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学校の部活動の手当について

教員の部活動問題は深刻です。

平日の業務の負担増に加え、休日も休息を取ることができません。

教員にも家族があり、プライベートな時間というものは確保されなければなりません。

私自身も、部活動がこの世から滅びないか何度も月と国会議事堂に向けて祈りを捧げましたが、結果はほとんど何も変わりませんでした。

「部活動の改革をする」「地域移行する」「業務縮小する」
と国や文部科学省は言っていますが、なんか変わりましたか。。。?

根本的には何も変わっていないというのが現状でしょう。

しっかりしろ文科省。行動が遅すぎる。
このままでは、教員の成り手はどんどん少なくなっていき、最終的には72時間働き続けても全く疲れを見せないスーパー筋肉バカしか生き残らないという地獄絵図になってしまいます。

それは避けたいですね。


そこで今回は、
・現状の部活動の負担量を明確にするとともに、
・どれくらいの手当が教員に支払われているのか確認し、

やはり部活動は撲滅した方が国益につながるというお話をしようと思います。

皆さんのいいねの数だけ、部活動廃止の気運が高まります。

それでは早速見ていきましょう。

1. 教員の部活動の負担の実態

まずは、部活動を受け持った時にどれくらい負担が増えるかについて確認していきます。

主に運動部の場合は、週4〜6日部活動を実施しているところが多いです。

時間帯はいつやっているかというと、
学校の終礼が終わってから(15時半〜16時半)、18時〜19時半までやっているところが多いでしょう。

子供達は学校が終わって、部活をやった後は家に帰ることができますが、先生たちはそうはいきません。

そもそも日中は授業をやっていますし、授業に関する業務と同じくらい、事務作業があります。

終礼が終わって、生徒対応などをしてから少し落いた後に部活動に顔を出すと、その日にやるべき仕事は大量に残ったままです。

最悪の場合、部活動が終わった19時半ごろから、また黙々と明日の準備に取り掛かるような人もいるのです。

私の友人はまさにそのようなタイプで、19時半に部活を終えた後、21時ごろまでその日の残った事務作業や次の日の準備をしていると言っていました。

そんな生活をしていて、充実した生活が送れていると言えるでしょうか。

いや、決して言えません。

先生に時間的余裕を与えないと、最終的にどこに響くかというと、普段の授業です。

部活動による業務の負担増は、普段の授業の質が下がってしまうことにつながるのです。

2. 部活動に支払われる手当

さて、ではそれほど教員の時間を拘束している部活動には、どれだけの対価が支払われているのでしょうか。

部活動手当の額について一緒に見ていきましょう。

まず、平日の部活動の手当から確認します。

平日の部活動手当は、

0円です。

ん。。?

0円です。

何いッ!!?

残念ですが、平日に部活動をやっても手当はつきません。
勤務時間外にやったとしても、手当はないのです。
(そんなんやらん方がいいやないか。。。)

さて、次は休日です。
お休みの日に部活動をすると、

大体2700円〜3600円もらえます。

これは自治体によって設定の仕方が多少変わるのですが、
・3時間以上の場合は2700円
・4時間以上の場合は3600円

と決めている自治体がほとんどです。

皆様、お気づきでしょうか。

最低賃金下回ってない。。。?

そうです。どれだけ効率的に3時間ぴったりや4時間ぴったりで終わろうと、時給換算すると何と900円!

多くの自治体の最低賃金をゆうに下回っています。(東京都:1113円)

正直、学校の先生は塾や家庭教師でバイトすると(副業は禁止ですが)、時給は3000円は軽く超えていきます。

そんな人たちを最低賃金以下の待遇で働かせ、疲弊させるのは、どう考えても全体の利益にはなり得ません。

その辺りのことを冷静に考えてもらい、正当な賃金を払えないのであれば部活動は廃止すべきだと私は思います。


3. 部活動のあるべき姿

さて、では今後の部活動はどうあるべきなのでしょうか。

私の個人的な願望としては「完全撲滅」なのですが、部活動に関わる色々な組織もあるみたいで、なかなかそうは行かないみたいです。

残念。。。

では、もう少し現実的な案を提案するとなると、以下のような改善をすぐにでも見込むべきだと思います。

・部活動の顧問を希望制にする。
・希望した教員に対しては、部活動手当額の改善。
・希望した教員の校務分掌の軽減。

まずは希望制にする必要があります。
希望制にして、顧問がいない部活動は廃止。
それでもやりたい人はクラブ等の地域の活動に参加してもらう。
これが本来のあるべき姿です。

また、希望した教員については、適切な手当が支払われる必要があります。
正当な残業として、「1時間あたりの賃金✖️1.25✖️残業時間」の手当が支払われなければなりません。
その場合は、ダラダラ部活動をやられても困るので、時間は管理職や教育委員会が管理したら良いかと思います。

そして、部活動を希望した教員は他の教員よりも業務の負担感が増すことになるので、他の業務量を軽減し、バランスを取れるようにするのが良いです。

教務や担任業務等で、負担を減らす仕組みを管理職が作っていくべきだと思います。

以上のことを行えば、今よりもずっと働きやすくなるのではないでしょうか。

先生を志す人も増えていくでしょう。

一刻も早く先生たちがゆとりを持った労働ができるようになることを願っています。

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