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イルカのペンダントで願い事が叶うなら

2/1まであと100日を切りました。「2月の勝者」によると、塾校舎では「あと99日」からカウントダウンの掲出が始まるそう。長女は中学受験2023年組なので「あと464日」なのですが、私が受験生(と保護者のみなさん)のピリッとした空気にあてられてしまい、妙にそわそわしたり(「まだ全然学校見学に行けてないよ」とか「まだここも、ここもマスターできてない」とか)、イライラしたり(「どうして勉強しないの?」とか「なんでこの漢字間違えるの?」とか)。長女にとってはとんだとばっちりですね。

睡眠の質を上げるというコピーにつられてヤクルト1000の配達を申し込み、寝起きをよくするという鉄分グミサプリをAmazonで大量購入し、「+1点」につながりそうなアイテムを手当たり次第に集めてしまう、物に頼りがちな私。今からこんなだと、来年「あと99日」がやってきたときには「合格する壺」とか買っちゃいそう!?

それでふと思い出したことがありました。たしか、小6か中1くらいの頃だったと思うのですが、当時読んでいた雑誌の広告に「願いが叶うペンダント」というのが載っていたんですね。シルバーのイルカがパワーストーンを抱えているデザインで、価格は9,800円くらいだったと思います。パワーストーンがムーンストーンのものとラピスラズリのもの、2種類あったように記憶しています。

社会にもまれ、数々の荒波を乗り越えてきた百戦錬磨の大人の皆さんなら、そのペンダントがどんなものなのか、きっと思い描けるのではないでしょうか。私も40代の今なら「えっ、こんなチープなやつを9,800円で子どもに売りつけるの? ふざけた商売してんな」くらいに思いますが、当時の純真無垢な私は、そのペンダントが欲しくて欲しくてたまらなかった。親にねだっても無理だとわかっていたので、自力でなんとかして買おうと決意。月々のお小遣いを貯め、近所に住む祖父母の手伝いをしてお小遣いをせびり、お年玉貯金を親にばれないように少しずつ崩して、数か月後に目標額を手にした私は、ドキドキしながら広告に記載されていた番号に電話をし、ようやく夢にまで見たイルカを手にしたのです。

ところが、購入するまでのドキドキする気持ちは覚えているんですが、イルカが届いてからの記憶がないんですよね。願い事が叶うように毎日身につけていた? そもそも、何か叶えたい願い事があったからそんなにも惹かれたんだろうと思いますが、何を叶えたかったのかも覚えていません。おおかた、好きな男の子と両想いになれますように、とかそんなもんだろうと思いますが。プロセスを楽しみすぎて結果は二の次、検証もおろそかにしがちなところは、昔も今もあまり変わっていないのかも。

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