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近代短歌

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近大短歌の主要歌人の代表歌を引用し、その語注から季語につなげ、俳句を引用した記事です。
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記事一覧

近代短歌(7.1)長塚節(1879~1915)

おしなべて木草に露を置かむとぞ夜空は近く相迫り見ゆ おしなべて木草に露を置かむとぞ夜空は…

ぽりeん
1年前
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近代短歌(6.2)伊藤左千夫(1864~1913)

牛飼が歌よむ時に世のなかの新しき歌大いにおこる 牛飼が歌よむ時に世のなかの新しき歌大いに…

ぽりeん
1年前
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近代短歌(6.1)伊藤左千夫(1864~1913)

暫くを三間うち抜きて夜ごと夜ごと児等が遊ぶに家湧きかへる 暫くを三間うち抜きて夜ごと夜ご…

ぽりeん
1年前
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近代短歌(5.2)正岡子規(1867-1902)

緑先に玉巻く芭蕉玉解けて五尺のみどり手火鉢を掩ふ 緑先に玉巻く芭蕉玉解けて五尺のみどり手…

ぽりeん
2年前
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近代短歌(5.1)正岡子規(1867-1902)

小鮒取るわらはべ去りて門川の河骨の花に目高群れつつ 小鮒取るわらはべ去りて門川の河骨の花…

ぽりeん
2年前
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近代短歌(4)金子薫園(1876-1951)

あけがたのそぞろありきにうぐひすの初音ききたり藪かげの道 あけがたのそぞろありきにうぐひ…

ぽりeん
2年前
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近代短歌(3.3)与謝野晶子

夜の帳にささめき尽きし星の今を下界の人の鬢のほつれよ 夜の帳にささめき尽きし星の今を下界の人の鬢のほつれよ 『みだれ髪』 【夜の帳】よるのとばり[ちょう] 帳とは室内を区切るための垂れ布をいう。「夜の帳」は夜の闇をその垂れ布にたとえたことば。この歌では元の垂れ布という意味も生きているだろう。 【鬢のほつれ】びんのほつれ 鬢とは耳元の髪の毛のこと。調べてみると、座敷歌に「鬢のほつれ」というものがあるらしい。 引用元のサイトによると、1番は遊女の苦労を、2番は男女の営み

近代短歌(3.2)与謝野晶子(1878-1942)

川ひとすぢ菜たね十里の宵月夜母がうまれし国美しむ 川ひとすぢ菜たね十里の宵月夜母がうまれ…

ぽりeん
2年前
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近代短歌(3.1)与謝野晶子(1878-1942)

道をいはず後を思はず名を問はずここに恋ひ恋ふ君と我と見る 道をいはず後を思はず名を問はず…

ぽりeん
2年前
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近代短歌(2.2)与謝野鉄幹(1873-1935)

大空の塵とはいかが思ふべき熱き涙のながるるものを 大空の塵とはいかが思ふべき熱き涙のなが…

ぽりeん
2年前
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近代短歌(2.1)与謝野鉄幹(1873-1935)

いたづらに何をかいはむ事はただ此太刀にありただ此太刀に いたづらに何をかいはむ事はただ此…

ぽりeん
2年前
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近代短歌(1)落合直文(1861-1903)

緋威の鎧を著けて太刀佩きて見ばやとぞ思ふ山ざくら花 緋威の鎧を著けて太刀佩きて見ばやとぞ…

ぽりeん
2年前
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