2023年4月前半
桜の便りがだんだんと北上し、各地の喜びが伝わってくる日本の春。
四季があるからこその春と秋。
今年は桜の開花から満開までが早かったことを惜しむ声も多い。
毎年、春先は体調がいまひとつ。今年は花粉症によるふがふが状態のおかげで、自分のものにも関わらず脳と精神が自律して動かない感じがして、外部の出来事に一喜一憂している。
花が芽吹くように、美しさは蕾の中から溢れるもの。
もとをただせば種の中にすべてがある。
日光に照らされ、風にそよぐ快適さも、種から何かを発することが最初にあってこそ。
20230401 Sat.
友人と町田でお喋り
住んでいる友人は「町田はプチ渋谷」といっていた。確かに、色々なタイプのお店があり、入れ替わり激しそうなところが似ている。駅を起点にして、放射状に道が交わっていて、方角がわかりにくいところも似ている。いまどこにいるのか、どこに向かっているのかわからず迷う。迷宮。
町田は東京都町田市だけれど、その庶民的な手頃感からか神奈川県と思われることも多い。実際このあたり、多摩川を挟んで過去に県境が動いたこともある。東京都なのか神奈川県なのか、しょっちゅう論争になる(大げさ)。
■
エイプリルフール、特に嘘をつかなかったなぁ(ということが嘘かも)。
なにか面白いことをしている人がいるといいなぁ、と探していたらこんな記事。大真面目にやるところがとってもいい!
そういえば、
牧野富太郎の展示を先頃みたのは、4月から始まる朝ドラと関連していたのね、と理解。
20230402 Sun.
NHK日曜討論が面白かった。
<若手論客が考える これからの社会は>
20代30代の論客が考えるこれからの社会▽日本の未来をどう捉える?▽人口減少・格差・多様性…課題にどう向き合う▽若者の声を社会にどう届ける?
若い世代4人
安部敏樹さん (リディラバ代表)
大空幸星さん (NPOあなたのいばしょ理事長)
黒部睦さん (Fridays For Futureオーガナイザー)
坪内知佳さん (船団丸代表)
脱成長。それを50代以上の人達は、なかなか受け入れないのは何故だろう。信じられないのだろう、成長という世界で生きてきたのだから。利潤を否定するのでなく、右肩上がりの成長を目標とする見込みのない幻想を止めようというだけなのだけど。
若者投票を案件によって取り入れたらどうか、と思っている。若者世代に直接影響がある案件について、ダイレクトではなく、検討材料とするための投票を公式に行えば、彼らの意見を社会へ表明出来る。18歳に成人年齢を引き下げたので、多少は若者のボリュームが増えたことをきっかけに、彼らの意見を見える化することにもなる。
何の調査か忘れたが、いま充実している人は7割、将来に希望があるは1割。もっと将来に希望を持てるようであるには、何ができるか?効果的か?
今日の4人が言う、上の世代との付き合う術として、
「おっしゃるとおり」とまず返して、「そして・・・(ここで伝えたいことをいう)・・・」
というスタイルを取れば、会話が成り立つ。
いままでを否定ではなく、そのうえで、こうしていこうというアプローチ、、こういうことが大事だとの話も出た。
一般的に言えることだけど、彼らは、日々直面しているのだろうな。
□
会社勤めの人など勤労世代に対してリスキリングが話題となっている。
高齢者にリスキリングを浸透させたらどうだろう。
学ぶことは楽しいはず。人との交流が発生する。
ただしその内容は、子供の面倒を見るとか、修理や掃除手伝いとか、若者世代との会議のやり方、若者世代と一緒に会話が成り立つためのコミュニケーション習得など。直接若者世代と接点が出来て、彼らが手を借りたくなるスキルを中心にする。
例えば「子供の遊び相手」だとしたら、旧来のやり方を学ぶのではなく、若い講師から、最近のやり方を学ぶ、ということにしたらいいんじゃないか。
そうしたら自然と、昔の良さとのハイブリッドが生まれるのでは?
直接高齢者が直接的に若手をサポートする時間を使えるのでは?
■
阿佐ヶ谷の友人のところへ。
善福寺川沿いの桜を見ながら散歩してから友人宅へ。
ここは杉並区、幹線道路の背後は住宅地が広がり、そのなかを善福寺川が流れている。川沿いは歩くスペースとして整備され、川に沿って善福寺川緑地と和田掘公園が広がっている。帯状に全長約4.2km。
なんと国が2/3以上、残りを都の費用で氾濫の多い川を整備し、全体は都立公園となっているそうだ。桜・ケヤキ・トチノキなど季節ごとに楽しめる。
「ザ・お花見」という様相で、穏やかながらも、シートをひき食べ物・飲み物を並べて沢山のグループが集っていた。桜が咲くと、どうして飲食したくなるのだろう、とふたりで話しながらも、いつの間にか「来年はやりたい」「家から運んでくれば出来るかな」とすっかりその気になっていた友人。
帰りに阿佐ヶ谷商店街で野菜と果物を購入。
特に変わったものはないが、600円でイチゴ2パック買えたのは嬉しい。
■
3月末の富山への旅、帰ってからまだ2日目。
振返ると、我ながらやや単調だった。桜・富山湾の海と平野と魚・金沢の街歩き。たっぷり堪能したともいえるのが、うわべというか・・・。殆ど観察に終わる点はいつもの私の旅と同じだが、中身を探りたい気持ちが残る。
たとえば金沢の街は、人々の生活と町の形態がうまく馴染むものだったが、このようにした意図が金沢の街にあるのではないだろうか。例えば大きなゾーニング、例えばゆるやかに曲がった道(あえて直行させない)、例えば水路。
加賀百万石、前田利家の伝統やプライドにすがっているだけのようには見えない。富山平野と共通する水路の活用、空間の大胆な取り方、間の大切さ。金沢駅南口ロータリーにあるガラスのファサードと鳥居のような門。
生活している人達が、暮らしもビジネスも観光客のことも考えに入れている感じがする。
金沢の街のマスタープランが素晴らしいのは、どういうベースがあるからだろうと話していたら、友人がこのサイトを紹介してくれた。読み応えあり。
駅にあった門のような構造物は、まさに鼓門という名前だそうだ。
金沢市のHPにあった街づくり計画も大変充実していたし、地に足がついているようだった。東京都は、ソフト面は派手な取り組みもあるのだが、デベロッパー任せで、従来あった地区割りも無視して、東京のなかが均一化しつつある。パリの1区から20区のように、場所ごとに特徴があるところが東京の面白いところだったはずだ。
20230403 Mon.
夜中、目が覚めたあとなかなか眠れず、致し方なくスマホを開いたら坂本龍一さんの訃報が表示された。なんと。
本当に最後の力で、渾身の手紙だったんだな。神宮外苑再開発見直しを促す手紙は、こちら関係者5人に宛てたものだった。
小池百合子・東京都都知事宛て
吉住健一・新宿区長宛て
武井雅昭・港区長宛て
永岡桂子・文部科学相宛て
都倉俊一・文化庁長官宛て
小池さんの、一言でバッサリ切る返答は動画付きでツイートされていたが、他の人はどうリアクションしたのだろうか。何かその後行動したのだろうか。都倉俊一さんは自身も音楽家、というか坂本さんと同じ作曲家だ。
坂本龍一さんのYMOとしての活動は、私にとっては、リアルタイム体験で、1枚レコードを買った記憶がある。しかしすごいと惹かれつつ、反発したり奇異にみえたときもあり、ずっと追いかけていたわけではない。時々気になった人、という感じだ。いま亡くなったことがボディブローのように効いている。
忌野清志郎・大瀧詠一の存在も、私にとって坂本龍一と似ている。一端だけ触れていたが、その全体を知るにつけすばらしさを感じた人。全体を知るまでに時間がかかり、知った時には活動のピークを過ぎている。
坂本さんは、その音楽性・日本文化の理解や活用・海外の多様な音楽、そして映画俳優・映画音楽・編曲・社会活動などが加わり全貌はたぶん捉えきれていないだろう。考え抜いたシンプルな音楽と同じように、考え抜いた言葉で社会活動を行っていた。見えないところで沢山の試行錯誤もあっただろう。
今年4月に新設開校した神山丸山高専の校歌を、坂本龍一さんが作曲していたそうだ。これは、未来への願い。
坂本さんの人生の最後が近づくにつれ、ひとりの人間としての行動や考えが伝わってきた。見栄や無理がなくて、いいなぁと感じた。これまで培ってきた多様で一流で独自のテイストすべてを携え、かつ、ひとりの人間でいる。
最後まで一緒にいた女性は、プロデューサーとしての腕が鳴る人で、坂本さんの最後の人生を最高に素晴らしいものに仕立てた、とも言えるそうだ。
■
朝読書会している主催者が、時間になってもZoomをオープンしない。珍しい。「今日やりますか?」とメッセージしてみたらZoomが開き、調子が悪いという。それなら「休んだ方がいいのでは?」「どうしたらいいかわからないほど、もやっとしている」「それなら尚のこと無理しないことにしない?」。
幾たびかのやり取りの末、いつも開始時に行う“チェックイン”だけ行って解散することに。参加者4人が順番に近況や今日の様子を話す。調子悪いといっていた人は「みんなのチェックインを聴いただけで、ちょっと落ち着いた気がする」と。なるほど、そうかもね。自身が自分のもののように感じられない苦しさや不快感を感じる時に、人肌を感じることで何かエネルギーがチャージされる。どうぞお大事にね。
■
カフェにて。隣でお喋りしている女子大生4人が、結構真面目に盛り上がっている。耳に入ってきたらMBTIの結構細かい話だった。「これだと思うけれどわからないなぁ」とか「これは固いよね」とか。それが割とズレてないんだよなぁ。遊びじゃなくて、真面目に捉えているみたい。
どうしようかと迷いつつ、「私、MBTIの認定ユーザーなんだけれど、良かったらフィードバックしますよ」と言ってしまった。軽くMBTIのフィードバックはどのようにやるのか説明して、名前とメールアドレスを書いたポストイットを渡した。その後、彼らがどうするかわからないし、怪しい人だと思うかもしれないし、ポストイットを無くすかもしれない。
でも実現につながったら嬉しいなぁ。ご縁がつながりますように。
■
キックボード
さすがフランス人。
日本ではどういう扱いなのだろう。自転車と同じようなグレーゾーンに近いイメージなんだけど。そこをグレーにしておかず、議論して選び取るフランス人の行動は、少し羨ましい。
そういえば、フランスにも電動機付き自転車はあるのだろうか。あれは時々怖いことがある。
20230404 Tue.
今日は、YeLLにてサポーターとしてスタート。
とある企業の方を1人担当してこれから月2回話を伺っていく。
今日は相互紹介する顔合わせの場だった。顔合わせといっても、音声だけで顔は見ることなくお話していくのだが。ぽんぽん応答する方だった。これからどういう時間を持って行くことになるのか、楽しみ。
開始から終了まで毎回30分。ちょっと短いと思うくらいだが、それが丁度よい。そして電話と同じように話すので、声に集中する心地よさもある。
思えば11月頃から準備が始まり、マッチングが決まった今回。半年かかったんだなぁ。
■
テレビがある実家にいたので、坂本龍一の追悼番組を見た。23:45から始まり、眠かったので途中で寝ようと思っていたが、ついに最後まで観てしまった。2021年6月頃の、体調と相談しながら少しづつ撮りためた演奏だったので、その渾身の演奏を前にスイッチを切って寝るわけにいかなかった。0:30就寝。84歳の母もそれに同じ思いで観たので、疲れただろう。
音楽だけに注目した番組で、それ以外の活動には触れていなかったところが、安全パイに収めた感が否めない。たっぷり音楽に注目できた、ともいえる。
20230405 Wed.
今日は天気がよい。ハナニラも元気!
新鮮な葉っぱをモシャモシャ生やしている。この場所、冬に球根を取ったはずなのになぁ・・・
ハナニラ退治に熱心に取り組んでいたら、今日また発見があった。大きな球根というか塊と小さな球根の関係がわかったような気がする。
先ほどのもしゃもしゃ生えていた一群を、シャベルを深く入れて掘り上げたものがこちらの写真。地上に草、土の層があり、白い根が球根から伸びている。だいたいは、小さい球根が何個もまとまった集団になっている。
しかしこの写真(↑)のように、大きな球根から分かれて小さな球根が生まれてくるらしいのだ。深く掘れたときに出てきたものだ。過去にも、単独で大きなジャガイモみたいな外見の塊を見たことはある。
恐らく集団で小さな球根が集まっているのは、その下に親となる球根があるのだ。小さな集団を取ってご満悦になっていても、ハナニラは落ち着いて、その下にある親球根を大事に、保持しているのではないか。また次のチャンスに増えるぞ!と。
親株が何回親の役目をするのかはわからない。最後は養分が枯渇するのかもしれない。
一体、何通りの方法で球根を作っていのだろう。
これまでにわかったハナニラの増え方
・タネ・球根の2通り
・大きな球根は、それを母体として小さな球根を沢山作る
・白い根っこを球根から多方に伸ばしている(おそらく養分を集めている)
・白い根っこから球根を結球することもある(らしい)
・ひとつの小さな球根が、分割することもある。
いま一番知りたいことは、ハナニラが苦手な土質だ。ネット上でほとんど情報がなく、プロに直接質問できたら嬉しい。
■
チドメグサ。
ハナニラに関わっているうちに、チドメグサが元気に育ってきて目に見えるようになってきた。芝生の根っこに絡みながら、地下1cmくらいの浅いところを横へ横へと伸びていく。みかけよりも、実は沢山、半分土の中に育っていて、知らない間に勢力を拡げている。細くて切れやすく抜きにくい。
当然ではあるが、ハナニラとチドメグサに集中していると、他の雑草がニョキニョキ背を伸ばしてくる。雑草は昨年より3週間くらい早いようだ。
20年くらい前はいつも5月連休に満開だった山桜が、もう花吹雪を散らしている。5-6週間くらい早くなっていることになる。今年の関東は、割と花が長く持った。向かいの山の桜は、だいぶ新芽に変ったようで山がほとんど緑になっている。
20230406 Thu.
満月の月の出を見ようと、渋谷SKYへ上がってみた。曇天のなかに切れ目を探すような空模様。すでに雨は上がって数時間しているのだが、なんと、風雨の影響で屋上に出られない!
残念だなぁ。
相変わらず増えている外国人観光客が、屋上に出られず46階の回遊フロアに集まって混雑している。でも眉をひそめるようなことでなく、ポーズを取って写真を撮る姿や、お国柄が出るようなグループごとの違いがあり、微笑ましいというか楽しい空間。
月は雲の間から突然出てきた。スマホの甘いピントでぼやけているのと、本当に雲間でぼやけている状態。
20230407 Fri.
桜が咲いて春になってきたけれど、いや、だからなのかな。
シチューが美味しい。
スープは、以前作ったオックステールからとったスープ。珍しく安売りしていたオックステールに目が釘付けとなり、どうやって活かせるのかわからないまま購入。だって塊肉が半額だったんだ。そしてスープを取ることにしてグツグツ。案外やることは少なくて、火が仕事をしてくれる。
スープ以外水を加えず、野菜から出た水分だけ、玉ねぎ・人参・じゃが芋・塊の牛肉でシチューにした。とても美味しかった。
■
バフムトでの戦いがどうなっているのか、もはや報道では捉えられない。ロシア偏向か、ウクライナ偏向か、報道するスタンスで内容が全く異なるから。
戦車やミサイル弾を西側から補充すれば補充するほど、戦争は長引く。もはや誰も終えようとしていないのではないか?
中国がロシア、中東、グローバルサウスと盛んに交流している。
20230408 Sat.
雨降りだったこともあり、今日はほとんど家のなかにいた。
植木の葉っぱが、冬の間に色が悪くなり、剪定したら切りすぎたようで全体的に元気がない。主要な枝3本のうち、1本だけ大きな葉っぱがついている。2本目は、この年明けから芽吹いて葉っぱが2枚育った。3本目は葉っぱがつかず、芽もなかなか出てこないところへ、最近2つ芽ができた。そのうち一つが徐々に育ってきている。
なんとか、それぞれの枝に葉を茂らせてもらいたい。
話しかけたら育つのか
育つには時間が必要だろう、信じて待とう
いま水分は足りているのか、日光はどうなのか、気温はどうか、新鮮な空気は吸えているのか
植物だから相手は大人しいのだけれど、日々いろいろ会話している。
20230409 Sun.
読書会『なぜあの人の解決策はうまくいくのか』
システム思考の実践本としてかなり有名。それなのに、私は恐れをなして近づかなかった本。でも開いてみると大変わかりやすくフレンドリーだ。
主催者2人と参加者4人で、身近な問題をループ図に表してみた。
コトバで説明すると、
どうしても順番に説明することになる。そこで削がれ落ちる情報がある。
ループ図で説明すると、
課題の全体像を人と共有でき、それをベースに対話をしやすい。
またループ図に書きあらわしたものを通じて、その問題を話し合うと、これまで思っていなかった切り口が見つかりそうだ。
■
あまり気が乗らなかったが、都庁前で集まる神宮外苑再開発の見直しを求めるアクションへ出かけた。晴れていて春らしい日になったので、少しマシだった。
活動することには苦手意識も抵抗もある。
でも行ってみたら、様々な動機で参加する人がいて、それぞれに生き様を感じるし、「伐採反対」と声を上げるにしても、太鼓ありタンバリンありでリズミカルな楽しさがあった。
最後に5人前後のグループでお喋りするという時間があり、きわめて自然な形での交流やチームビルディングが出来た。お喋りした人と何かアクションしたり、今後も連絡しようかという話になった。
・フランス人なら、こんなことでは済まない。もっと問題として取り上げる
・ビルを残すのではなく、木々や森、100年かけて作った景観デザインを残したい
・SDG’s、夏の異常気象を体験しているのに、どうして日本各地で、驚く規模での樹木伐採が起きているのか
などなど。
神宮外苑再開発に絞ると、このような疑問がある。
上記の「なぜ」に対して、得られた情報から推察される理由
しかしながら、目先のビジネスを追いかけたいという欲望があっても、それを行使する条件があるだろう。この場はその条件から外れているのではないか。
そして
という考えに行きつく。
考えれば考えるほど、色々疑問も湧くし、反対する気持ちが強くなる。
ただ、私は反対運動をすることが目的なのではなく、この再開発にどうしても良いと思えない・この場所が持つ価値に対して間違った計画だと思えて仕方ないから、何とか計画を変更してもらいたいのだ。そして30年後、50年後の人達に、ビルを残すのではなく、都心の森を残したい。
かつて、昭和50年代(1970-80年代)、原宿でビジネスを展開する人達の集まりのなかで、「代々木公園や表参道をつぶしてビル化したら儲かるのに・・・」と発現する人がいて、9割以上のメンバーがそれはナンセンスだと返したというエピソードがあったそうだ。いまは、その割合が逆転している。
■
熊野へ行くJR指定券を購入。
東京都内から新宮までの乗車券でカバーされるが、串本(42km先)まで乗車券を購入して割引を受ける。といっても1割、割引と乗車区間が長くなることで差額は数百円。
名古屋までの新幹線と、その先の特急南紀の指定券を買うことで、乗り継ぎ割引があった。
節約もさることながら、少し鉄道を駆使しているような気分になる。
20230410 Mon.
昨日、都庁前に集まって一緒に話した人達とのLINEグループが出来て、助かるような、やりとりに困るような部分がある。自分の応答力の問題なのだけれど。こういう間での、短い言葉のやりとりって苦手意識あり。
■
いろいろな要因があるものの、結局いまの日々が自由研究生活を選んだからには、よいことも悪いこともある。
成果という手ごたえなく時計の針(クロノス)が自然と進むなかで、特段の不満もないけれど、じわじわと自家中毒を起こすような、自分自身の毒で自分が参っていくような面がある。それを発散するには何か外向けのアクションをしたほうが良さそう。
そのひとつが実家の庭仕事。でも自分の家(部屋という程度)にいるときにも積極的に何かをせねば。
時々こんな気持ちになる。最近自家中毒になる傾向があり、要注意!
こんなときは、今一度、この生活を選んでいるということを思い出そう。この生活で出来ること、楽しめることを今一度思い出そう。そしてそれを楽しもう。
他では出来ないこと、味わえないことが沢山あるはず。
なにかをしただけ、その先に道が生まれる、その先の景色が見えるということは、理解しているのに、私の性向として内面の満足で終わりがちになる。あまり交流がないとグルグル自分のなかで回っていく。
徒労でも変人でも日々を楽しもうということと、
自他にわかりやすい成果との間で
揺れる。
20230411 Tue.
なんとなく動画視聴
・坂本九「上を向いて歩こう」
・杏のフランス修行
動画視聴は、受動的だよなぁ。
でも何もないと、せめて動画から刺激を受けようとする。
フランスは定点観測として何度も行きたい場所なのだけれど、1990年、1995年、1998年、それ以降行っていない。わぁもう25年も行っていないなんて・・・! 番組を見ると、フランス人が結構英語を話している。かつても1990年と1998年を比較すると英語を話す人が増えていた。そこからもっと進んでいるのだなぁ。フランス語の誇りを持ちつつ、英語にも対応する柔軟な姿勢が。
坂本九の話は、あの人、事故で亡くなったなぁという記憶から入った。
番組で紹介されていたエピソードによると、この歌でスターとなり、その後、器用なことからタレントとして様々な活動をしてきて、それでもやはり「歌いたいなぁ」と中村八大(作曲家)と永六輔にポロっと漏らした、その5日後が日航ジャンボ墜落だったそうだ。
この歌を作詞した永六輔は、自身の1960年代の安保闘争における、権力を前にした自身の無力感をベースに書いたそうだ。ただし歌詞には具体的な事柄はもちろん、主語も敢えて示さず、そのために普遍的な葛藤・やるせなさ・希望などがない交じりに感じられるものになった。
この希望と郷愁が混ざった感じ、神宮外苑再開発見直しを求めるリアルアクションで歌えないかなぁ。長すぎるかな?「伐採反対!」と声を上げるのもいいけど、歌があってもいいのでは? そしてこの曲なら日本人はもとより外国人も知っている。歌詞をつけて、日本の神宮外苑以外の活動でも、「外苑」などの言葉を入れ替えたら使えるかも。
■
あ、4/23は熊野へ行っているから、不在者投票していかなくては。
ここは閉鎖している公園の問題、神宮外苑の問題もあるが、どれだけの議員候補がそれを意識しているだろう。雰囲気としてはイケてる感じにLGBTや子育てなど対応しているようなので、そのあたりはいいのかもしれない。
■
国土地理院の地図を購入。
市町村境や等高線に色を付けて見ようとして、結構難儀している。
市町村境を表す線は決まっているのだが、他の線と重なっているところが多い。
等高線は、100mなら簡単に辿れそうだと思ったが、案外ここも入り組んでいるところで見失ってしまう。
いずれもその場所をリアルに知っていれば、勘が働きそうなのだが。等高線はその場を想像しながらラインを追っていく、これはこれで面白い作業。
鎌倉あたりをもう少し詳しく知っておきたい。
20230412 Wed.
■ニュースから
自衛隊ヘリが行方不明という、よくつかめない状態
事故なのか、恣意なのか。恣意だとすると乗組員によるものか、中国などレーターや無線などを画策する意図的攻撃か
アメリカの機密がネット上に漏れたというニュースも不信。自作自演なのか、事実なのか。イラクなど戦争が始まった風景が思い起こされる。自作自演なら止めてもらいたい。
陰謀論を信じるつもりはないが、最近は、当たり前のように自然と動いていることにも、疑いの目を向けないと、あっさり騙されそうになる。
■
食品添加物表示が4月から変わった
遺伝子組み換えについて、例えば豆腐。「分別生産流通管理」という見慣れない表示。これは何? 何種類もある豆腐のすべてがこの表示だった。5%以下だと遺伝子組み換えが入っていても、この表示区分に当てはまるそうだ。「遺伝子組換えでない」という表示は0%であることを示すが、少しでも、0.1%でも入っていると違法表示となる。だから概ね0%だったものも、5%までこれまでも組み換え大豆を使っていたものも同じ「分別生産流通管理」という表示がつく。
これまで区別されていたものが、一緒くたにされてしまう。消費者が選ぶ手段を奪っている。なんだかなぁ。
何のための表示ルール変更なのだろうか。
■
今日は強風が中国から黄砂を運ぶという。夕べ遅くに、ふろの残り湯を使って洗濯し、夜から朝にかけて乾かした。午前中のうちに洗濯物を取り込み、家の空気を入れ替えておいた。今日の夕方にはピッタリ窓を閉めよう。
■
鎌倉でのABDを具体的に計画。今年必ずやると決めていたのに、遅まきながら今頃計画した。
街歩きするベースラインをつくる本と、その日に取り上げる本を別々に設定すればフレキシブルにできそうだ。5月中旬に出来るといいな。
20230413 Thu.
ベイトソンの本を読みながら、ChatGPTの問題点について思いを巡らす。
認識やそこから意味や因果や論理を組み立てていくときには、それなりのエネルギーをかけ、精神活動を経て行われるという。
ChatGPTはそれをしないで結果を出せる。
知らないことでも、専門的な領域における精神活動をChatGPTが成り代わってくれて成果物が手に入る。例えば旅行プランなどの「たたき台」、講義プラン、英語翻訳例などなど。
レポート作成のような、人間の頭で考えることを求める場合は、ChatGPTに頼るのは不適切なのではないか。レポート完成が目的なのではなく、完成させるまでの頭脳ワークが重要だから。
小学生が、人生をChatGPTに答えを出してもらうのでは違うと思う、とTV取材していた学級会にて発言していた。ChatGPTなしには成り立たない人生というのは寂しい。
それなりの「認識やそこから意味や因果や論理を組み立てていく」精神活動をすることが、人柄やひいては人生をつくっていく。それなしには、ロボットと同じじゃないか。
そう考えると、機密情報以外の観点で制限が必要になる場合があるのではないか?
ChatGPTの課題
・情報の正確性(現時点:2021年までの情報)
・教育や育成への影響(学校教育だけでなく官僚含むプロにおいても)
・データ利活用
・著作権
・悪用(誤った情報を意図的に大量に投入し、誤った認知スキームを作る)
・機密情報流出
■
神宮外苑でバードウォッチングをするため、日本野鳥の会(東京)へお尋ねしたことへのお返事を頂いた。
丁寧に、でも出来ない状況を記載してくださった内容。
明治神宮も一筋縄でなく、再開発問題は複雑な伏魔殿だ。
20230414 Fri.
朝のクック・グロイター勉強会
論文を皆で音読する面白さにハマっている。
■
ひるだらだら。
またこれだ。
自分で自分のことを虐めるような思考回路が発生し始めて、これはいけない、と心の中でアラームが鳴った。
会社で仕事をしないということ、自分で生活を組み立てていくということは、自分で自分が元気でいることに責任を持つということ。
仕事していると、それはその苦労があるのだけれど、その仕事をしていたらまずはOKという分かりやすさもある。決して軽いのではないが、悩まなくていいこともある。
仕事から離れて悩むことになるのは、子育てだったり、家族運営(主婦)だったりする。何か創作に悩む人もいるかもしれない。
自分で生活を組み立てていく、たまに嫌気が刺すこともある、そのとき仕事もしていないのに、どうしてこんなことに嫌気を催すのか、と責めるのは、いじめっ子がすることで、責めるポイントではない。嫌気が刺してもどうはぐらかしていくか、どう乗り越えるか、ということが本当の課題。
そのために生活にリズムを作ったほうがよい、という解決策もあるだろう。村上春樹のマラソン、高橋源一郎の散歩、ヤマザキマリの旅などの移動・非日常、コロナ後に散見する散歩&撮影タイム、朝の庭仕事、等々。
■
夕方、神宮球場が再開発でどのように変わるのかについてのシンポジウム。
「野球の聖地」伝統ある緑の神宮球場を守ろう!
神宮球場を愛好する人たちの観点は、面白かった。とても具体的だった。
・夕日を見ながらの観戦は、ビルにさえぎられて出来そうにない
・ビル風が予想され、球筋への影響とともに、
名物の傘振り応援が難しくなる可能性が高い。
・都営住宅まで120mから68mとなり、応援規制が厳しくなるかも。
・そもそも日陰に入る時間帯が長くなる。捕球しにくいかも。
話してくれた方は「神宮球場を愛する市民の会」の方。
必ずしもヤクルトファンではないらしい。
村上春樹がなぜ発言をしないのか、彼は神宮球場を愛する一人であるはずだ。これに対して春樹ファンの知人は、自分が何かメッセージを発するのではなく、ひとりひとりが考えることを望んでいるのではないかと。そういうこともありそうだ。
シンポジウムのなかで、現時点でわからないことが多いことも確認できた。
・観客数の変化は? (ラグビー場は減る)
・チケット価格帯はどうなるのか?
この神宮外苑再開発について、全体を通じて大きな問題は、全体像が正確に情報提供されていないことだ。事業主体によるイメージ図は、不正確かつ誤解しやすい描画である。いまわかっている情報をもとに3D映像を作り、この場でお披露目してくれた。
神宮外苑一帯が、現状の解放感ある空間から、ビルがどーんと建つ空間に変ることが一目瞭然となる。銀杏並木が日陰になり、これでは木漏れ日も無くなり、一斉に色づくこともなくなることが容易に想像できる。
帰り道、ちょうどヤクルト戦があったようで観戦後の人達が道を歩きながらお喋りしている内容が漏れ聞こえた。「いいねぇ、今日来てよかった。ビアホールよりも、あの解放感いいよ」と恐らくビール飲みながら観戦した女性の声。そうだろうね、気持ちいいだろうね。でも再開発して立て替えたら、広がる夕空を見ながらのお手頃な観戦は出来なくなるのよ」と心の中でつぶやいた。
■
自衛隊ヘリ
ここまで何も出ないと、
中国など外国の影響とは言えない気がしてくる。
情報が出てこない不可解さに私たちが疑心暗鬼になっているのは、それ以前に「わからない」「不安」という状態に陥っているからかもしれない。だから投影して陰謀論のようなものが出てくる。
自衛隊に関わる人達は、一般人の間に中国にやられたのではないかという憶測に対して、とても憤りを感じるそうだ。「自衛隊が情報を隠していると疑念を持たれている」「中国にやられたとしたら、何らかの対処を当然行っている」「いたずらに他国の責任にするのでなく、真摯に原因究明・捜索を我々は行っている」などの気持ちが沸き起こる。そりゃそうだな。
陰謀論は、往々にして恐怖心・鬱屈感から出てくる非合理なものだと國分功一郎先生も話していた。
■
村上和雄先生の映画「SWITCH」が明日まで無料公開されている。2度目の視聴。以前も観たのだけれど、2021年4月13日に亡くなったのでその命日から15日まで無料公開されていた。
村上先生は「レニン」という血圧に作用するアミノ酸をつくる遺伝子を世界に先駆け解明して、世界的に有名になった先生。先生の関心は当時から幅広く、学生時代に受けた通年の授業では、バリ島のケチャの話を大橋力先生(芸能山城組)を呼んで私たちに聞かせてくれた。
そのような村上先生が、表の科学と裏の科学があると語る場面があった。
表の科学: 客観的・論理・実験・証明など
裏の科学: 主観的・直観・インスピレーションなど
研究は、最初にこうかもしれないという直観を得て、それを証明していく、と。第一線で実績を重ねた村上さんが言うのだから、やっぱりそうなんだ。私たちも両面活かすことが必要で、現代は主観や直観を排除しすぎていることになる。
まあこう書くと普通のことに聞こえるが、すごいのはここから。村上先生は心が遺伝子の発現に対して、スイッチの役目をしているのではないかと研究されたのだ。遺伝子のON/OFFに心が関わっているのではないかと。
実際、「好きこそものの上手なれ」ということわざや、笑顔でポジティブに取り組むことで、驚異的な能力を発揮したという話がある。SWITCHのなかでは、福知山の事故で脳挫傷を起こして全身不随になった人が、かなりの能力を回復した話が紹介されていた。そこには、感謝と笑顔と熱心さが溢れている。
財団のHPを見ると、時間や音と生体の関係も研究していて面白い。
ケチャがなぜ遺伝子と関係があるのか、ということについてはこちら。
20230415 Sat.
小学校高学年から高校まで、ピアノを教えていただいた先生が企画した演奏会へ。
場所は日本工業倶楽部。何かつてがないと借りられない場所、『半沢直樹』の撮影で使われたとのこと。クラシックな素敵な空間。
個人的には、もう少しピアノを中央に置いたらいいのにな、とは感じたけれど、自分が座った真正面で音が鳴ることになり、音を直接浴びる幸せな時間だった。
■
大手町のSDG's。丸の内にある会場から、大手町の駅へ移動した。大手町のビル群は大手銀行を始めとする大手企業が並び建ち、上階はオフィス、路面や地下には洒落たレストランやショップがある。こちら写真(↓)のように緑を取り入れ、SDG’sをうたっている。多大なコストが掛かっている緑。中東、例えばドバイ空港で水をふんだんに使っているのはお金持ちの証拠みたいに、緑が位置づけられていくのだろうか?
これはこれでビル環境に樹木を入れていく良い案だろうが、緑とはこういうもの、というわけではない。つまり自然にすでにそこにある木々を切って、コンクリートで固めて、そこに設けた穴に木を植えるのはSDG'sとは違うよなぁ。
■ニュースから
□岸田首相の地方訪問にて、爆発事件があった。
安倍首相狙撃と同じ線上にあるのだろうか、ぶっそうだな。
□フランスのデモ、まったく収束することなく熱量が高いまま続いている。
□仏マクロン大統領は、中国で習近平主席と会合
□中国が存在感を高め、国と国の和解を取り持つ実績を作った。今後ロシア とウクライナの戦闘状態終結に何等か関わるかもしれないと思わせるよう な動きもある。グローバルサウスでの過去20年ほどの活動のうえに、確実
なものとすべく関係性を深めている。
□これまでドルで取引していた石油取引について通貨切り替えを行った。
日本のなかでは幾つかのテーマについて明確ではない議論が続いていた。テーマとは、①ロシアーウクライナの状況膠着が続き様子見していた、②台湾有事に備えるとして戦備へ力を向けていた、③G7との関係構築を強めていた、④国内の様々な劣化・レベルダウンが顕著 など。この間に、世界全体はグローバルサウスの力と親和性を高め、米ロ・米中という構図から動きつつある。何となく日本が大きくズレている感。
■
夜はオンライン。
人の認識論や、人の成長という観点で「インテグラル理論」や「成人発達理論」という領域がある。欧米がやはり先に進んでいるのだが、仏教や神道で語られる人の意識に関する部分もあり、日本の思考様式にも関心がもたれている。
日本人で研究したり翻訳する方々もいらっしゃる。そのお一人、門林奨さんのオンラインに参加した。現在翻訳中の『Religion of Tommorow』は、あしたの宗教というか、来るべき宗教、あるいは、これからの宗教といったところか。
旧来の信心深い宗教というあり方ではなく、人間が至上なのでなく全体のひとつに人間を位置づける意識の持ち方・あり方に言及したものらしい。そこでは、目に見えるものだけを信じる認識の方法を越えて、目に見えないものへの感性や知性について語られているそうだ。
出版が楽しみ。
■
村上和雄さん、SWITCHを読書会仲間にお知らせ。ちょうど雨だったためか、何人も観て感想をシェアしてくれた。こちらも勉強になるし、嬉しい。
お読みくださりありがとうございました。
昔もそうだったのだろうか、いまは古今東西、いろいろな人の色々な体験や知識を垣間見ることが出来て、自分の智恵にすることも可能な時代。
だからといって、即、毎日が素晴らしいものになるわけではないが、何かヒントはある、そうすれば、一歩は進める。
自分の枠を、閉じずに開いていきたい。
状況を限定的に捉えず、可能性を開いていきたい。
そんなことが思い浮かんでいます。新学期だからかな?
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?