「受験」超役立ちシリーズ①忘却との向き合い方
こんにちは!
ポジティブ先生です🔥
今日は大人気企画(自称)「受験役立ちシリーズ」の初回をお届けします!
現在の私のプロフィールは、
・一浪して「難関大」に進学
・大学院の研究科を主席で修了し、奨学金211万の全額免除をもらう。
・公立高校の正規教員
・偏差値70越えの私立中高教員 です!
色々な立場で受験とそれなりに向き合ってきましたので、
多少なりとも受験に関するアドバイスができるかと思います。
さて、本日は「忘却との正しい向き合い方」です。
・せっかく覚えた内容をすぐに忘れてしまった。
・テスト一週間前にある程度勉強して定着したと思ったのに、当日に思っていた以上に忘れていた。
・勉強はしているのに、過去にやったことを忘れるため、なかなか試験の結果に結びつかない。
こんな経験があるのではないでしょうか。
特に、最近の子ども達は「脱ゆとり」が始まってから覚えなければいけない内容がどんどん増えています。
小学校で習う漢字は1006字から1026字に増え、そこにプログラミング教育や英語教育がどんどん加えられていっています。
「記憶の定着」がこれからの子ども達にとっての鍵となるわけです。
さて、ではどうやったらせっかく覚えた内容をそのまま忘れることなく維持できるのか、私の知識と経験を用いてお話しさせていただきます。
人はどれくらい忘れやすいのか。
19世紀後半にドイツの学者へルマン・エビングハウス(1850-1909)と言う学者が、
記憶が時間が経つにつれてどのように変化するのかを忘却曲線という実験結果で発表しています。
なんと1日後に74%忘れてしまうのです!
単純に考えると、英単語を一生懸命100個覚えても、記憶として覚えているものは26個だけ。
これでは、どれだけやっても試験までに忘れてしまうのも納得がいきますね。
つまり、受験生が気をつけるべきは
やった感で満足しないようにすることです。
やったことを定着させるアプローチを”意図的に”組み込む必要があります。
次章では、これまで私が実践した中で、効果的だと思うものを取り上げました。1つずつ実践してみて、自分に合うものを習慣的に行うようにしましょう。
覚えたことを忘れないようにするために。
1. 定期的な復習
当然、何もしなければ忘却曲線に従ってどんどん忘れていきます。
これを防ぐ最も王道の方法は”接触回数”を増やすことです。
一度しか作ったことのない料理のレシピは全く覚えていませんが、
いつも作っているものであれば、いちいちレシピを見返す必要はありません。
定期的に見返し、”接触回数を増やす”ことが定着のための最も大切な対策といえます。
2. 誰かに説明する。説明する人がいなければ〇〇する。
誰かに説明することでも記憶は定着します。
自分で覚えるという作業はインプットですが、他者に説明するのはアウトプットです。
新しいことを身につけるためには、このインプットとアウトプットを相互に行っていくことが効果的です。
それに、きちんと理解していなければ他人に説明することはできません。
説明した時に自分にとっての曖昧な部分が見つかり、それをもう一度理解することで、より一層の定着につながります。
友人、親、先生などに説明してみるとよいでしょう。
そして、中には教える人がいない!
と言う人もいると思います。
そんな時に効果的なのは、自分に教えるのです。
鏡に向かって喋ったり、スマホの録画機能を使って説明してみてください。
これが意外と効果的で、まるで誰かに説明しているような気分になります。
きちんと声に出すことで、ちゃんと理解できているか自分で確認することができるのです。
3. ストーリー記憶
これは単語だけで覚えるのではなく、ストーリーを作りながら覚えることで定着しやすくなると言うものです。
歴史や英単語で効果が高いです。
laborer(労働者)とpresident(社長)がnight(夜)にencounterした(偶然出会った)。
ストーリーの中に登場する単語たちは、それぞれが独立して出てくるよりもなんだか覚えやすいですよね。
歴史でも同じことができます。
”アメリカ独立戦争”などの出来事やそこで出てくる人物を独立で覚えるのではなく、
”なぜ戦争に至ったのか。””それぞれの登場人物がどんな立場なのか。”こういった背景をきちんと捉えておくことが大切です。
4. できるだけ色々な感覚を活用する。
普段勉強というと、視覚的な要素しか用いていないと思いますが、人間は様々な感覚器官を利用することで進歩してきました。
・耳を使って音声として聴く。
・理科など実物があるものは触ったり臭ったりして触覚や嗅覚を使う。
・食べられるものであれば、実際に食べて味覚を使う。
特に、聴覚は一番労力を使わずに活用できます。
すごく疲れている時などは、聞き流しするだけでもやらないよりはかなり良い結果につながります。
5. 睡眠を十分に取る。
睡眠を軽視する人は非常に多い印象ですが、めちゃくちゃ大切です。
勉強した後は、学習した情報を脳内で整理するプロセスがあります。
眠りが深い時に、脳は学習した情報を処理し、関連付け、整理します。この過程を踏むことで、覚えてた内容が長期記憶に移すされやすくなります。
つまり、睡眠不足だったり、良質な眠りをとれないと、記憶は安定化しません。
まずは睡眠時間を7、8時間しっかり取る習慣を身につけることを心がけましょう。
最後に
いかがでしたでしょうか。
人間は忘れる生き物です。
まずはこの現実に目を向けなければなりません。
そして、対策方法はたくさんあります。
上手く使えるかどうかはあなた次第。
皆さんならきっとできると思います。
皆さんには目標とする中高や大学があるはずです。
記憶を味方につけ、皆さんの夢が叶うお手伝いができれば幸いです。
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