インテンシティを落とさない列のさばき方

ポートフォリオ式ラウンドシステムで授業をしていると、あらゆる活動に対しこまめにタスクが設定されている関係で、様々なタイミングで生徒が発表や小テストのクリア報告に来ることになります。

そうなると列のさばき方が重要になってくるわけで、自由進度学習のクオリティを高めるには、教師側のファシリテートスキルが求められてきます。
「行列ができてもったいない!」
「もっとスムーズに回したい!」
という前向きな悲鳴(?)がよく聞こえてきます。

そこで、列のさばき方の一例をまとめてみました。

うまく回せない場合は、こちらから発表順をコントロールするのがオススメです。
班でも、4人の話し合いグループでも、番号順でも、男女別でもかまいません。
大事なのは、
・立って準備する人
・座って準備する人
・次回に発表するから今は別の活動する人
・クリアしたから別の活動する人
などに分かれて、それぞれインテンシティを発揮していることを、こっちがマネジメントできているかどうか、です。

とはいえ、有効に動き出したら、これは「強制的に来させるための列」から「ドンドン来たい生徒を交通整理するための縛り」へと変わっていきます。
理想的な自由進度学習が発生している場合、みんな何度も挑戦したがりますからね。

教室内のボリュームコントロールも大事です。
・必要な会話や発表でほどよく賑わい
・かといって座学では静かに集中していて
・行列の隙間を狙って発表に来たり
・クリアした小テストをまとめて見せに来たり
……ということを生徒が自主的に行うようになれば、自由進度学習の学習規律はかなり高いレベルまで来ていると言えると思います。

そして、そこまで持っていくのが、指導者の使命(ファシリテートスキル)なのだと思います。

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