マガジンのカバー画像

近代短歌

12
近大短歌の主要歌人の代表歌を引用し、その語注から季語につなげ、俳句を引用した記事です。
運営しているクリエイター

2022年5月の記事一覧

近代短歌(5.2)正岡子規(1867-1902)

緑先に玉巻く芭蕉玉解けて五尺のみどり手火鉢を掩ふ 緑先に玉巻く芭蕉玉解けて五尺のみどり手…

ぽりeん
2年前
4

近代短歌(5.1)正岡子規(1867-1902)

小鮒取るわらはべ去りて門川の河骨の花に目高群れつつ 小鮒取るわらはべ去りて門川の河骨の花…

ぽりeん
2年前
3

近代短歌(4)金子薫園(1876-1951)

あけがたのそぞろありきにうぐひすの初音ききたり藪かげの道 あけがたのそぞろありきにうぐひ…

ぽりeん
2年前
5

近代短歌(3.3)与謝野晶子

夜の帳にささめき尽きし星の今を下界の人の鬢のほつれよ 夜の帳にささめき尽きし星の今を下界…

ぽりeん
2年前
3

近代短歌(3.2)与謝野晶子(1878-1942)

川ひとすぢ菜たね十里の宵月夜母がうまれし国美しむ 川ひとすぢ菜たね十里の宵月夜母がうまれ…

ぽりeん
2年前
3

近代短歌(3.1)与謝野晶子(1878-1942)

道をいはず後を思はず名を問はずここに恋ひ恋ふ君と我と見る 道をいはず後を思はず名を問はず…

ぽりeん
2年前
2

近代短歌(2.2)与謝野鉄幹(1873-1935)

大空の塵とはいかが思ふべき熱き涙のながるるものを 大空の塵とはいかが思ふべき熱き涙のながるるものを (『相聞』) 【技法・内容】 二句切れ。三句目以降が倒置になっており、語順を戻せば「熱き涙のながるるものを大空の塵とはいかが思ふべき」となる。「いかが思ふべき」は反語、「ながるる」は自発。 「熱き涙のながるるもの」は語り手・一人称の私だろう。 無常観に襲われながらも熱い涙がこぼれる……行動に及んではいなくても、迸るような情熱が感じられる。 【空】そら 俳句では「夏(の)空

近代短歌(2.1)与謝野鉄幹(1873-1935)

いたづらに何をかいはむ事はただ此太刀にありただ此太刀に いたづらに何をかいはむ事はただ此…

ぽりeん
2年前
3

近代短歌(1)落合直文(1861-1903)

緋威の鎧を著けて太刀佩きて見ばやとぞ思ふ山ざくら花 緋威の鎧を著けて太刀佩きて見ばやとぞ…

ぽりeん
2年前
4