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【まいきゃっと湯河原 宿泊編】

「猫カフェの猫と、里親体験(トライアル)として一緒に泊まれる宿」として有名な「まいきゃっと湯河原」の宿泊記です。できる限り詳しく書いたので、「どんな感じかな?」と思っている方の参考になれば嬉しいです!

宿までの道のりから猫ちゃん到着まで

最寄りはJR真鶴駅ですが、熱海で夕食のお弁当を買ってから向かいました。駅からは徒歩で向かいます。十分くらいで歩ける距離でしたが、多少坂があるのと、宿の玄関の前に階段があります。(段数は少ないので、普通の体力であれば全く問題ないです)
また、途中の道で夕飯を買える場所はコンビニくらいしかないので、コンビニご飯を避けたい方はどこかで買ってくる方がよいと思います。

それほど高い位置にはありませんが、坂もあるので足腰が弱いと大変かも

HPにとても詳しい地図があるので、15時過ぎに迷うことなく到着。
着くと、初宿泊者では必須の猫カフェの利用開始時間を尋ねられます。この猫カフェで、一晩の相手を決めることになります。私たちは、この後に続く説明の後にすぐに向かうことにしました。ちなみに、オーナーさんは子育て世代(というか子育て真っ最中の方)でした。
会計のタイミングがうろ覚えなのですが、この時に宿泊料金と猫カフェ料金を払ったと思います。
宿泊料金    12,000円
猫カフェ利用料 700円(宿泊者1時間分)×2人=1,400円

次に、猫のお世話に関する一通りの説明を受けます。
・猫トイレのお手入れの仕方
・粗相や嘔吐した場合の掃除方法
・貸出物(キャリー、ケージ、トイレとスコップ)の返却時の注意
(すべて清潔な状態にして返却する)
・猫ちゃんの毛にウンチなどがついた場合の対処
(洗面台の専用液で拭いてあげる)
・補給用猫砂置き場の位置
・人間がものを食べるときの注意(猫を必ずケージに入れる)
・猫ちゃんだけを部屋に残したまま外出しないこと(宿内のお風呂は可)
・翌朝に猫ちゃんを返す際の注意点  などなど。
人間の宿泊施設についての説明もあります。お風呂の場所と使用方法、トイレの場所、布団は自分で敷くこと、猫ちゃんに漁られたくないものはクローゼットに入れること、ごみが出た場合の処分方法、レンジの使用可能時間など。

猫カフェは、あまり広い空間ではありませんでした。(猫選びに必死過ぎて写真を一枚も撮っていません)
ケージに入った小猫(まだトライアル不可)もいます。
キャットタワーや、人と触れ合わずに済む暗い場所などもあって、たくさんの猫たちが自由に寝たり走り回ったり過ごしていました。
選ぶ、と言われてもたくさんいる上に、キャットタワーで寝ていたり、真っ暗なところから出てこなかったりする猫もいるので、どう選んでよいかわかりません。
そこで役に立つのが「猫の紹介シート」。このシートには、写真と、猫種、親や兄弟、どんな性格か(遊びが好き、まったりが好き、など)どんな注意点があるか(トイレ失敗しやすい、夜鳴きする、抱っこが苦手、一緒に寝てくれる、一緒に遊んでくれる など)、仲のいい猫などいろんな情報が記載されています。また、「なつき度 ★★★★☆☆」「トイレ成功度 ★★★★★★」など、猫初心者が見てもわかりやすいパラメーターもあります。

私も一緒に宿泊した友人も、猫を飼ったことがありません。それもあるかもしれませんが、たまたま近くを通って、すりすりしてきた猫ちゃん、けいちゃん(メス猫)に簡単にオチてしましました。
紹介シートで名前を確認して、「トイレに失敗しない」ことも確認して、けいちゃんにしよう!となりました。
16:30はご飯の時間です。その時間近くに退出する必要があるため、宿の方から「どの猫ちゃんにしますか?」と聞かれます。
けいちゃんは決めていましたが、あと一頭トライアルすることも可能です。そこで、「けいちゃんと相性のいい猫を教えてください」とお願いしたところ、娘のほたるひめちゃんを紹介され(紹介シートにも2頭がとても仲良しと書いてありました。)、その2頭に決めました。
ちなみに、ほたるひめちゃん(私たちは「ほたちゃん」と呼んでいました)が娘なのは知っていたので、探していたのですが、、、
黒のサビ猫で、部屋の奥の真っ暗な場所にいたため、まったくわかりませんでした。宿の方はすぐ見つけていたので、いつもそのあたりにいるのかもしれません。

ここで、猫ちゃんトライアル等の追加料金を支払います。
猫ちゃんトライアル(2頭) 2,400×2頭=4,800円
ごみ処理代 200円
ちゅーる 200円(うろ覚えですが400円だったかも)
ごみは基本持ち帰りとなっており、旅館で処分してほしい場合には追加料金「ごみ処理代」を払う必要があります。ちゅーるもオプションです。猫ちゃんの食べ物の持ち込みは禁止なので、「何かをあげたい!」という方はこのちゅーるを買うしか手段はありません。

なお、16:30-17:30は猫のご飯タイムのため猫カフェは利用できません。トライアルは17:30以降、翌朝9時までなので、ちょっとでも長く猫ちゃんと一緒にいたい場合や、狙った子がいる場合は、ご飯タイム前に猫カフェを利用した方がよいかもしれません。

部屋に入ってすぐに、コートをかけて、自分たちの荷物をクローゼットに入れ、ちゅーるを冷蔵庫に入れ(るよう言われていました。嚙みちぎってしまうようです)、ケージ(トイレが中に入っています)を部屋に入れ、猫用水を用意します。

猫ちゃん到着から就寝まで

17:30、猫ちゃんがそれぞれキャリーに入れられやってきました!
ケージもキャリーも開けたままにして、あわてず騒がず、とりあえず放っておきます。
私と友人は、桃鉄3年決戦やっていました笑
すると、けいちゃんが部屋の中を回って、座布団の上に座るようになりました!

柔らかいところを探して落ち着いたり、歩き回ってを繰り返すけいちゃん

ほたちゃんはなつき度が低いだけあって、テレビ台の中に閉じこもって出てきません笑。

たまに出てきた!と思うと、キャリーの中に入ります。人間と関わらない強い意志を感じる

少しすると、けいちゃんが私たちが座っている座布団の上(私の友人の真後ろ)や、近くに来てくれるようになりました!
触れるようになってきた。。。あたりで、人間の晩御飯のお時間がやってきました。(昼食が遅かった&多かったため、夕食が遅めです。)

この宿のルールで、「何かを食べる際は、猫をケージに入れる」と決まっています。猫ちゃんを抱っこして、ケージに入れます。ほたちゃんはこの時に初めて触りました。
熱海駅(だったと思う)で買ったお弁当は、レンチン必須ですが、常識的な時間(きちんと決められています)であれば、宿の電子レンジを借りることができます。
私はお弁当を温めるために下へ、友人はその時間でテーブルを端に寄せて布団を敷きます。

そしてご飯を食べるんですが。。。
ケージに入れた猫ちゃんたちがずっと出せとばかりににゃーにゃー鳴き続け、ケージの扱いも慣れているせいか、上にある取っ手に手を伸ばして、顔を出して出ようとしたり。。。
確かに、成猫2頭入れて、トイレも入れたら、スペースにゆとりはありません。さらにお弁当のおいしそうなにおいも猫ちゃんを刺激したのかもしれません。
ゆったり部屋のあちこちでくつろいでいたけいちゃんはともかく、テレビ台の奥でじっとしていたほたちゃんは、別にケージでも変わらないでしょ、と思うのですが、そこは猫です。どちらもとっても出たがっていました。おいしいお弁当でしたが、本当に食べづらかったです笑

気が気じゃないまま食べた、おいしいお弁当

私たちが宿泊した部屋は、部屋の外(廊下)との間に鍵のかかるふすまがあるのみで、二重扉になっていません。
当初の予定では、ケージに猫ちゃんを入れてご飯食べたらそのままお風呂に入ろうか、と言っていたのですが、さすがにお風呂から出るまでケージに猫を入れておくのはかわいそうかな、という話になり、先にご飯を食べ終えた私がお風呂に行き、友人がご飯を食べ終わったらケージを開けてあげる、という話になりました。

浴場は小さい方(家庭風呂くらいの大きさ)と大きい方(4人くらいは同時に入れそうな大きさ)があるようです。男女別となっておらず、入るときに鍵をかけて入るというルールです。両方空いていましたが、私は一人なので、小さい方に入りました。シャンプーやリンス、ドライヤーも用意されていました。夜が遅くなるとぬるくなる、という事前情報をいただいていましたが、私は湯船に浸かっていないのでわかりません。

部屋に戻って今度は友人がお風呂に向かいました。
ケージから出されたけいちゃんはお布団の上でくつろいでいました。
ほたちゃんは、相変わらずキャリーか、テレビ台の奥に丸まっています。

けいちゃんのくつろぎ能力高い

宿で購入した猫のおやつ(ちゅーる)は、一本を夜、もう一本を朝にあげることにしていたので、友人がお風呂から戻った後、1本あげることにしました。
宿ではチュールは冷蔵庫に保管するように言われます。宿のルールを熟知している猫ちゃんたちは、冷蔵庫を開けた途端、勢いよくこちらに走ってきました。

目の輝きが尋常でない

お皿にチュールをあけ、スプーンであげるのですが。。。
食いつきがすごい。チュールへの食いつきって、猫についてそこまで知らない私でも異常なほどだな、と思います。食いつかない猫を見たことがない。やばい薬並み(知らんけど)に食いつきます。
あと、ほたちゃんがガツガツ来すぎて、おかあさんのけいちゃんがやや遠慮がちです笑
最終的には、私がスプーンに適量取って、友人が皿を持って、両方にあげられるようにしました。

一生懸命すぎて愛おしくなるよね

ちゅーるのごみを部屋の外に捨てて(これも宿側の指導です)、ぼちぼち寝る時間です。

就寝から猫ちゃん返却まで

電気を消したら。。。元々布団の上や座布団の上にいたけいちゃんだけではなく、ほたちゃんも布団や座布団の上にくるようになりました。

未確認生物並みに画像荒いけど、ほたちゃんが布団に乗っかっている様子


夜寝ていても、なぜかほたちゃんが布団の中に入って、寝るわけでもなく、私の足の間に突っ立って、布団から出て、また入って。。。を繰り返していました。
ちなみに、私が寝ている間、けいちゃんとほたちゃんはイギリスの衛兵のごとく、座布団と布団の上を行ったり来たり、互いの位置を交換して過ごしていたようです。

夜中と早朝、ほたちゃんもけいちゃんもウンチをしたようです。
朝にけいちゃんがウンチした後は、それはもう時間をかけて砂をかきかきしていました。
この宿のルールでは「おしっこした後は、砂が砕けるのでトイレごと砂をふって落とす。ウンチした後は、ジップロックの中にウンチのついた猫砂を入れる」と決められています。
そこで、使い捨て手袋(宿でもらえます)とティッシュを使って、トイレを綺麗にしました。けいちゃんが丁寧にかき混ぜるものだから、(たぶんほたちゃんのウンチもあったからと予想)結構たくさんの猫砂にウンチがついて大変でした。がとりあえずトイレを綺麗にして、廊下にあった予備の猫砂を足しておきました。

枕の上がお気に入りの様子

そして、着替える前のちゅーるタイム。
なぜ着替える前かって?夜にあげたときに猫ががっつきすぎて、チュールが浴衣に落ちたからです笑。絶対今回もそうなる。
そうなりました。がっつかれました。でも一生懸命ペロペロしてるの、本当にかわいい。

今作業用に見ていても可愛い
人間は登るもの

そして、9時までにはねこちゃんをキャリーに入れて返さないとなりません。
が、猫ちゃんも慣れているのか、キャリーに入れようとしたら自ら入りました。
2階から1階へキャリーを運んで、宿の方に猫ちゃんの様子を報告(特に変わったことがなかったので、そのように伝えました)して終了です!

ケージを綺麗に掃除して、(洗面台のところにある、キッチンペーパーやマイペットを使用します)部屋の外に出してチェックアウトです!

本当にかわいかった。だけではなく、夜一緒に過ごすことは猫カフェでは絶対できないので、本当に貴重な体験をさせてもらいました。

猫飼いたい欲が高まりました笑

今回の猫との宿泊は、里親体験なので、宿の方にお話しして猫を引き取ることも可能です。卒業した猫ちゃんもたくさんいます。

ちょっとわかりづらいですが、宿から海が見えます

情報

【変更の可能性があるので、最新情報は公式HPを確認してください!】
① 予約
私はじゃらんで予約しました。宿泊の前々月1日から予約開始です。
部屋数が少ないため、土曜は早く埋まりがちかなと思います。
② 選べる猫
たくさんいます!どのようなタイプの猫なのかも、わかりやすい紹介シートがあります。
「なつき度 ★★★★☆☆」「トイレ成功度 ★★★★★★」「相性のいい猫」など、猫初心者が見てもわかりやすく、特徴も記載されています。猫愛を感じます。
③ けいちゃんとほたちゃん
とても可愛くて、一晩過ごして愛着もありますが、もっと人懐こい猫を選ぶことも可能だと思います。こればかりはご縁と好みの問題。
④  部屋
驚くほど綺麗に清掃されていました。猫のケージも清潔にするようによくよく言われましたし、「猫がいるから多少は仕方ないよね」という甘えは感じませんでした。
⑤ 人間のトイレ
トイレのない部屋に宿泊しましたが、廊下にあるトイレがとても近いうえにほかの部屋はトイレ付きで自分たちしかそのトイレを使用する人がいなかったため、実質部屋のトイレのように使用でき、特に不便はありませんでした。
⑥ 設備
文章内で説明していないことでは、ねこのおもちゃ、漫画(タイトル的には有名なものが多かったです)などがありました。洗面所は部屋を出てすぐの位置に、3つあります。多分ほかの部屋の方たちと共有です。
⑦ 人間のご飯
素泊まりなので提供されません。猫を部屋に残して外出もできないので、選択肢は非常に狭く、持ってくるか、デリバリー(ピザか寿司)か、です。夕食と一緒に軽い朝食も買っていきましたが、朝食は食べませんでした(普段は食べます)。起きる→猫に夢中→猫返す→じゃあ出るか、という流れになったので。
⑧    宿の主人
私はとてもいい方たちだったと思いました。口コミであまり良くないことを言う方もいたので少し不安でしたが、大事な命を預かるのに最低限守るべきことをわかりやすく、猫を飼ったことのない私でも、十分安心できる説明をしてくださいました。
⑨ 宿としての評価
「旅館」ではなく、「猫と、猫をお世話できる場所、最低限必要なグッズを提供してくれる場所」という認識で泊まれば、これ以上貴重な体験をさせてくれる場所はないと思います。私はとても気に入りました。

※湯河原周辺探索編は【湯河原宿泊記】(後日更新予定)をどうぞ



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