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その他大勢の私だから

NHKドラマ「探偵ロマンス」を見終えました。
まさか4話で終わるなんて知らなかったので、
まだまだ続くつもりで、先週、記事を書きました。よかったら読んでください。

今日は全部見て、思ったことを書きます。
ネタバレはありません。

誰かに語れる•誇れる物語を持たない人に、
「さああなたの物語を作ろう」と唆し、
犯罪に加担させる。
そんな描写が痛々しかったです。

これはドラマに限ったことではなく、
現代にも蔓延る苦しみだと思います。

誰もが自己表現をできるツールを持つようになりました。
一般人に毛が生えたような、
「ある界隈での有名人」がゴロゴロいる時代になりました。
見た目や経歴全てにおいて、
本当かどうかもわかりませんが。

その中で、
何者でもない自分は、
理想形になれない自分は、
どうやって生きていけば良いのだろう。
悩み、人を羨み、誰かを妬み、自分の醜さを嘆く。

でも、私は思います。
誰しも物語がある、
そして、誰しも物語なんて、無い。

もともと自分の人生の主人公であり、
他者の人生の「その他大勢」なんです。

もう一つ、よく「生きる意味」など言いますが、
私は意味なんてないと思います。
生きていくことだけで、それをやめないだけで良い、
と思うのです。

大人になると特に、
社会の「その他大勢」になりますよね。
誰も褒めてくれないし、
毎日「ふつうに」過ごすことが当たり前とされて、
こんなに頑張ってるのに、
はたまた困ってるのに、
見つけてもらえない。
なのに、
悪いことをした時だけデカいスポットライトが当たる。
そりゃ炎上商法もやるし
犯罪に走る人だっているかもしれません。

そんな時、
自分のストーリーの主人公は自分だと、
思い出したいものです。
誰かのために腐ってたまるか。
当たり前のことができた自分を、
たくさん褒めたいものです。
今日は布団から出れた!と。

そして何より、
身近な人のストーリーには、
「味方1」で出演したいし、
困ってる人には社会のスポットライトを盛大に当てないといけないと思います。

その他大勢の人生を、
適度に褒めながら気楽に生きていきたいです。

こんなことを考えました。
フィクションながら
現代人の心の秘密を暴くような、
悩みを少し癒すような
そんなドラマだったと思います。

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