見出し画像

アクセシビリティが自分ごとになったからカンファレンスを開催してみた

ヌーラボのAngelaです。今日はアクセシビリティアドベントカレンダーの13日目に参加しています。

私は普段、ヌーラボでPRを担当していますが、ひょんなことから。11月11日に開催したアクセシビリティカンファレンス福岡のスタッフになりまして。別にアクセシビリティに詳しいわけでもない私が、「カンファレンスやろうよ!」の一声に、何も迷わず「やるやる!」と言えた原体験のようなものを今日は共有したいと思います。

まずは御礼

アクセシビリティカンファレンス福岡は、初開催にも関わらず、20社のスポンサー企業様と、オンライン配信・オフライン参加の累計600名以上の方にお申し込みいただき、大盛況に終わることができました。たくさんの方にご協力いただいたことを感謝申し上げます。
ここでついた火がここだけでは消えず、名古屋、そして金沢?!にもつながっていると聞いています。嬉しい限りです!

アクセシビリティカンファレンス福岡はここで始まった

そんなアクセシビリティカンファレンス福岡は、新型コロナウイルスがちょっとだけ落ち着き始め、様子を見ながらオフラインイベントを復活させていた2022年の夏、実行委員メンバーの一人 @take2webservice が主催するゆるっとITの人気イベント「IT怪談」の帰り道で結成されました。

この日実行委員の5人が同じイベントに参加していたのも、なんというか奇跡(あれから同じイベントに5人ともいたことなんてないような…!)

私以外の4人が、会場だったヌーラボのオフィス前で何か企んでいるところにちょうど通りかかった私。偶然通りかかっただけなのに「Angelaもやろうよ!」と引き込んでくれたことがきっかけでした。
基本的には何事も面白そうであれば、何も考えずにOKを出す人なのですが(笑)。アクセシビリティはわからないけど少し自分ごとになっていたこともあり、これは理解を深めるいいきっかけだな、と思って即OKしました。

結成の地

ヌーラボに入社したことで変わった意識

前職、特に営業部門に所属していた頃は、比較的同質なメンバーが多い環境でした。短期で組織編成が変わる会社でしたが、同質だからなのか、半年程度の短期間でも組織で爆発力を生み出せることが多かったことに今となっては驚いています。おそらく、わりと近しい人物タイプを採用していたのだろうと思います。

そんな場所で社会人生活を始めた私が、ヌーラボに入ると環境が一変。
まずコンパクトなサイズの会社なので、異なる職種の人と関わる機会が増えます。加えて、出身国や宗教も異なるメンバーが一緒に働くという時に、どんな配慮が必要か、どんな大変さが生じるのか、徐々に理解していくことになりました。

最も学びが多かったのは、グローバル全社員が集まる全社総会。BBQを企画した際に、すべての網・トングがお肉に触れてしまい、一部のメンバーが何も食べられなくなってしまうという出来事がありました。多様な宗教・信念があるということを知らずに進めてしまった結果です。
この時の経験が痛烈に私の記憶に刻まれて「みんな一緒とは限らない」「自分の当たり前を押し付けない」という教訓を得たのでした。

改善するための「ダイバーシティ研修」

それから全社総会を年に一回のトリガーとして、ダイバーシティ研修を行うようになりました。当時人事だった私は流れで担当に。研修を設計するにあたり、関連する本を読んだり、時にはBLMについて調べたり、徐々に未知の部分を埋めていきました。

例えばこんな記事を探してみたり、とか。

ダイバーシティ研修では、

  • 目指したいスタンスの話

  • 表層ダイバーシティ

  • 深層ダイバーシティ

  • BLM

などを広く取り扱っています。この辺の詳細については、近々発表予定の東京での勉強会をお知らせしますので、connpassをフォローしてお待ちください。

「べき論」や「偏見」で縛っていた範囲の広さに気がつく

色々知るうちに、自分では意識していなかった「こうあるべき」や「偏見」が頭の中にこびりついていることに気がつきました。

  • 営業は明るくあるべき

  • 〇〇社出身者は体育会系

  • IT企業は営業会社より飲み会少ない・嫌いな人が多い

などなど。

小さなものから大きなものまで、挙げればきりがないのですが、当時採用を担当していた身としては自身の認知の歪みに恐怖を感じ、自分の無知さが仕事に影響すると思った記憶があります。

ここからは、とにかく「自分が正しいとは限らない」というスタンスをもって

  • 「違い」を知る。世界を知る

  • 思い込みは捨てて、まっさらな気持ちで物事と向き合う

  • できる限り「仕組み」に落とし込む

こんなことに取り組んできました。

「仕組み」はSmartHRさんの素晴らしい動画でも触れられていますね。

私がこの「仕組み」で物事が変わることを実感したのは、「フレックスタイム制」がきっかけです。なんだそれくらい?って思われるかもしれません。しかし、フレックスタイム制って例えば「子どもがぐずってしまって3分始業に遅れて欠勤扱いになった」が無くなるんですよ。 これで会社によっては「勤怠不良」の扱いになったかもしれない人が一気に救われる。

できる限り「余裕」「選択肢」があるルールの設計の大切さを知りました。

こんな興味の持ち方もあるんです、という話

つらつらと自分の過去について話してしまったのですが、私にとって「アクセシビリティ」をはじめとした多様性を意識した原体験はこんな感じです。法改正もあるので、これからもっとアクセシビリティという言葉は広がってくることでしょう。
これからも皆さんと一緒に学んでいければと思っています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?