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私は子どもに、自分の母校に通ってほしいと思っているのか

9月末に四谷大塚の志望校判定テストを受けたことを書きました。

この志望校判定テスト、志望校は第6志望まで登録できるのですね。ぼんやりとした憧れ校はあっても、本人の強い希望もなく学力も安定していない我が家の場合は、第1志望(憧れ校)は書けても、第2~6志望は、もう本当に適当です。でも、小5の秋の志望校なんて、みんなそんなもんですよね? まだまだ夢を見ていたい時期ですから。

で、今回も私が適当に志望校を登録して、娘に「これでいい?」と尋ねました。実力を無視した難関校が並んでいるので「正気か?」と思われそうですが、恥を忍んで公開しましょう!

第1志望 渋渋
第2志望 豊島岡
第3志望 慶應湘南藤沢
第4志望 鷗友
第5志望 広尾
第6志望 三田国際

ところがですね、娘が「慶應湘南藤沢は外して」と言うのです。え、どうして?と訳を尋ねたら、「まわりにSFCを志望している子なんていないんだもん。SFCって家から遠いんでしょう?」と。「まわりに志望している子がいない」というのはなんとも子どもっぽいけれど、まさに小学生らしい理由です。でもびっくりしたのは、娘にそう言われたときの自分の心情です。

私、がっかりしたんです。

がっかりした自分に気づいて、すごく驚きました。あ、私、自分の母校に通わせたいと思っているんだ、と、けっこう動揺しました。SFCに限らず、慶應は祖父の代から代々慶應、みたいな方が多いですよね(これは「親族一同東大」とは、またちょっと別のニュアンスです)。小学校受験はまた別の世界になりますが、私の周りの幼稚舎育ちの友人たちは、ほぼ全員子どもを幼稚舎に入れています。そういう話を耳にするたびに「親も子も慶應にこだわって、ほかの学校を知らないのはどうなのよ?」と反発心みたいなものを持っていたのですが、私自身も同じだったのかと、わりとショックを受けました。

私はSFC中高の出身ではありませんが、附属中高は大学と同じキャンパス内にあったし、SFC中高出身の友人がたくさんいたことから、なんとなくの雰囲気を掴めていると思います。さらに、彼らの大学卒業後のキャリアも見えているから、安心感があるんですよね。それでどうしても、自分の娘に「こうなってほしい」像を重ねてしまいがち。たぶん、私が親として、子どもに中学受験に挑戦してほしいと願う一番の理由が、ここにあるんじゃないかなと思っています。

改めて志望校について考えるきっかけを得たとともに、またしても「附属校を視野から外すと、共学校って少ないなあ」というジレンマを抱えてしまったのでした。

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