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ペルソナシリーズ

 生まれて初めてプレイしたRPG。3から音楽と演出がお洒落な雰囲気に様変わりしたけど、ベースにある人の心の深層を見つめるところは共通している。変わる前の1.2より変わってからの3以降の方が圧倒的に好き。
今は売れているので批判の声はあまりない気がするけど、3.4出たばかりの頃はよくメガテンと比較されて「戦闘にボーカル曲なんて」とか言われていた。
むしろかっこいいよね、戦闘曲。私は一緒に歌いながら闘ったよ。

女神異聞録(ペルソナ1) ※PS版

CMに惹かれて買った。RPG初めてだったから何が起きようとこんなもんかな、と思っていたけど、何時間もかけてボス戦終わったあと、アガスティアの木でセーブする直前に全滅したり、マップも複雑、どこに行けば物語が進むかもわかりづらい、攻略本必須の高難易度ゲームだった。
セベク編、雪の女王編のどちらもダークファンタジーの女神転生を受け継いだような不気味な雰囲気だったけど、開発陣は女神転生とは全く別のものを作りたかった様子。攻略本に「もっと独自路線を行きたかった!」というインタビュー記事が掲載されてた。(そして、2のはっちゃけた悪魔交渉が生まれたと思うととても味わい深い)

初めてやったから、ということもあるんだろうけど、エンカウントが多くどこに行くにも時間がかかるし、セーブもないから全滅したらやり直しで進まないので、まとまった時間がないとできないこともあって、クリアするまでに2~3年くらいかかった気がする。

ただ、「本当の自分と向き合って、困難に打ち勝つ」姿勢はこの作品からずっと一貫していると思う。

PSP版はセーブポイントも増え、エストマも使えてかなりやりやすくなった様子。ムービーや音楽も追加されていました。

ペルソナ2(罪・罰) ※PS版

主なパーティーメンバーが、罪は高校生、罰は大人たち(22歳くらいから35歳くらいだった気がする)。罪と罰で視点が異なっているので面白い。

ペルソナシリーズでは唯一の大人主人公(罰)。脱女神転生のために色々考えたと思われる個所が複数あって

・悪魔交渉(コンタクト):複数人での交渉が可能。
例えば罰では、大人たちが花見で酒飲んでくだをまいたり、ただ2人で話しているのを悪魔に見せて、悪魔が興味を持てばカードがもらえる、というしくみ。冷静に考えて悪魔が人間同士の話を聞いてカードくれるってなんだ
・ペルソナ作成方法:該当アルカナのカード枚数によって作成できるペルソナの強さが変わる
1では女神転生の悪魔合体の要領でペルソナを作成するんだけど、2では該当するアルカナのカードをペルソナごとの指定枚数と交換することで作成する。
強い月のペルソナ作りたかったら、月のカード100枚、とか。
交渉でも、カードを3枚手に入れた、のように敵の強さによってもらえるカード枚数が異なる。

など、色々チャレンジしている感のある作品。
エンディングがボーカル曲だったりもしたので、それもチャレンジだったのかも。

ペルソナ3 

当時の親会社倒産により、会社の存続が危うくなって「アトラスの社運を賭けて若手社員中心に制作された」作品として一部の間には有名。

このころはまだ少しダークな雰囲気が残っています。
あと、4と違って結構中盤までギスギスした人たちがいたり、友達っぽさがあまりない、仕事上のつながりっぽい状態でストーリーが進行するところが独特。
そこに突然ベルベットルームの住人と名乗る、謎の女「エリザベス」の存在感たるや。容姿からは考えられないお茶目さ満載なところが良い。

「生と死」をテーマにしているからか、ストーリーもコミュも全体的に内容が重い(ダークな雰囲気を感じるのはそのせいかもしれない)んだけど、とてもいい話がたくさんありました。個人的には、太陽のコミュニティが好き。最初は変な人かと思ってたけど、嫌々コミュ進めて良かった。泣いた。あと、コロマルがかわいい。いつも何かのにおいを嗅いでいる。
あと、今の時代コンプラ大丈夫・・・?と不安になる。

ストーリーの本筋とはずれるけど、PSP版では女性主人公を選ぶことが可能で、興味本位でプレイしたら、男主人公でプレイしていたときに何にも思わなかった真田先輩が、突然カッコよく見えだして自分でびっくりした。あれ、何?同性から見て「なんであの人モテるんだろう、、、?」のヒントはきっとここにある。
女性主人公(通称ハム子)、良かったです。最近RELOADが出たけど、女主人公はないらしい。あれ、コミュの男性も女性も接し方が男性主人公の時と全く違うから面白かったんだけど、テキスト量が単純に2倍なので制作側は本当に大変で「二度とやりたくない」と話していたらしい。きっとどんなにリメイクあっても出ないんだろうなあ。

「キミの記憶」と、「A Way of Life」は名曲。

ペルソナ4

人に薦めるときは4から。小さい子供のいる親戚の家に住まわせてもらう、という設定のためか、3に比べて、最初から「人同士のつながり」を強く感じられる。
相棒キャラも愛されタイプだし、内容的に序盤からやってて辛くはないし。3からやった方が話繋がる部分はあるけどね。
珍しく田舎町が舞台。女神転生ではいつも東京壊滅しているのに。

自分も受け止めきれない心の表現、受け止めて力を得るという、ペルソナの獲得までのルートが面白い。ギャグ要素も多いから、笑いながら進められる。
4Gで、原付運転できるのすごく面白いけど、マリーの存在意義がわからない。
バックストーリーを分かったうえで見ると、エリザベスと比較して、マーガレットの冷徹な、深入りしない感じがリアルで良い。

ここでの癒しキャラは、やっぱりナナちゃん!!
冬(1月)の音楽は本当にエモくて「え、帰りたくない、ずっとここにいる!!!」って気持ちにさせます。未プレイの方いたら、この気持ちをぜひ体験してほしい。9か月やってきての、あの曲を聴いてほしい。

ペルソナ5

テーマは「反逆」。海外の評価サイトでも、とても高いメタスコアを出した作品。

待ちくたびれた頃に出た。開発途中で「次は牢獄」みたいなフレーズとダークなカットが出たときは「大丈夫か?(売れるか?)」って思ったけど、心配なかった。
※私はいつもアトラス新作が出るときに「売れるか?」を心配しています。

序盤から罰ゲームのようにつらい展開が続くので、雰囲気もストーリーも重いんだけど、最初のダンジョンを探索できるようになると、基本勧善懲悪モノになるのでスカッとする。
ただ、あくまで「義賊」なんだよね。敵をとっちめる手段が「改心=人の心を変える」ことで、本来人間が手をだしちゃいけない領域。でもそうせざるを得ない環境や心境を、序盤の重い展開できちんと表しています。

3はそれぞれ育った環境が特殊だったので別として、4以上にキャラの深堀がメインストーリーやコミュでできるようになっていて、(多分認知がテーマだったのもあると思う)とても丁寧な描写。心を盗む怪盗団としてのストーリーもめっちゃ面白い。ただし、クソ長い。
1周するのに100時間で足りなかったような気がする。
※色々詰め込み過ぎて、プレイヤーに長時間プレイを強いるのはアトラスあるあるです(褒めてる)

ボス戦の音楽が秀逸。ストーリーが進行するにつれ、バージョン変わっていくのも良い。

5Rの追加ストーリーは個人的に大当たり。今回のテーマ「人々の認知」をさらに深掘りしていて自分の中で絶賛してる。あんな明智も見られたし。あと立体起動装置(正式名称を忘れた)かっこいい。5は、全体的にスタイリッシュに磨きをかけてる。

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