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2022年2月前半

この半月は、2/1新月、2/2旧正月、2/3節分、2/4立春とテンポよい暦ならび。まだ寒いけれど、春遠からじと思える時期だ。

20220201 Tue.

快晴。14:25に新月。
上空を過ぎる爆音の回数が増している。羽田へ向かう旅客機だ。オミクロンがすでに市中感染しているので、入国制限が緩和されているのだろうか。いまのところ毎日ではないから、曜日が限られているのだろうか。少し前は音がしない日もあったのだ。
歩きながら楽器店へ。ギブスは今月のうちに取れるだろう。ピアノの楽譜を購入。まだ左手は弾くと痛くて無理があるが、リハビリしながら動くように持って行きたい。始まりの日に相応しい。


20220202 Wed.

考えたくなくて、時間潰しに動画を見続けた一日。とどこおっている。

会話をしないで穏便に家庭を守るのと、喧嘩するけど会話するのは、どちらがいいか。後者を選びたい。

私は喧嘩できる関係が結婚の条件だと思っていた。しかし区役所へ結婚届を出しにいく道すがら、そういえば喧嘩という喧嘩をしていなかったことに、あれっと気づいたのが2014年。二人で歩いていて、「あれっ、私こう思ってたんですけど・・・」と話したものの、引き返すことなくそのまま提出した。でも結婚届をその日提出しなかった方が良かったかもしれない(歴史に「もし」はないが・・・)。そういえば喧嘩になりそうで話を止めたり、相手が黙りこくってしまったことがあった。つまり喧嘩にならなかった。そして結婚後、1ヶ月くらい口を聞いてくれなかったことさえある。今更だけど。私たちの間で、言葉にすることは大きな課題だ(と私は思っている)。

自分が思っていることが相手から見たらどうなのか。そこは必ず違う。だから話をして理解し合おうとするのだと思う。でも相手が言葉にすることを避けていたら?

20220203 Thu.

朝の読書会にて、近しい人とのコミュニケーションがテーマとなる10ページを読んだ。自分発の言葉で対話すれば争いにならないところ、客観的事実として正しそうに話すから相手と対立するのだと。昨日に続いて、タイムリーに絶妙な箇所が現れた。

夫であるはずの男性との関係がこれだ。
言葉を聞ける時は少ないのに、聞けた時はこれになってしまう。
相手から見たら口を開いたら嫌な体験になるのだろう。そうだとしたら誰もが話たくならないな。

母とのコミュニケーションはうまく行っている。
ただ、別な問題がある。私自身の軸が今弱まっていて、他者に向きがちなこと。迷惑をかけない生き方というより、もう少し自分の軸を強くして生きないと、運命は「自分軸で生きることを迫るがために母親を死なせてしまうかもしれない」と、ふと思う。
母が行きたいという美術展を二日梯子し、間は都内ホテルに一緒に泊まるという親孝行プランを予定している。望みごとが叶うと満足して死ぬともいう。ふいにそれを思い出した。自分をしっかり生きた上で、親孝行するのが筋じゃないか。私はいま自分のやりがいを親に向けていないか。

今日は節分。夕方、豆まきをする。立春大吉の札を書いて夜中に貼った。
迷信を信じるとか、信心深いというわけでないけれど、このような見えない天の配剤も大事なのではないかと思う。

20220204 Fri.

そして立春。無料PCR検査を受ける。来週、高齢の母としばらく過ごすので、今回は都の制度を利用。
以前、民間の割と安価なPCR検査を受けたことがある。こちらは大変システマティックで一方向の動線を進み、会場到着から終了まで3分程度だった。翌日メールで検査結果が通知される。1,980円。ここでも都の無料検査をやっているそうだ。

神奈川県衛生研究所などの共同研究グループが共同で開発した新型コロナウイルス次世代PCR検査法、PCR/SmartAmp法(スマートアンプ法)

上記サイトより

同じ無料PCR検査でも検査方法は様々なのだろうか。本日受けたクリニックでは、都無料検査だからなのか、受付後2つのQRコードを読み取り、スマホで様々な情報を入力し、3通の返信メールを経て、やっと検査に達した。そして試験管を渡され、2mlの唾液を採取するブースへ入るのに待ち、(唾液を貯めておいたものの)採取に思ったより時間がかかり、会場到着から出るまで約30分、会場は割と混んでいた。これは高齢の方には難しいだろう。
場所によって、取り入れているPCR検査方法が異なるのかもしれない。

20220205 Sat.

北京オリンピックの始まり。
プーチンが「ロシアにとってのウクライナは、中国にとっての台湾と同じだ」という表現をしているとか。ウクライナの動向が気になる。オリンピックの間に戦争状態になるようなことはないと思うが、オリンピック外交が限られた国の間に閉じていることの弊害を危惧する。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR12CKB0S1A710C2000000/
日経記事「ウクライナの真の主権は、まさにロシアとのパートナー関係の中でこそ可能になる」――。ロシアのプーチン大統領は12日、「ロシア人とウクライナ人の歴史的一体性」と名付けた論文を発表した。

20220206 Sun.

PCR無料検査の結果メール、陰性。
夜は、長い付き合いの友人3人でオンラインおしゃべり会。話題は美しい色合いの開会式、夏の東京オリンピックとの比較。そしてこれから始まるスケートやジャンプなど、それぞれ楽しみにしている種目について。素直にオリンピックを楽しんで一喜一憂するのも現実だ。ひとりひとりの選手は自分の力いっぱいを発揮できるよう心より応援したい。

20220207 Mon.

嬉しい。やっとギブスから解放。整形外科医師が「本日で外しましょう、手首や指をよく動かしてください」とのこと。
嬉しい、それなのに少し不安。それに気づいて笑える。

これはマスクに慣れた生活と似ている。マスクしていたほうが暖かいとか、マスクしていたほうが顔をさらしているより安心だとか。
手首の骨折だったので、道や駅で誰かとぶつかったら不安だとか、万一転んでさらに骨折したら嫌だとか、ギブスの支えがなくなって不安だ、等々。いまやギブスに頼っているわけなのだ。
夕方から都心へ行く用事があったので、一旦外したギプスを再度装着して、ほっとしてる。最初はギブスが煩わしかったのに。

日比谷から皇居側をみる、こんなに光の粒が・・・


20220208 Tue.

実家母の希望で2日連続の美術館巡り。せっかく都内まで出るのだから、首都圏向けプランで都内ホテルに宿泊した。それも楽しい。
今日はグランマ・モーゼス展。
人生、動けるうちは働いて、70代になってから絵筆を取って、80代でNYにて個展を開き、101歳で亡くなったという。一日良く働いた充実した夕方のような気持ちで、人生の晩年に絵を描いていたそうです。この展示は全国5か所をまわって都内で最後。


20220209 Wed.

図らずもチケット予約したら初日だった。メトロポリタン美術館展@国立新美術館。大阪からの巡回だ。
1400年代から1900年代まで、イタリア中心のルネッサンス、その後、フランス・オランダ・イギリス・スペインへと展開。代表的な作品を手際よく選んで並べた様子。

ルネッサンスの絵が充実していた。というか、私がルネッサンス絵画の基本的な画家を知らないのだろう。ジョヴァンニ・ディ・パオロ・ディ・グラツィア作『楽園』という絵は、今も昔も、人は自分の話を熱心に聞いてもらうことがうれしいのだろうな、そして善きことを語る場を尊いと思ったのだろうなと感じるものだった。
バロック・宗教画・ロココ時代のなかで、今回あらたに学んだのはフランス宮廷画家のなかで、新たに職業として女性画家が出てきたということ。それまで女性の画家はいなかった、ということになる。ほんとかな。女性画家が描く女性の肖像画はモデルの意志が感じられて、時代の隔たりをあまり感じなかった。男性が描く肖像画は、女性は美しいもの・はかないものという前提があるような気がする。
印象派の作品には、ルノワール、ドガ、モネ、セザンヌと並びゴッホの珍しい絵があった。ひまわりや星ではない、日本画に近い感じ、草原と一本の木を描いたもの。
アメリカから輸送したのだから莫大な費用がかかっているとは思うが、3つのテーマで1900円(日経割引、一般は2100円)は高いなぁ。←余計な一言。私はケチなのかもしれない。

20220210 Thu.

大雪になるかもしれないという天気予報に恐れをなして1日部屋に籠る。本来そのような自分ではないはずだが、骨折以降、さらなる怪我を恐れている。そんな生活をしていると身体の柔軟性・稼働性が減少する。このこと自体が怪我のリスクとなる。ジレンマだ。

むしろ意識的に様々な身体の動きをしてみないとならない。12月初旬に怪我して以来、ずいぶん身体活動量を減らしていたし、年齢的・季節的に代謝量が低下しがちだ。気持ちも用心深くなりすぎているような気がする。
幸いにも都区内は雪が積もらず、これからは歩行量を増やし、体中の関節を動かすように工夫しよう。


テレビを観ないがオリンピックの話は耳に入ってくる。オリンピックをとりまく政治状況にこれはあかんだろうと思う。ルールの適用についてはスポーツマンシップに則ってもらいたいと思う。そして選手には心配なく思い切って力を発揮できる状況であってほしいと願う。巷の話題に事欠かない今回のオリンピックで、みんながひっかかる事象の根っこには同じものを感じる。

様々な事象のなかで、無視できないのはやはり人権問題。オリンピック会場近くにも中国の収容施設が存在しているらしい。せっかく多くの外国人が中国に入るが、コロナ対策のためバブル方式で限定されたオリンピック関連施設;クローズドループ内にしか人が入らないため、市中には目がいかない仕組みになっている。地図によれば、北京に何か所も弾圧している対象者の収容施設があるようなので、もし自由に北京市内を動けるのであれば、その施設がある現実が外国人の目に触れることになるのに、それが全く好都合に隠されている。中国の立場としては当たり前であろうが、この整然とした合理性に寒気がする。

ここに記事へのリンクをつけること自体、危ないように思うのでキーワードを記す。法輪功、北京、オリンピック。この3つで検索してみてもらいたい。どうやら日々検索結果が変わって表示されるようだが私がみていた大記元記事には、写真が2枚掲載されていて、地図は2番目。(リスクは同じか・・・)

ニューヨークを拠点とする人権団体「法輪大法情報センター」は北京五輪開幕に合わせて法輪功学習者たちが拘束されている収容所の地図を公開した。大会会場から数キロ先に法輪功学習者が拷問を受けているとされる収容施設が存在する。

https://fkms.jpn.org/blog/archives/6064

さらにオリンピック開催直前に、少し前に話題になったテニス選手(中国の元最高指導部メンバーとの不倫、または性的関係)が現役引退生命を発表したことをフランス紙 L'Équipeが報じた。その写真には、鏡に中国指導部の男性が移っている。

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Peng Shual 彭帥さん


20220211 Fri.& 建国記念の日

なかば恐れ、構え、準備していた対話。相手は夫である人。1か月振りに会い、しかしいつものように美味しいものを食べ、真面目な世間話をして終わった。私たちは自分達のことを語れない。世間のことを語る目線をお互い共有して充実感を感じている。いま話すべきは自分達のことであるはずなのに。前に進んでいないなという気持ちとほっとする気持ちが併存している。

恐れて構えて準備したのは、私の肉体であり頭脳。
とりあえずホッとしているのは、私の肚のあたり。
魂の願いは何なのだろう。

そして彼にとってはどう見えているのだろう。
・・・想像はしてみるけれど、わからない。


嬉しい話。実はこの冬、ずっと楽しみにしていた。
今日から『ウエスト・サイド・ストーリー』が上映される。すでにアメリカでは昨年から公開していて、日本では当初12月予定と告知されていたが何の事情か(オミクロン?)2月11日に延期されたのだ。
いま、あえてスピルバーグ監督が撮影した意味があるはず。いつ観に行こうか。これはワクワクする。


20220212 Sat.

午前中はこれから読み進める書籍について、参加者5,6名がブレストするオンラインの場だった。企画してくださる方との対話を通じて、どのように進めていくか、とりあえずの形を探す。初めましてお二方、オンライン上のお知り合いお三方でスタート。様子をみながら進んだが、後半フリータイムには映画・書籍・世の中の課題などそれぞれの関心テーマが出てきて、お互いのテンションが高まった。読書会へ向けたウォームアップが完了した感じだ。

再々骨折の件。

手首あたりがまだ痛む。骨折そのものは、くっ付いたようだが、神経や起始がおかしい。タイピングや家事で負荷がかかるとしんみり痛くなる。皿洗いも無理をすると痛みがおきる。夜、寝るころには手首と手掌が腫れている。使いすぎているのだね、手首さん、ごめん。
どこか傷んでいるに違いないのだが、どのようにメンテナンスしたら良いかがわからない。「手の整形外科」「手のリハビリ」など検索している。知りたいこと:骨折部位と神経損傷の関連。その神経損傷を回復させるためにできることはなにか。筋肉の廃用性委縮のリハビリ方法と適度な負荷の見極め方。神経回復のためのタイムラインと今何をすべきか。


20220213 Sun.

9日、リアルタイムにお聞きできなかった門林奨さんのトークを録画で聴く。門林奨さんは、インテグラル理論関連の訳書を出している30代前半の方。書籍のあとがきから翻訳者の言葉を読む限り、若くても30代後半、40代だろうなというイメージがあったので、心地よく裏切られた。

インテグラル理論は学問体系ではない。メソッドでもない。宗教でもない。アメリカのケン・ウィルバーという著述家が、古今東西の人間の意識発達、悟り、多重知性、タイプ論、文明進化などを包括的にまとめたもの、といってよさそうだ。インテグラル理論は大きな理論であるので、私の体験では、語り手によって印象が変わる。同じものを説明していても、果てしなき知的情報の大地だったり、厳格で緻密で安易に人を寄せ付けないものであったり、禅問答のように答えを探すと見つからないものであったりするのだ。
門林さんによる説明からは、カギとなる概念を正確に捉えて言葉にしつつ、そこに現実の生活に即した手触り感や優しさを感じた。この出会いは嬉しい。

20220214 Mon.

昨日もほぼ一日家に籠っていた。雨のなか少し散歩して2700歩。夜半に雪に変わるかもという予報だったが、都区内はそうでもなかったようで、地面は濡れているだけ。安心して歩ける。

1日家にいると、最近の私の体も精神も本当に劣化してくる。外に出たときに足元がおぼつかない感じ。これは筋肉の問題だけでなく、気持ちの問題でもある。この2年の自粛生活にてそのような状況にある方が多いと思う。案外私はそうならずに2年を過ごしてきたと思っていたのだが、今回の左手首骨折で、まさに同じような状況になっている。

ささいなことだが面白いことがあった。歩き始めの数分、おぼつかないなぁと思いつつ通りを歩いていたら、30代くらいのカジュアルな服装の男性がすれ違いざまに、ずべっと片足を滑らせていた。平らな道なのに何の拍子か。でも一瞬のことで私の意識をかすっていき、その方は元の調子に戻って歩いていかれて何事もなかったようだ。その先、大きな通りを越える歩道橋で気を付けながら階段を下っていたら、上がってきた30-40代くらいの男性が、階段を一段踏み外して、すれ違いざまにバランスを崩していた。でもそれだけのことで、何事もなかったようだ。

ん? 2度あることは3度あるのか。私のおぼつかなさが、周りに伝染しているのか。不思議なことがあるものだ。

保冷用の銀色の小さな手提げをいくつも下げた女性を見かけた。あれはチョコレート! バレンタインデーの今日もチョコレート売り場に人が並んでいるだろうか。今年は三連休に概ね購入したのかもしれないが、毎年、当日も混んでいたような気がする。

海外旅行先で小さなチョコレートショップを見つけて、おいしかったときにはとても嬉しい。パリの街歩きをしていて、リシャールという店のキューブ状のチョコレートをお土産にしたことがある。見た目も味も繊細。パッケージやロゴ、お店のデザインも素敵だった。その後、日本に入ってきたときは、なんだか自分に先見の明があったような気がして嬉しかった。また海外の街歩きをしたいなぁ。(これはたしか1998年のこと。その後、日本に代理店が出来て銀座・六本木・大阪に店舗があったが現在は撤退している。1925年リヨン創業)

今年はもうチョコレート売り場に参戦する(本当にそういう感じなのだ)気合はなく、スーパーで冬季限定のチョコを買っただけ。しばらくの間、3種味比べを楽しみにしている。

ラミーRummy、バッカスBacchus、アップルブランデーApple Brandy。

ロッテ HPより

他に2つもあるんだ。。。知らなかった! コーヒーリキュールCoffee Liqueur、ラミーテリーヌRummy Terrine 。後者はロッテオンライン販売のみのチョコレートケーキ。
やっぱりチョコレートは私にとって外せないアイテムだ。


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お読みくださった方、ありがとうございます。
3回目はダラダラと書いたのか、かなり長い分量となってしまいました。

誰に向けたものでもなく、平凡な人間の思いや状況を書き連ねただけのちんまりした文ですが、人は外側の状況に影響される存在で、いまこの世界は、個人の内面は世界とつながっていると思わざるを得ない状況です。

読んでくださったあなたの現実や思いと、どこか重なるものがあるかもしれないし、対極の遠さや隔絶を感じるかもしれません。同じ時代を生きるものとして、何かしら足跡を残すつもりで書いています。積る雪に覆われて見えなくなる足跡ではありますが、こんな人もいるのだと思いつつ、お互いの人生の旅を歩んでいけたらうれしいです。



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