見出し画像

【最強BMP⑨】感情のバランスを整える:ストレス解消に役立つ簡単な動作と表情


人はもともとマイナス思考なうえに、ストレスも多い社会です。
簡単な動作や表情を通じてストレスを軽減する方法をご紹介します。これらの方法は脳の仕組みを理解した上で行うことで効果が高まります。

私たちは、脳内ホルモン(神経伝達物質)の分泌によって、やる気、集中力、多幸感を感じています。しかし、不安やイライラ、落ち込みといったマイナスな感情が強いときには、ストレスホルモンであるコルチゾールが増加します。この状態ではなかなか気分が上向きになれません。

一番簡単な気持ちをあげる方法は「笑う」こと

手っ取り早くコルチゾールを減少させ、プラスのホルモンを増やす方法があります。それは「笑うこと」です。笑顔になることでセロトニンやドーパミン、エンドルフィンといったプラスの脳内ホルモンが分泌され、免疫力や幸福感がアップします。
これらのホルモンは、楽しい時、嬉しいとき、癒されているときに分泌されるホルモンです。この脳内ホルモンは、ストレスホルモンを緩和して、副交感神経を優位にします。

「嫌な時ほど笑顔を作る」ことで脳からポジティブなホルモンが分泌され、嫌な状況でもポジティブな感情を引き出すことができます。しかし、いつも笑っている状況や笑える内容が身近にあるわけではありませんし、実際に声を出して大笑いするのは難しいかもしれませんが、口角を上げるだけでも効果があります。

口角を15秒以上あげるだけでプラスのホルモンを分泌

「笑顔なんて作れない、苦手!」と言う方でも、口角を15秒上げるだけでOKです。笑顔は脳に「嬉しいとき、楽しいとき」にする表情として記録されています。子どもの頃から笑顔を作るときは、嬉しい、楽しい時ですよね。その記憶が脳に刻まれています。

脳は「言葉」より「態度・表情」を信用する仕組みがあります。つまり、ウソの笑顔でも口角をしっかり上げることで、脳が「今は楽しいとき」と判断して、ドーパミンやセロトニンといった脳内ホルモンを分泌するのです。
マスクをしている方は、いつでもどこでも口角を上げるチャンスです。
簡単かつお金もかからない方法なので、ぜひ実践してみてくださいね。

背筋をピンと伸ばす

背筋をピンと伸ばす姿勢は、脳にとってプラスの動作と捉えられます。この姿勢をとることで、脳はプラスのホルモンを分泌し始めます。
また、例えば、食事をするときに背筋をピンと伸ばしていると、食材を意識して食べることができます。背筋をピンと伸ばすことで、思考もしっかりとし、心理的な安定感を得ることができます。
ですから、日常生活で背筋を正しい姿勢で保つことは、ストレス軽減や心の安定につながりますので、ぜひ試してみてください。

合掌:手を合わせる

丁寧に合掌をする…手を合わせることでセロトニンなどのホルモンを分泌させます。この手を合わせる行為は、日本人ならではの文化です。
子どもの頃から「いただきます」「ごちそうさま」「神社・仏閣で手を合わせる」など、感謝の気持ちを表す場面で繰り返し行ってきました。そのため、脳は「穏やかに手を合わせる」という行為を「感謝しているとき」だと判断します。
心を落ち着かせたいときなどには、この手を合わせる動作を行うことで、脳内ホルモンの分泌を促す方法があります。セロトニンが心身の安定を促進し、ポジティブな感情を引き出すことができます。是非、お試しくださいね。

情動の涙を流す

ずばり「泣く」ことです。
泣くことでストレスが軽減させることは、研究で証明されています。
人の涙には目にゴミが入って出る涙とは異なる「情動の涙」と呼ばれるものがあります。「情動」とは心理学用語で「喜び、悲しみ、怒り、不安」の感情を指します。

昔、職場に「泣くとスッキリするから、号泣するために『蛍の墓』を観る」という人がいて驚いた記憶があります。戦争映画で小さい子が辛い思いをするので、間違いなく号泣するのですが…。涙を流すことだけに集中すれば、それもありなのかもしれませんが、出来たら「感動の涙」を流すことをお薦めします。
大人になると、泣くことを我慢することがありますが、情動の涙を積極的に流してストレスを軽減しましょう。簡単にできるストレス軽減法の1つとして、泣くことを取り入れてみてください。是非、お試しくださいね。

まとめ

簡単な動作や表情を通じてストレスを軽減する方法を紹介しました。笑顔、正しい姿勢、感謝の表現、そして涙を流すことが、ストレスを軽減し心の安定を促す簡単な方法です。特に「口角をあげる」はいつでもできるので、日常生活に取り入れて、気持ちの切り替えに使っていきましょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?