ビリビリ⚡️

ハンブレッダーズの新譜「⚡️」

10年ぐらい前、私は箏（琴）という弦楽器に勤しんでいました。
そんな時、ゴールデンボンバーというバンドにハマりました。
打ち込み音楽を基本とする彼らの音楽は、ふだん嗜む和楽器に比較して電気電気していました。
初めてCDを買って、おっきいCDプレイヤーで何度も何度も聴きました。
ゴールデンボンバーやビジュアル系からはいろんなことを教えてもらいました。

それから数年経って、
スマートフォンにイヤフォンを繋いで、
音楽アプリであれこれディグっていた時に、
ハンブレッダーズと出会いました。
ビビッときました。ライブにも行きました。
大好きな曲ばかりで、
聴いて、歌詞を読んではあれこれと考えてしまいます。

心を駆け抜ける わずかなビリビリで
死ぬまで俺は生きていけるだろう

ハンブレッダーズ「⚡️」より歌詞引用

10代20代特有のモヤモヤを、
私はロックと共に消化してきました。

時々、あー全部くだらないな、とか
この世界出来レースやないか、とか
投げやりになったりもします。

でも、なんかしらあるんですよね。
ちょっとした引っ掛かりで琴線に触れる勘違いが。
やっぱりもうちょっとやらせてくれ！ってなる。

生まれて来た理由を
それぞれに探すけど別に大した意味などないかも
ささやかでいいから 勘違いでいいから
素晴らしい世界だと思えたのなら

ハンブレッダーズ「⚡️」より歌詞引用

ここ！めちゃくちゃ共感しました。
私も生まれてきたことに大した意味ないかもとずっと思っています。
でも、生まれちゃったんだから爽やかな気持ちを積み重ねていきたいのです。

この曲を初めて聴いて、
途中でふと思いました。
脳ってただの「電気信号を発するネットワーク」なんですよね。

だから、目が合ってビビッときて、
良い曲を聴いて身体に稲妻が走って、
あれこれ考えるのもすべて、
本当は意味なんてなくて、ただの電気信号かもしれない。
キリショーが音楽を打ち込んだパソコンも、
エレキギターの鳴る音も、
ラジオも、スマホも、全部電気。電気電気。
でも、勘違いでも、
心に流れるビリビリを感じながら死ぬまで生きていきたいと思いました。

そんなことを考えていた時に、こんなラストの歌詞です。

すすめ電気信号！神経回路の海を
そこに魂が在るとわかるだろう
残酷な世界で まだ知らない誰かと
泣いたり笑ったりしてもいいんだ

ハンブレッダーズ「⚡️」より歌詞引用

またお守りソングをもらっちゃった。
私を、私から守ってくれる曲です。