「スカイウォーカーの夜明け」とかいうとんでもなくクソダサタイトル。

 実はのだめの話が前振りで新3部作に文句を言いたいだけという話。

 スターウォーズ作品は大好きで、小学校の頃何かの病で休んだ時はただひたすらスターウォーズを観ていた。リアルタイムで映画館で観ることができたのは新3部作から。僕なりの解釈として1〜6の主人公は一貫してアナキンであり、1〜3は闇落ち編4〜6は救済編と捉えている。

 というのも壮大な宇宙、戦争、カッコいい機体、ライトセーバーアクションというスターウォーズの代名詞的なものがある中で、作品のテーマは「家族」あるいは「親子」というとてもミクロな世界だからだ。

 歴々の掟や使命でもダメだった、惚れた嫁でもダメだった、父のような存在の師匠でもダメだった。そんなアナキンを救ったのは実の息子であるという、なんとヒューマンな作品だ!というところに感動していたのだなあと気付いたのは大人になってから。以後6のルークを見ると泣きそうになるし、満足そうなアナキンとオビワンを見ると泣く。

 ただこれは表立って語られないからこそ美しいのであって、作品の表題にしてしまうと一気にダサさが増す。というかクソ。
 確かに一貫してスカイウォーカー一族の話なんだけれど、それを作品の表題にしてしまうと「この作品ってこれがテーマだから!面白いよ!」って言うのと同じだと思う。それは無いだろう、と。

 表立って出さないと伝わらない、と言うことを作品や作者自身が自覚しているならそもそもそれは作品でも無いし表現でも無い。心の内の言葉に出来ないことを表現するのだから。美しくない。

 文句タレタレの新3部作。一貫した作品のテーマさえ犯すのならもう続編なんていらない。美しい作品を汚す続編は球磨川先輩になかったことにしてもらおう。
 ただしローグワンだけは許す。スターウォーズ3.9としてナンバリングしてもいいくらい最高だった。