ヨガミニ講座➉【八支則】アシュタンガ・ヨガ
おはようございます。本日はヨガミニ講座の最終回です。
番外編をもう一本投稿するかもしれませんが、とりあえず最終回です。
ヨガ哲学=宗教ととらえる方もいるかもしれませんが、別ものだと思います。サンスクリット語やスピリチュアルな話も出てくるので、そう感じやすいですが(私もそうでした。)もっとライトにとらえると日常に使える事がたくさんあります。そう思って気楽に読んでください^_^。
アシュタンガ・ヨガ
アーサナの種類でアシュタンガ・ヨガという名前を聞いたり、実際している方もいると思いますが、今回は八支則の事です。
ヨガのプロセスである八支則をサンスクリット語で「アシュタンガ・ヨガ」といいます。
ヨガスートラでは”解脱のための手段は永続的な識別智である。八支則のヨガを実践することで、不純なものが取り除かれ、知識と識別の光があらわれる。”と書かれています。
識別智とは本物か偽物かを識別する知識のことです。解脱(ヨガのゴール)には識別智が必要であり、識別智を得るのに必要なのが八支則のヨガである。という意味です。
図1にあるように前半5つが外的部門で6~8が内的部門。この階段を全てヨガといいます。
プラーナヤーマ(調気法:じょうきほう)
④にあるプラーナヤーマはアーサナ(坐法:ポーズ)の次にあります。
ヨガスートラでは”アーサナが成し遂げられたならば、プラーナヤーマを実践する。プラーナヤーマは呼気と吸気を通して動揺を取り除くものである”
アーサナを成し遂げるとは?実はここは説かれていません。
先生いわく、”かっこいいポーズをとりたいなど、アーサナへの執着がなくなった時ではないか”とのことです。ここはそれぞれ考えて感じなさいという教えでしょうか( ̄ ‘i  ̄;)。
プラーナヤーマは呼吸法ではありません。調気法(じょうきほう)です。
字のごとく”呼吸というツールを使って、気の調整をする”ことです。
気=プラーナです。元気とか気分とか気が滅入るの気です。
例えば、怒っている時は息が荒くなっている。仕事に追われている時は息が詰まっている。デートの前はドキドキして呼吸が短い。など、呼吸と心は繋がっています。
図2のように呼吸は扁桃体から指令が来て行っています。感情が呼吸に出ます。※扁桃体(へんとうたい)は、神経細胞の集まりで情動・感情の処理、直観力、恐怖、記憶形成、痛み、ストレス反応、特に不安や緊張、恐怖反応において重要な役割も担っています。
ヨガの教えは「感情のコントロールは難しい。だったら呼吸をコントロールしましょう。そうすると感情のコントロールが出来ますね。」です。
ヨガで行う呼吸は随意呼吸(※呼吸を自分の意志により左右できるこの呼吸)です。大脳皮質にシフトすることで心の余裕が生まれてきます。
プラティヤハーラ(制感)
プラティヤハーラとは感覚器官を外界の対象から切り離し内部に引き抜く事です。
ヨガスートラではでは”心が落ち着けば、感覚はそれに追随し感覚の対象となるものから離れる。これがプラティヤハーラである。”と書いています。
図3は有名な人間馬車説の絵です。心は運転者と持っているたずな。運転者やたずなが落ち着けば制感を表す馬も落ち着く。という事を表しています。
日常では五感に自分が引っ張られている事が多々あります。例えば、お腹がいっぱいなのに目の前に大好物があると食べてしまう。など(;´д`)ゞ(※甘いものは別腹です‥‥。)
ヨガを深めるには感覚を上手にコントロールするのが重要です。※ココ本当に難しいo((>ω< ))o。ここでも客観視が必要なのですね。
視覚(目で見る)で引っ張られない、大好物をみても必要ないなら食べない。(一番の苦行かもしれません…。)
スワミ・サッチダーナンダ(インテグラルヨガの創始者)は
”感覚は鏡のようなものである。外向きにすると外を映し出し、内向きにすると純粋な光を映し出す”と言っています。
図4のように感覚が外向きだと色々な誘惑があり、内向きにすると外界に惑わされない。
まとめ
ヨガのゴールは「8つの階段」を登り切ったところに存在する。
その階段をすべてを「アシュタンガ・ヨガ」と呼びます。
このように一段ずつ登ってゴールを目指しましょうという教えです。
一つ飛ばしなどは存在しません。
一生かかっても到達できないかもしれませんが、このようにコツコツと一段ずつ登ることで、日々の生活も充実したものになるかもしれません。
なんとなく心の隅に覚えておくと、役立つときがあるかもしれません。キツイ苦しいなどの時に投稿した記事を再読して頂けると、少しはお役に立てるかもしれません。
哲学は難しい世界ですが、平たくとらえると当たり前の事を言っている事が多いと思いました。
また、別の方法でアウトプットしながら深めていきたいと思います。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
どなたかのお役に立ちます様に。
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