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【ブログ/雑記】石川県を旅した話

四月中旬、旅行で石川県に向かう。
石川県に行くのは大学3年生以来。
あの時は家族4人で。
母親はまだ病気が発覚する前で元気だった。
4人で能登の牡蠣小屋で食べまくったのはいい思い出。

今回は北陸応援割で宿の予約が取れたので向かうことに。
Sさんが北陸応援割の予約開始日に1日中電話をかけ続けてくれたおかげで実現した今回の旅。
忘れないようにメモを残す。

往路は名古屋市内からJRで小松駅まで向かう。
1か月前に北陸新幹線が敦賀まで延伸したので、新幹線への乗り換えが発生する。
名古屋から敦賀までは特急しらさぎに乗車。
平日だからなのか乗車率は低め。
全席指定だった。
特急だが運行速度は最高でも80kmくらいか。
通過駅がある普通電車、という感じ。
大垣駅を発車すると山に向かう。
眺めがよい。
高台を電車は走る。
田んぼや畑の横を通り抜ける。
ぼーっとしていると米原駅。
ここでは新幹線からの乗り換え客がいるのか、けっこう乗車があった。
そして進行方向が変わる。
左手に琵琶湖が見えると、長浜駅に着く。
そこからしばらく走ると敦賀。
新幹線駅にありがちな東横インとかは見えなかった。
とてもきれいで大きな敦賀駅。
在来線は1階で新幹線は3階。
10分弱で乗り換え。
乗り換え案内で多くのおじさんが配置されていた。
新幹線はこれまでも乗ったことのある車両。
各駅停車のつるぎ号で40分程度で小松駅に着いた。
途中、右側に見えた山にはまだ雪が残っていた。

小松駅までから宿までは送迎あり。
マイクロバスに乗り換える。
途中、田舎のいい匂いがした。
近くにはJAISTの看板もあった。
名古屋では葉っぱ交じりの桜も石川では満開だった。

宿に着くとロビーで抹茶とお菓子をいただきながらチェックイン。
目の前にはまあまあ手入れされている庭があった。
住宅地に突然ある宿だったが、建物から周りの家は見えず。
部屋は広めで、ツインベッドルームに和室が付いていた。
窓は大きく、遠目に東レの工場が見えた。笑
エスプレッソが飲める部屋があったので移動。
小さめの部屋であって、そこまで長居する感じでもなかったので一杯飲んで退散した。
宿にはホスピタリティも求めるが、ラウンジや回遊性も求めているようだ。

今回宿泊する建物は所謂別館であり、本館には良い感じの露天風呂がある。
チェックイン時に案内されなかったので、フロントに電話して確認した。
いつでも送迎車で本館に連れて行ってくれるそうなので、夕食前に行ってみた。
そこは混浴の大きな露天風呂。
混浴といっても一応簡単な浴衣の着用が必須ではあった。
16時頃だったがほとんどの時間で他に客がおらず、貸し切りであった。
露天風呂からは満開の桜が何本も見える。
風が吹くと花吹雪。
桜を見ながらの露天風呂は最高だった。
湯加減もぬるめでゆっくりすることができた。

宿にもどり、晩御飯。
個室でいただく。
刺身は赤貝のヒモが美味しかった。
一番印象に残ったのはホタルイカのしゃぶしゃぶ。
ホタルイカははじめて食べたが、肝にうま味がありとても美味しい。
メインはノドグロの塩焼き。
この宿泊プラン名にもノドグロとある。
食べてみて思ったよりも脂を感じず、キンメダイのようなふっくらとした淡白な感じ。
Sさんと半身ずつで交換してみると驚いた。
Sさんの方のノドグロは脂の甘みを感じる、私の知っているノドグロだった。
あまりの個体差に驚いた。
そこは料理人が目利きしてほしいところだ。
1人1泊4万円なので、そこは残念だった。

食事後、貸切風呂と男湯に入る。
どちらも貸し切りだった。
循環加水式だったのは残念であるが、湯上りはポカポカした。
無色透明で若干ナトリウムを感じるお湯だった。

朝食では、へんおじを思い出すフグの干物。
他にも刻みワサビが入った佃煮や柚子風味のおからなど、小皿に美味しい料理が並んでいた。
ただ、昨日夕食時から個室にはハエが飛んでいた。
朝食時も途中まで音がしていた。
どこかに飛んで行ったのかと思ってお茶を飲むと、私の湯のみに浮いていた。
これには大変驚く。
仲居さんに伝えて湯呑を変えてもらう。
ただ、これも1人1泊4万円だと考えると残念。

チェックアウト後は松任駅まで送迎。
松任駅前にある木造のお屋敷が無料だったのでお邪魔した。
雰囲気が素晴らしく、屋敷の奥には素晴らしい庭。
この庭を見ながら風通しが良い部屋で畳に座って読書でもするならば、すぐに一日が終わりそうな感じ。
とても快適な空間だった。

松任から金沢までは電車移動。
先日JRから切り離された区間。
ただ、車両や構内放送はJR西日本という雰囲気。
4両編成で運行されていたが、乗車率は100%超。

金沢駅からは金沢港へバスで向かう。
乗車したバスでは地元のICカードか現金しか利用できない。
観光都市でこの制約があっていいのだろうか。

金沢港にはクルーズ船が寄港していた。
そこから徒歩10分弱で目的地の市場に着いた。
小規模ではあるが、複数の店が鮮魚を販売しており、イートインスペースもある。
そこで昼食にした。
ガスエビとボイルされたタコを購入して刺身で食べる。
ガスエビははじめて見たが甘エビのような味で美味しい。
結構なボリュームがあって1パック600円だった。
これはリピートありの美味だった。

再び金沢駅に戻り、兼六口に向かう。
そこからバスで近江町市場へ。
バスは観光客でごった返していた。
京都のようなオーバーツーリズムを感じた。
近江町市場は大きく活気がある。
ただ、店舗は完全に観光客向けの品ぞろえ。
外国人観光客にはウケそうであるが、日本人観光客には微妙だろう。
私も早々に退散して近所のコーヒー屋で小休憩。
そこで飲んだコールドブリューは中々美味しい。
家でも水出しコーヒーに挑戦してみようかな、と思った。

ぎゅうぎゅう詰めのバスはこりごりなので、バイクシェアを探す。
近場の公園でレンタサイクルを調達して兼六園に向かう。
電動自転車は快適だった。
暖かい春の日差しの中、金沢城をサイクリング。
桜は満開で風が気持ちよかった。

兼六園は無料開放日。
桜は満開で立派な松が植えられている。
大きな池もあった。
そこから金沢城公園にはつながっていた。
本丸は残っておらず、城の他部分も大火があり、江戸時代や明治時代に再建されたものだとか。

金沢城公園を突っ切ってひがし茶屋街に向かう。
途中で和菓子を調達。
ひがし茶屋街の周辺は小京都。
鴨川っぽい川があり、祇園っぽい街があった。
その鴨川っぽい川沿いに座ってさっき買った和菓子を食べた。
少しずつ日も傾いてきた。
長良川の河川敷を何故か思い出して、あの場所好きだったななどと思った。

再びレンタサイクルで金沢駅に戻った。
金沢駅で食料を調達して名古屋に戻る。
復路は高速バスだ。
電車より多少は時間がかかるが、コスパを考えると高速バスの方がいいかも。

そんな感じで1泊2日の石川県への旅は終了。
石川県は桜が満開でいいタイミングだった。
全てはSさんが北陸応援割の枠を確保してくれたから。
諦めずに何回も予約にトライしてくれてありがとう!

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