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ビジネスケアラーの話を聞いて思う事。

おはようございます\^o^/。
本日は『ビジネスケアラー』の話しを聞いて思った事を書きます。
ソーシャルビジネスのコンテストの準備中にもセミナーに参加をして、少し知識を持っていましたが、改めて聞いて日本の将来の事を想像しました。


ビジネスケアラー『働きながら介護をする人』

お話されていたのはリクシス株式会社CEOの方です。以前この会社のオンラインセミナーに参加していて、楽しく学べたのを覚えています。

『ビジネスケアラー』や『超高齢化』これはぶっちぎりで日本が最先端という事です。

とても複雑な気持ちですが、事実なのでなんとか考えながら多くの人が幸せに生きれるようにしなければなりません。
言い換えれば、どこの国よりも早くこの分野を発展させていく事が出来るかも知れないという、期待もあります。

高齢者の中でも80代の人口が増えています。健康寿命はだいたい70代後半なので、なにがしかのサポートが必要な人が増える事になります。

少子化が進んでいるため、労働人口は減っていきます。専業主婦の人も今は少ないです。そうなるとサポートする人が増えないと支えられなくなります。

働き手も少なく、サポート側も少ないとなると、働きながら介護をする『ビジネスケアラー』が当たりになります。

そうなる事が現実になるにも関わらず、介護の知識を持っている人、持とうとしている人はあまりいません。

この心理は”自分事に考えられない””忙しいから後回し””そもそも聞きたくない・考えたくない”という事の様です。

とても良くわかります。

私自身もそうでした。突然、何の知識もないまま介護生活が始まりました。包括センタ―やケアマネさんなど名称も知らない、何もかも無知でした。介護しながら調べたり役所に行ったりと仕事もしていたので、やはり忙しくなりました。

なによりケアマネさんとの相性が母ではなく私が悪かったので、そこは苦労しました。当時、変更できる事も知りませんでした。

ビジネスケアラーになる確率

管理職を100にして計算すると、約8割の人が『ビジネスケアラー』になる確率があると言っていました。ほぼ全員が介護にかかわるようになるという事です。

現在『ビジネスケアラー』として主たる介護者は女性が圧倒的だそうです。アンケートの実施でご自身が主ですと答えるのが女性で、男性は配偶者に印を打つそうです。

この状態も今後は期待できません。女性も男性も同じように働き、なおかつ少子化で人口が減るという事は、男性も介護に関わらなければどうにもならなくなります。

企業側も(大手だと思いますが)研修を用意して促しているようですが、参加者は少ないようです。働き盛りの年齢で責任あるポジションにいる人も多いため、仕事が優先になり参加率は上がらないとの事です。

積極的な企業もあるようで、ほぼ強制的に研修をうけさせているようです。(表現がよくないですが、悪い意味ではありません)半強制的に参加させたところ人事との距離が縮まり、良い人間関係が気づけたそうです。

介護は『情報戦』とCEOの人は言っていました。積極的に情報を探しに行かないと最新の情報は入らないと。

人は興味のあること以外に意識が向きにくいので、興味や必要を感じないと自然と目には入りません。自分とは別世界と思ってしまいます。

育児は積極的、介護は消極的

現在、育児に関する情報は入りやすくなり、男性も育児参加の意識が高まってきました。逆に介護は出来れば避けて通りたいものなので、表立って見えてきません。

なによりも会社で『カミングアウト』する人が少ないそうです。これは男性に多いのだと思いますが、出世争いといいますか、人に弱みを握られたくないという本能的な物もあるでしょうし、会社自体に介護に理解があるかどうかにもかかわってくるのだと思います。

『カミングアウト』しないと助けてもらう事ができないので、結果ご自身が負担を背負う事になります。

育児は自分もされた経験があるので、参加しやすいが、介護は自分がされた経験がないので参加しにくい(自分事として考えにくい)という事もあるようです。

確かに未知の世界で、これから育つのを楽しみにするわけでもなく、逆の事を経験していくの避けたいですよね。

でも、現実多くの人が経験しなければならない事と腹をくくった方が良いと思います。長期にわたることも考えられるので、準備はしておいた方が結果、皆の負担を減らすことになります。

お金もかかります。お子さんが小さければ『Wケアラー』の可能性も出てきます。(子育てと介護)

なんだか暗い事ばかりのような気がして、さらに避けたくなるかもしれません。でも、親も子供に返るというか、絶対だった親の立場が逆転する事になり愛おしさも感じます。

速いスピードで変化していく世の中になりましたが、子育てや親の介護はずっと繰り返されてきたことです。そして次は自分がその立場になります。親孝行しましょう。”親孝行したい時に親は無し”です。

まとめ

リクシスという会社の事業内容を知った時、”凄いな”と少々、衝撃を受けました。それは”確かに介護の事を会社で教える”という事は大切だと実感したからです。

会社も優秀な人が育児や介護で職場を離れてしまうことは、損失になります。それにお互い様な事です。多くの人がどちらかを経験します。その度に会社を辞めたり仕事を辞めたりしていたら、大変です。

育児休暇は使うけど介護休暇は全く使われていないそうです。

役所も一生懸命発信しているのですが、役所の言う事はスルーされがちです。会社だと従わないと…という気持ちが働き広まりやすい気がします。

それと日本人にありがちなのだと思いますが『カミングアウト』出来ない。しない。ここが改善されないと上手く進んでいかない気がします。アンケートも正直に答えていない場合が多いので、本当はどのくらいの人が困っているのかを把握する事も大変なんだそうです。

私は会社にも知人にも抵抗なく話していたので、この心理状態はわからないのですが、なんでも隠すとロクな事はおきません。

何事も『オープンに暗くならず、助け合う』事が良い仕組みを作り、良い世の中をつくる事の基本のような気がします。

会社以外のコミュニティがある事にも気づくかもしれません。

それでは本日も最後までお読みいただき、ありがとうございます。

どなたかのお役に立てます様に。

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