投函ならではの景色が見たい。

今回の『BANANA SHOOTER』でも4名の客演の方を招いた。
それにより芝居がどのような化学変化を見せるのか、自身の芝居がどう変わるのか、どんな芝居をお見せできるのか、今から楽しみで仕方がない。

追記:4月28日(木)0時にチケット販売開始します。私たちの化学変化を是非見に来てください!

2022年4月21日
文:甘味屋 餡子 (役者)https://twitter.com/raincloud_017

写真:森 弘 (役者)https://twitter.com/jm1jer

   小夜子(役者)https://twitter.com/sayokomBoo

【公演概要】
ケーキを海底のポストへ投函 vol.4『BANANA SHOOTER』
作・演出=堀伸也

日時:
2022年5月28日(土)
14:00〜 / 18:00〜
2022年5月29日(日) 
13:00〜/ 16:00〜
(いずれも開場は開演時間30分前)

会場:
神奈川県立青少年センター スタジオHIKARI(多目的プラザ)
(最寄:桜木町駅 徒歩8分)

チケット
※全席自由、当日精算のみ
前売・当日 3,000円
高校生 1,000円
4月28日(木)0時販売開始


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