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いつも心に佐藤ママを

佐藤ママから目が離せない。

私はファンでもアンチでもないけれど、佐藤ママこと佐藤亮子さんのエクストリームっぷりには、毎回度肝を抜かれている。

例えば、

・子どもがまだお腹の中にいる間から、小学校の教科書に目を通す
・生後8ヶ月から公文式に通い始める
・参考書は10冊買って1冊しか使わない
・高3の娘と一緒に入浴して髪を洗い、業務用ドライヤーで乾かしてあげる
・米は毎日18合炊く
・自身は毎日2.5時間睡眠

などなど。

これを「ありえない」「おかしい」と叩くのは簡単だけど、佐藤ママが2、3歳差の4人兄弟妹を育てていたことを考えると、マジ超人!としか言えない。鮮やかなマジックショーを目にしたときの驚きに近い。わかりみは一切ない。

相容れないなと思うのは、新刊タイトルの「東大理Ⅲに3男1女を合格させた母親」という点。佐藤ママは完全に「合格させた母親」だ。だけど、もしわが家の長女が志望校に合格したら、私は「娘を志望校に合格させた母親」ではなく、「志望校に合格した子の母親」でありたい。

佐藤ママに憧れるわけではないし、到底真似することもできない。でも、佐藤ママの子育て職人ぶりに、「私もがんばろう」という気持ちにはなる。だから私は心の中にいつも佐藤ママを住ませておいて、娘の反抗にうんざりして「もうお手上げだわ」ってなったときに、「まだまだ親としてやれることがあるでしょう」とたしなめてもらいたい。

とはいえ、出版社に勤務する身としては、買ったものの使われなかった9冊の参考書の行方が気になる。4人も子どもがいたら、一体何冊が日の目を見ることなく葬られたのだろう……SDGs的にも限りある資源の有効活用を頼むよ。

姉妹の子育て、特に長女の中学受験の伴走記録です。 いただいたサポートは、勉強をがんばる娘へのご褒美に使わせていただきます!