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近年注目の「筋膜リリース」!知っていますか?

 こんにちは!!
 今回は、ここ近年で注目されている筋膜について紹介します!

 私が患者さんへ施術する際に、痛みの出ている場所だけでなく、ほかの部位も施術するようにしています。それは「筋膜へのアプローチ」しているからです!そのほうが、施術効果が出ています!

 今回は、筋膜とはどういうものなのかについてご紹介できればと思います!!

<そもそも筋膜って何?>

 皆さん、筋膜と聞くとどんなイメージを思い浮かべるでしょうか?

 下記の図の一番下にある筋線維や組織の間にある膜「筋膜」になります!

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 料理する方は特にイメージしやすいと思いますが、鶏肉の皮と筋肉をはがしたときについている薄い膜が筋膜です!

<筋膜の働きは?>

 では、全身につながっている筋膜ですが、どのような働きがあるのでしょうか?

「筋膜の主な働き」
〇筋肉を摩擦などから保護する
〇筋肉の収縮時の動きをサポートし、スムーズにする
〇血管や神経、リンパ管を支える
〇隣の組織とつながることで身体を支える
 このような働きがあります!

 先ほどの図のように、筋膜は筋肉同士だけでなく、皮膚の下にある皮下組織とも繋がっています!実際に、実験で筋膜をはがした結果、一枚の大きな膜になったとの報告があります!

 つまり、筋膜は全身に繋がっているということ!
 そのため、痛んでいる場所だけでなく全身を治療することが大切です!

<筋膜の動きが悪くなるのはなぜ?>

 通常、ケガをした際には筋肉を覆っている筋膜にも傷がつきます!その傷を放置しておくと「かさぶた」のように硬くなり、まわりの組織とくっついてしまいます。

 このことを「癒着」といいます!
 筋膜が癒着してしまうと、隣同士の筋肉や皮膚の動きだけでなく、全身の動かしにくさにつながります!

 よく、私が患者さんへ説明する際は、全身タイツをはいている状態をイメージしてくださいと説明します。その状態でタイツの一部分をつまむと、ほかの部分を動かすのが大変になるのが想像できるかと思います。

 筋膜に癒着がある場合は、はがしてあげることにより、かなり動かしやすくなります。

 よくリハビリなどでマッサージなどの手技を受ける際に、痛い部分と別の所を施術される時があるかと思います。その時は筋膜の繋がりで関連している筋肉を狙って治療していることが多いです。

<どのように筋膜をリリースするの?>

 一般的には、指や器具などを使用して、癒着している場所をゆっくりと圧を加えながら動かすことでリリースします!!

 その時のポイントは、「様々な方向に動かすこと」
 そうすることで癒着した組織がほぐれやすくなるといわれています!

 いくつかリリースする方法を紹介していきたいと思います!!

〇ストレッチポールやフォームローラー
 自宅でも簡単に行うことができる方法です!
 自分でポールに乗り、筋肉に一定の圧をかけて動かすことでリリースする方法です!

 但し、自分で動かすのが難しいとの意見が多いのも事実(泣)
 その場合は、両手で持つタイプもあります!こちらのタイプのほうが簡単に行うことができるのでオススメです!ご自身に合ったものを選んで試してみてください!!

〇金属プレートや手技を使用したリリース
 当院で行っている方法です!金属プレートの手技は何種類かありますが、当院ではテクニカ・ガビランという金属プレートを使用しています!また、筋膜のつながりに沿った部分を手技でもリリースしてより動かしやすくすることを目指しています!

 テクニカ・ガビランはアメリカ発祥の金属プレートを使用した施術方法で、ジェルなどの潤滑剤を使用して、皮膚の上から直接リリースする方法です!!セミナーを受講した人しかできない手技で、国家資格を持った人しか受講できないようになっています。
 そのため、知識を持ったスタッフが筋肉の繋がりを把握して緩めるので効果が出やすいです!

実際の施術の動画はこちら!!

 プロの選手も使用している施術方法で、実施後に動かしやすくなる人がほとんどです!!ぜひ、試してみてはいかがでしょうか?

〇ハイドロリリース(注射による方法)

 整形外科などで行う方法です。エコー検査(超音波検査)をして動きの悪い部分を確認し、その部位に直接、生理的食塩水を注射することでリリースします!!
 実際に手術で筋膜を剥がすときにも、生理的食塩水を使用して柔らかくしながら筋膜を切るとのこと!水分をいれることで筋膜が柔らかくなり、動きがスムーズになります!
 どこの病院でも行っているわけではないので、あらかじめ確認することをオススメします!

<まとめ>

 いかがだったでしょうか?
 筋膜は全身つながっているため、どこか一か所でも癒着してしまうと、身体の動きに制限がかかってしまいます。
 慢性的な腰痛や肩こりも、もしかしたら筋膜が原因かもしれません!専門家に診てもらうなどして改善してみてはいかがでしょうか?

このように健康に関することを中心に記載していきますので、宜しくお願い致します!

参考文献
・アナトミー・トレイン 第3版:徒手運動療法のための筋筋膜経線   医学書院
・正しく理想的な姿勢を取り戻す 姿勢の教科書  ナツメ社

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