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40すぎの主婦の決心を、ちょっと聞いて欲しい

「キャリア」「ライフイベント」「ワークライフバランス」

こういう言葉って、「人生をなるべく計画通りに進めていくための道しるべ」として、世間では当たり前につかわれているみたいだけれど……

………もう聞き飽きた、お腹いっぱい!

ていうか実際、無理じゃない?

みんなかなり、無理してるんじゃない?

少なくともわたしは、そう感じています。

はじめまして。「前向きな氷河期世代」のメンバー、サヤカです。
わたしはこの約20年弱、社会と家庭・子育ての狭間で、揺れ続けています。

そして今も、自分の人生と、「働く」ということについて、多くの壁にぶち当たっています。

けれど、とあるキャリア相談サービスを利用して、自分自身の「気持ち」と自分の「働き方」を整理することができました。

そして、決めたことがあるんです。

この記事は、わたしと同じような悩みを抱えた「あなた」に向けて、書いています。

わたしがナマの声を発する事によって、同じように悩んでいる誰かの状況に、風穴を開ける事ができるんじゃないか。

「悩み」に支配されてしまっている誰かの心が、その重みが……ほんの少しでも軽くなるきっかけになってくれればいいなって、思っています。

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相談するまでの経緯

タイトルのとおり、わたしは就職氷河期世代、現在40歳すぎの主婦です。

ちょこちょこパートや勉強をしていたので、肩書を名乗る時は兼業主婦としていますが……いまの生活ではほぼ引きこもりの、専業主婦です。

もちろん部屋に籠って、なにもしていないわけではありません。

仕事が激務の夫と就学前の子どもがいるので、わたしが家事、子育ての一切を担っています。

家庭を支えなければならないから、わたしが倒れることは、できません。
わたしの代わりはいないし、わたしの看病も、だれもできません。

ですが子どもが1歳半のとき、わたしは、心身のバランスを大きく崩してしまいました。

そこからは家事と子育て、自分の体調管理で精いっぱいになり、働くことなんてとてもじゃないけれど、考えられませんでした。

なんとか少しずつ回復してきてからも、「働かなきゃならないのでは」「社会に置いていかれる」「子どもが大きくなったら、わたしは何をすればいいの?」などと、思い悩んでいました。

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そんな苦しい状態を打破するために、とりあえず自分の都合を優先できるパートをはじめたり、国家試験の勉強に挑戦したりと、奮闘しました。

バランスを崩してから2年ほど、あがき続けていたことになります。

得られるものは確かにありましたが、思い返せば、どれも中途半端に終わってしまったような気も、正直しています。

わたしの体力には限界がある。
けれど仕事のあとは、休む間もなく家事、子どもの世話をしなければならない。

子どもは大切で、なによりも優先すべき。
だけどわたしの体調も、同じくらい重要。

わたしには、仕事へ割ける余力なんて、本当は、どこにもなかったんです。

そしてつい先日、2つあった経験職の働き口が諸事情により、ほぼ同時にダメになってしまいました。

どちらも会社都合に近かったのですが、既にわたしは、精魂尽き果てていました。

その知らせを受けたとき、わたしは大泣きしました。

自分はどうして、みんなみたいに働けないのか。
頑張っても頑張っても、だれにも追いつけない。

自分がずっと限界状態にあるということは、この2年間、薄々気が付いてはいたんです。

焦りと不安から、なかなか眠れない日々。

目の前には、家事・子育てという、わたしがやるべき『仕事』が、変わらずにあります。

代わりは居ない。どこにも逃げられない。
子育てや家事だけじゃお金がもらえない。

だれの評価も得られない。スキルアップなんて遥かかなた遠い、べつの世界のお話。

誰かたすけて。わたしは、もう無理。

そんなわたしの心の叫びを察知したかのように、以前キャリア相談の問合せをしていた会社から、日程調整の連絡を頂きました。

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その会社が、「ミートキャリア」さんです。

ミートキャリアさんのキャリアカウンセリングは、よくある「転職エージェント」のように、エージェントが仕事を紹介するためのものではありません。

相談者の頭の整理や、キャリアの棚卸しのお手伝いをする側面が大きいと聞いていたので、いちど利用してみようかな……と思い、こうなる前にたまたま、わたしから連絡を取っていたのです。

心身の疲れが続いていたので、なかなか返信を出せずにいましたが、仕事を失ったショックですっかり参ってしまったわたしは、「とりあえず半年間は休みたい……でも不安……誰かにこの気持ちを聞いてもらいたい……」と、やっと折り返しの連絡をすることができました。

そしてミートキャリアあやさんとご縁があり、初回のオンラインキャリアカウンセリングを終えました。その後にわたしとのお話し内容をテキストにまとめてくださったものが、送られてきました。

そちらを編集したものにお許しをいただいたので、シェアします。

冒頭で話したとおり、「わたしに似た誰か」のお役に立てるのではないかと思っています。

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ミートキャリアのあやさんとの、カウンセリング内容

[心身の健康を保って働くには?]
◆あえて選ばない、応募しないという選択肢を持つ

これまでサヤカさんは、いいな、できそう、やってみたい!という求人を見つけたときには、迷わず応募していましたね。

そして採用されていざ仕事を始めると、頑張ってしまってキャパオーバーとなり、体調を崩してしまう…ということを繰り返しているということでした。

ご自身の肌感覚でおっしゃっていた、今回しっかり休みたい期間の『半年』。この半年間は、魅力的だなと思う求人があっても、あえて2回に1回は『見送る』ということを心がけてみてください。

見送った分、次の求人と条件を比較することができて、以前よりも落ち着いてお仕事を探すことができるようになるとも思います。

実はこれは、多くの方とは真逆の対処法なんですが……サヤカさんにとっては子育て、ご主人を支えること、それらが一番大事なんですよね。仕事にパワーが持っていかれることで心身に不調をきたしてしまっては、元も子もありません。

幸い、働かなければならない状況ではない、とのことでしたので、思い切ってこの半年は、ご自身の好きなことに専念するとか、子育てをじっくり楽しむとか……。

何でも良いのですが、仕事やりたい→受ける→受かる→無理をするというパターンを、壊しましょう!

半年間、充電をしっかりされたあとは、ご自身のお気持ちも社会の状況もガラっと変わっているかもしれませんから、その時にまた、新たな選択肢を考えてもだいじょうぶだと思いますよ!

「魅力的な求人を『いったん見送ることが出来る』ようにして、自分を追い込んでしまうパターンを、壊そう!」

他人から言われて目からウロコが落ちました…ホントそうですよね(笑)

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繰り返してしまう自身のパターンに気づいてはいたものの、「なんでもやってみなければわからない!」の精神で、とりあえず飛び込んでいました。

だけど結果として心身に負担がかかってしまっていたので、いい加減この悪循環はやめなきゃなぁ……とは感じていたんです。

でも、やめる自信が無かった。

通常のキャリアカウンセリングであれば「一刻も早く正社員を目指すべき」「お子さんが就学前のこの1年は(キャリア形成的に)大切です」「時短でも週4~5日は働けないと」と言われるところ、

自分でもなんとなく分かってはいた「この悪循環のパターンを崩さねば!」という点を、他者から、しかもキャリアカウンセラーさんから指摘してもらえたことが新鮮で、そして嬉しかったんですよね。

また、すぐに求人に応募して万一採用されてしまうと(笑)、ほかの求人と比較できなくなってしまうのは、単純にそうだよな~と納得しました。

【人生における、仕事の位置付け】

サヤカさんに、お仕事で大事にされたいことをお訊きしたところ、真っ先に出てきたお返事が『誰かに喜んでもらうこと』でした。

もちろん仕事をするって、お金や安定を得るためではありますが、年齢を重ねてきたぶん、それらのためだけにお仕事をするのって、しんどくなってくると思います(わたし自身もそうです)。

いまは『人生百年時代』と言われております。
人生において、まだまだ、はたらく時期というのは続きます。

ですから、ずっと走り続けるのではなく、たまに休んだり、仕事しない時期があったり、子どもの成長を味わったり、趣味に力を入れるという時期があっても良いと思います。

同じくらいの年齢の人が社会で活躍しているのを見ると、どうしても、心がざわついてしまいますよね。

でも、ほかの人の価値観と自分のそれとは違いますし、周りに左右されて自分の価値が上がる、下がるものでもないと思います。

サヤカさん自身の強みを、発揮すれば良いと思いますよ!

「休んでもいい」「自分の価値は、変わらない」

考え方としては理解しているけれど、それを実感して行動に移すのは、とても、とても難しい。

どうしても「社会的に評価されたい!」と思ってしまうのは、これまでの(就職氷河期世代としての)苦い経験からかもしれませんね。

だけどもう、これからのわたしにとって「社会からの評価」だけでは、自分のバランスを保つことは難しいでしょう。

たとえ社会での立場(キャリア)が蓄積されないに等しくても、自分の得意なこと、または苦にならないことを提供することで、誰かに喜んでもらえたり感謝されたりした方が、楽しくて、そして嬉しいんじゃないかと……

少なくともいまのわたしは、そう感じています。

そして、今日お話をお伺いして、サヤカさんの強みは以下のように感じました。

・自己分析力がある
悩んでいらっしゃる中でも、かなり深くご自身の分析が出来ていて、なおかつ言語化も出来ていらっしゃいました。

・自分が大切にしたいものを、わかっている
つい頑張りすぎてしまうところはおありでしょうが、家庭・子育てを軸にしたいということを、ちゃんと意識されていらっしゃいますね。

そこが自分では決めきれないと悩んでいらっしゃるかたが多いなか、サヤカさんはしっかり定めていらっしゃるのが印象的でした。

まずはしっかりお休みされて充電されてくださいね!
応援しています。

こんな風に、「自分の強み」を表現・言語化してもらえたことも、とても嬉しかったです。

わずか40年余りの人生ですが(笑)人生の節目・困難に対峙する度に、自分の心と向き合って、自分で決めてきたことだけは、誇れることだよな……とは思っているんです。

その半面、ついこれまでの習慣で「気を抜くとすぐ行動してしまう」ので、まずは半年間……しっかりとお休み&充電します(笑)

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カウンセリングを終えて

国家試験の勉強をしている間は、「とりあえずどこかに向かっている」という感覚が、わたしを安心させてくれました。

だけどその勉強は、家庭や育児、自分の体調よりもすべて優先したうえで、ようやく戦いのスタートラインに立てるという、過酷なものでした。

ならば実務を積もうと経験職で働いてみたけれど、生活とのバランスを考えると、そうたくさんは働けないんですよね……少なくともわたしの場合は。

職場からは、単なるお小遣い稼ぎと思われたこともあります。

短時間勤務なのでスキルアップにつながる仕事は回ってこないし、仮に回ってきたとしても、その業務を責任持って仕上げる、自信が無い。
まさに板挟み。

このような悩みに苦しめられ続けた挙句、ついには職を失ってしまったところに、ミートキャリアのあやさんとお話したことがきっかけで、自分が置かれている状況や、自身の強みを再認識できました。

今までずっと言語化すること自体に戸惑い、どうしても決められなかった自分の思いを、次のように整理できたんです。

『国家資格は、わたしが取らなくてもいい。頼りになる人は既に沢山いるのだから、その人たちを頼ればいいんだ』

『仕事は、もちろんいつかはやりたい。けれど現状では無理。毎日、できることをやろう』

つまり、社会からどう見られるかという心配な気持ちを、いったん考えないことにしました。とりあえず半年後までは。

自分のありかたは自分で決めると、腹をくくりました。

わたしは、子どもの成長とともに、その時々で、自分ができることをやっていく。

職務経歴書に残らなくてもいい。
社会から認められなくても……いい。

わたしが今できること、やりたいことを、やっていくんだ。

その繰り返しの中で、目の前の困っている人に手を差し伸べたり、誰かが必死に選んで進もうとしている道を応援することができるような気が、今は、しているんです。

あなたが今、いちばん、大切にしたいことは何ですか?
わたしはそれを、応援できる存在でありたい。

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余談ですが、ミートキャリアのあやさんは、わたしと同い年なんですよ。

同じ時代を乗り越えてきた人からの言葉は、シンプルにうれしいものです。

だからわたしも、わたしに似ている誰かに「自分の人生は、自分で決めていいんだよ」と、エールを送りたい。

迷っている背中を、そっと、押してあげたいんです。

幸い、わたしはこの記事を書くことで、自分の気持ちをみなさんへ届けることができました。苦しみの中ひとり立ち止まってしまった人に、わたしの声が少しでも助けになればと、切に願っています。

皆さん、もし「働くこと」について悩んでいたら、ぜひミートキャリアさんのカウンセリングを利用してみてください。

また、この記事を読んでくださったあなたが「誰かを応援したい」「自分の言葉を聞いて欲しい」と思っていたら……是非わたしたちにそのお話、聞かせてください!

ライター:サヤカ 編集:樽瀬川


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