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『聞き書きボランティア』実践講座開始です。

おはようございます\^o^/。
本日は、昨日受講した『聞き書きボランティア講座』2日目の様子を
投稿します。


聞き書きとは

講座2日目は実践開始です。
講師の方は聞き書きの第一人者の方で、著名なかたの聞き書きも
数多くされています。

聞き書きとは…。
『人の話を聞いて、それをその人の話し言葉で書き、世界で一冊の本にして後に残す事』と言われました。

その人の話し言葉がとても大切で、書き終えたときに家族や知人が
『この話し方はまさしく〇〇さんだ!』とわかる事が大切との事。

国語の成績が良かった人は、言い換えたりしてしまう事があるので、
あまり成績が良くなかった人の方が向いているとも言っていました。

聞き取りや問診、インタビューとは違い、自分が知りたい事を聞く
のではなく、相手が話したい事を聞く。ここを間違えないようにと。

そして、話したことが事実かどうか確認しない事。

調べたらきりがないし、自分と相手の二人だけの話なので、相手や家族が問題にしなければそれで良いのです。

目に見えない薬箱

話を聞きに行くときに、目に見えない薬箱を持っていくようにと。
薬箱とは言葉という薬の事で、その人にあったキーワードを渡す事です。

例えば、誰でも効く薬(言葉)は子供時代・父母・昔の遊び・お正月や大晦日などだそうです。
そこから、話を広げどんどん楽しかったことなど、話したいことを話してもらう一つのテクニックです。

話すこと・聞いてもらう事で意識も体も変わる

数名の事例を挙げて頂きました。

ある方は、食事も摂れないほど衰弱していたのに、
『○○さんは昔戦車を作っていたのですね』と話すと敬礼して『はい!』と力強く答え、それ以降食事が摂れるようになったそうです。

ある方は認知症で悪態をついてしまうようになり、施設でも困っていました。ただ、昔話をしている間は、悪態はなかったそうです。

話している間は認知症ではなく、認知症ではない時間を作る事が大切になるとも話していました。

ある方は、認知症本人ではなく、介護しているご家族に変化があったというお話です。

重度の認知症のお母さんはおかしなことを言っていたそうですが、
その言葉をご家族は記録していました。
例えばヘルパーさんが『体調はどう?』と聞くと『いってきます。』と
答えたり。そのやり取りを書いていました。

だんだん『もっと面白い事言わないかな』と楽しみになったそうです。

会話も出来なくなった時に、認知症でも元気だった時の記憶として残っていて、振り返りも楽しくなりますね。

聞き方

①聞くときは相手の気持ちになって聞く。集中的傾聴を行う。
相手の話す物語りの中に入り込み、一緒に笑い・泣く。

ここは、少し怖いです。

感情を引っ張られやすいので、入り込み過ぎて辛くならないか、
セーブしたいと思いました。

②映像を見ているかのように、イメージしながら聞く。映像的想起。
細かいところを絵にかくように描き、聞く。

➂相手の話に弾みをつける(共鳴)
語り手は太鼓で聞き手はバチ。叩かなければ鳴らない。
『うぁー』『ほんとに!』などの相槌が大切だそうです。

④そして、語り手から学ぶ(好奇心)
先輩です。尊敬の念を持って接するようにします。

書く

①録音をして起こすのですが、全部書こうとしたり、事実に引っ張られたりしない、語尾や方言、口癖を大切にする。
語尾や方言を直してしまうと、その人らしさが消えてしまいます。
話したそのままを書きます。

②語り手の一人語りにする。
自分が聞いたことも録音されていますが、そこは書かず、語り手が一人で話しているように書きます。

➂その人になりきって書く。
ただのテープ起こしならばAIで出来てしまいます。
人対人なので、共感したり一緒に笑ったりしながら”こういう事が言いたいのかな?”など足りない部分や言えなかった事を理解して整理し書く。
言葉の再生と言っていました。

まとめ

このように内容たっぷりの3時間でした。

最後に練習問題を少ししましたが、
すらすらと書けました。
無駄なシチュエーションまでつけてしまったかもしれません。

母を思い出し、母の言いそうな事を付けてしまいました。

添削をして来週戻してくれるそうで、楽しみです。

残りは3日間です。あっという間に終わりそうです。

認知症の叔母が施設に居ます。
とても可愛がってくれたので、一番初めに叔母の聞き書きをしたいと
決めました。

最後まで楽しみながら、学びます。

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございます。

どなたかのお役に立てます様に。

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