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“音楽×AI”半年使ってみて 現時点での向き合い方

音楽生成AI「Suno AI」を使い始めて今月で半年になります。最近ではすっかりその時々の気分にうまく合う楽曲が生成されるようになり、夜中作業しながら「ずっと聴いていられる」ことも多くなりました。

プロンプトするワードは、最初は音楽ジャンル+その時の感情をそのまま表すワードが中心でしたが、最近は音楽ジャンル+「曜日・時間などその時の時制を表すワードを入れる」「気分や感情のみならず、その風景を描写したワードを入れる」ことで、その時々の気分にうまくハマる楽曲を生成してくれる頻度がかなり上がりました。

その時の気分にうまくハマらない楽曲を不意に耳にした時って少しザワっとしますよね。それがない曲をずっと聴けるというのはノンストレスですし、最近よく雑誌でも見る「自分の機嫌を自分で取る」というセルフラブの文脈でも、それをサポートしてくれるツールとしてAIとうまく向き合えるようになってきて、noteで最初に書いた「音楽とAIでウェルビーイングを実現できるか?」という点では、その実現に近づいてきているなと感じてきたこの頃です。「仕事が無事に今週も走り出して少し安心している月曜の夜」「心なしか街中に人も多くなる水曜の夜」「週末前の追い込みのため夜な夜な仕事をしている木曜の深夜」「ようやく仕事を終えて週末を迎えた金曜深夜」など、その時々の気分に応じた楽曲で、いいものが続々生成されているので次回などで紹介してみますね。

という中で、ご存知の方もいらっしゃるかと思いますがSunoや同じく音楽生成AIのUdioを、音楽レーベルが著作権侵害で提訴するというニュースを先日読みました。

私は法律の専門家ではないので訴訟がどのように進んでいくかはまだまだ知らないことが多いですが、確かに音楽とAIの良い関係性が築かれていくためには、AI学習における楽曲の著作権はクリアにしていかなければいけない大事なことだと思います。最近では、YouTubeが音楽生成AIツールの学習のためにレーベルと交渉しているというニュースもありましたね。

音楽を創る方の目線も知りたく、この音楽×AI×ウェルビーイングの切り口も面白がってくださって、よく音楽でのAI活用方法やツールの使い方についても相談させてもらっている音楽プロデューサー・浅田祐介さんにこの問題を聞いてみるとこんな事例を紹介してくださいました。

ここに例示されているように「Johnny B. Goode」と歌詞が全く同じ・メロディもほぼ同じ曲が生成される事例があり、つまりこれは「Johnny B. Goode」が学習データとして使われていると推測できるということ。やはり必要になってくるのはAIの学習データへの適切な権利処理だとお話されていました。

AIを日常生活のウェルビーイングをサポートしてくれるツールとして活用しながら、AIと著作権のこれからの動向もしっかり見ていきたいと思います。

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